this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
シネマカフェ『クランク・イン』 第二幕
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
【ひたすらに、夢】
日本人なら大抵のこと、洋画を鑑賞するなら二通りのパターンがあるでしょう。つまり字幕か、吹き替えか。
映画通ほど、字幕以外ありえない! ってな思考に陥りがちです。そのほうがネイティブの感覚に近く、本来作品に込められた意図を正確に読み取ることができるから……といったところでしょうか。
けれどそんな時、
落合 まゆら
は思いを馳せるのです。
日本のアニメーションを黎明期から支え続けてきた偉大なベテラン声優たちの、卓越した、味わい深く、ほかの誰にも真似できない、唯一無二の声色へと。
日頃から洋画に触れ、おらァ字幕版しか見ないんだぜ、なんて映画マニアにも食わず嫌いは多いことでしょう。実際に素晴らしい声優たちの演技を目の当たりにしたなら、うっかりこう漏らしてしまうはず。
吹き替えもなかなか、イイもんだ☆
日々、寝子島アニメーション学院声優科にて声の演技を学ぶまゆら。まさしく大先輩な声優さんたちへ少しでも近づくため、授業に自主練にと邁進しておりますけれど……このところは多忙がたたり、少々お疲れでありました。
「たまには息抜きだってしないとね」
そんなわけで休日の今日、まゆらはシネマカフェ『クランク・イン』にて、エスプレッソとベイクドチーズタルトなど優雅にいただいております。ちなみにここへは何度か通っていて、今ではすっかり舌に馴染んだ味だったりします。
日なたのぽかぽかあたたかい良い席で、ミルクたっぷりのエスプレッソをひと口飲めば、それだけで胸にほうっとあたたかいものが染みわたりました。
「お味はいかがですかー?」
にかーっ。この時間はたまたまお客が少ないのか、ヒマそうなアルバイト店員が、にこやかにまゆらへ話しかけました。
名前は確か、嬉野 エマ。何度か注文ついでに、映画について会話をかわしたことがありました。
「うん、今日も美味しいわ」
「わー。気に入ってもらえて嬉しいですわー!」
なんとも無防備に過ぎる笑顔に、まゆらも釣られて笑ってしまいます。
「もうすぐ『スター・ニャーズ』が上映開始ですから、楽しみにしていてくださいね……って、あら? それは……?」
「えっ? ああ、これ?」
店員エマが目を留めたのは、映画が始まるまで軽く今日の復習でも、と思い鞄から取り出していた教科書です。声優の勉強といっても、中には座学だってあるのです。
まだ高校生くらいの少女の顔が、ぱあっと輝きました。
「お客さま、もしかして……声優さんなんですか!?」
「あ、えっと。その卵、かな?」
「わー! わー! すごいです!」
思いのほかぐいぐい来るエマに、まゆらはちょっぴり苦笑い。
「今はまだ、勉強中だけどね……いつかは」
そう、いつかは。
まゆらはその足がかりを、つい
先日
につかんだところです。
はた目にはとるに足らない脇役で、エマへ大っぴらに教えてやるのはやめておきました。けれどそれはまゆらが声優としてその道を歩んでいくための、貴重な第一歩。誰もが勝ち取れるものではないのです。
夢へ繋がる、第一歩! まゆらは誇らしさに胸を張り、エマは憧憬に輝く瞳で彼女を見つめました。
近頃の映像配信コンテンツの充実っぷりったらちょっともうすさまじいものがありまして、今ではパソコンやらスマートフォンでも簡単に映画を楽しむことができます。
もちろんアニメだって! 時代の流れが自分の夢の舞台をより身近なものにしてくれたことを、まゆらは感謝したかもしれません。
とはいえ、小さな画面ではいまひとつ迫力に欠けるし、誰かと共有するのも難しいのは事実。
「やっぱり映画は、大スクリーンで見るのに限るよね……!」
響く重低音。美しい光条が飛び交う艦隊戦に銃撃戦。大爆発! 『スター・ニャーズ』をスマートフォンで見るなんて、もったいない! 素直にそう思える、この大迫力でありました。
ちなみに洋画を見る時、まゆらがついついやってしまうことがあります。
「……ースは君とともにある。いかなる時も……」
職業病、などというには気が早いですけれど、つまりはアフレコです。名優たちの演技・名言に合わせて、彼女なりの日本語セリフを口にしてしまうのでした。
「さて、見た目はボロでも中身はどうかな?」
キャラクターの外見も、性別も年齢もお構いなし。抑揚たっぷり、あふれる感情を乗せて、まゆらは映画へ美しい日本語を宿していきます。
「なんだか、嫌な予感がするわ……あっ」
うっかりのめり込んでいたら、近くの席で鑑賞中の親子連れの男の子が、じっとこちらを見つめていることに気が付きました。
まゆらは小声で、
「ごめんね。うるさかった?」
「ううん。おねーちゃん、すごいねえ!」
男の子の瞳は、きらっきら! 大きな声で言ったもので、お母さんが苦笑いしつつその口を塞ぎましたけれど、目は輝いたまま。映画そっちのけで、じいっとまゆらを眺めています。
しかたなし。演技続行!
「今、宿命の環が閉じる……!」
ふと男の子だけでなく、店内のみんながまゆらに注目していることに気づきます。向こうではエマが楽しそうににこにことしながら、まゆらへびしっとサムズアップ!
シネマカフェだからこそ許された、声優の卵による公開アフレコ練習会。突発的に居合わせたお客たちは怒るどころかまゆらを称賛し、手を叩いてくれました。
「あはは。なんか、照れちゃうな」
これもまた、彼女の歩む道につながっているのでしょう。
映画が終わりを迎えると同時に、まゆらは恭しく礼を。エマも客たちも、熱狂そのままに、割れんばかりの拍手を彼女へ贈ります。
きっと今日のこの瞬間は、夢へとつながっている。
(……このまま、突き進むよ!)
まゆらは熱く弾む胸を押さえ、観客へと微笑みました。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
墨谷幽
ファンレターはマスターページから!
墨谷幽です。シネマカフェ『クランク・イン』、第二回のリアクションをお届けいたします。
クランク・インで上映されている映画は、墨谷が今までに観た映画をちょっぴりらっかみ!チックにもじってお届けしているわけですけれど……少々困るのがこのもじりです。
もじり方がワンパターンになってしまうわけですね、なんとかニャ~とか、ねこなんとか~とかそんな感じに。
それでもいいといえばいいんですが……うーん難しい。もすこしひねりも欲しい!
というわけで、このシリーズで取り上げて欲しい映画がありましたら、できれば素敵なもじりタイトルも添えて、墨谷に教えてくださいませ~。あ、もちろん、なんとかニャ~とかねこなんとか~でもOKですよ!
私が観たことあって、いいかんじのタイトルでしたら、採用させていただくかもです。
観たことない作品でも、興味が沸いてレンタルなどですぐに借りられるようでしたら、観てみたいと思います。
よろしければぜひ~!
なんだか猫カフェっぽくもなってきたクランク・イン、近いうちに第三回もお届けしたいと思っております。
よかったらまたお付き合いをいただけましたら嬉しいです。
それでは、今回もご参加いただきましてありがとうございました。
また次の機会にお目にかかれますことを、心よりお待ちしております。
お疲れさまでしたー!
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
シネマカフェ『クランク・イン』 第二幕
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年08月28日
参加申し込みの期限
2019年09月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年09月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!