「あ! いらっしゃいませー、お客さま!」
「えっ……?」
シーサイドタウンの路上へ響く、むやみやたらと明るい声。お散歩中の
御巫 時子は目をぱちぱち、ぱちくりとしばたたかせます。
目の前には喫茶店。看板には、
シネマカフェ『クランク・イン』とシャレたゴシック調で書かれておりました。
「あ。この前の……店員さん? こんにちは」
「はいっ、こんにちは! 今日も素敵な映画が揃っておりますわよー?」
プラチナブロンドの髪を腰まで伸ばした女の子は、嬉野 エマ。お店のいわゆる看板娘です。ちょっぴりおっちょこちょいで、トラブルメーカー気質ではありましたけれど。
時子は先日この『クランク・イン』を訪れ、美味しいコーヒーとともに映画を楽しみました。
素敵だったのは、
五十嵐 尚輝先生といっしょにそれらを堪能できたこと。思わず夢中になってしまったのでした。
と、そんなふうにほわほわと楽しい記憶を思い返していたら、ぐいと腕を引かれました。
「ささ、どうぞどうぞ! 中へどうぞー!」
「え。でも、今日はお散歩のつもりで……」
「あれれ、そうなのですか? でも、お連れさまはもうお待ちですのよ」
「お連れ……さま?」
ぐいぐい、半ば引っ張り込まれるようにお店の中へ。
すると、
「いらっしゃい。窓際の席が空いてるよ。相席でいいだろう、先生?」
出迎えたのは、調理担当アルバイト店員、エマの兄。ぶっきらぼうな嬉野 七海。
そしてぽかぽかと日当たりの良い窓際の席には、いつものあの顔がありました。
「あ……」
「おや? 奇遇ですね、御巫さん」
ぼさぼさ髪でコーヒーをずずずと飲んでいる彼に、時子も思わずほっこり、微笑みました。
特別混んでいるわけでもないのに、店員のふたりは相席を勧めてくれました。
店内にはあいも変わらずゆったり、まったりとして素敵な空気が流れ、スクリーンでは名作映画もちょうど上映開始したところです。
おいしいコーヒーと素晴らしい映画たちが、あなたを待っていますから。
シネマカフェ『クランク・イン』でちょっと一息、いかがですか?
墨谷幽です、よろしくお願いいたします~。
御巫 時子さん、ガイドへご登場いただきありがとうございました!
(ご参加いただける場合は、ガイドのイメージに関わらず、自由なアクションでどうぞ!)
このシナリオの概要
先日シーサイドタウンの一角にオープンした、シネマカフェ『クランク・イン』。
その名のとおりに映画づくしのお店で、店内のスクリーンでは常になにかしらの映画が上映されています。
上映される映画は、洋画に邦画、比較的新しい映画に古めの映画も、名作からB級映画までいろいろです。
映画のポスターやパンフレット、雑誌、その他映画関連グッズなども豊富に取り揃えられています。
お店では、大画面で映画を見ながらコーヒーや軽食をいただいたり、
通常の喫茶店のように自由に過ごしていただくことができます。
店内では、普通におしゃべりしていただいて構いません。あくまで、『映画も見られる喫茶店』なので。
店員を務めているのは、キッチン担当の兄とフロア担当の妹の似てない兄妹。
どうやらアルバイト店員のようですけれど、ふたりで店を切り盛りしています。
ご注文はお気軽にどうぞ。コーヒーはなかなかのお味のようですよ。
また、話しかければおしゃべりの相手にもなってくれるでしょう。
※なお、墨谷はカフェについての専門的な知識などはありません。
あくまでイメージや雰囲気をお楽しみいただけましたら……!
アクションでできること
カフェでできることなら、なんでもアクションかけていただいて構いません。
なにか注文したら、あとは自由にお過ごしください。
メニューは、一般的な喫茶店にあるものなら大抵あります。
もちろん、映画には欠かせないポップコーンも!
なお、スクリーンで上映されている映画を見るほか、
お好きな映画をチョイスして、1~2人用の個室で鑑賞することもできます。
ゆったりソファでくつろぎながらお楽しみください。
また、希望者はアルバイトとして働くことも可能です。
キッチンかフロアをお選びください。
<今回の上映作品>
●『スター・ニャーズ 第四章 あらたニャるキボー』
言わずと知れたスペースオペラ超大作。いわゆる旧三部作のひとつで、事実上のシリーズ第一作目。
●『ニャ・ニャ・ニャンド』
近年の大ヒット作、二本足で歩く『ねこ』たちが繰り広げるミュージカル・ラブストーリー。
●『ゴーストクリーナーズ』
ゴーストであふれた街を掃除屋たちが一掃する、名作痛快オカルトコメディ。
※上映時間はお店の前に掲示されているので、合わせて来店すれば最初から鑑賞できます。
※個室を利用する方は、お好きな映画を指定してください。
NPCについて
○嬉野 七海
キッチン担当の兄。無表情で不愛想、めんどくさがりですが、調理の腕は確かなようです。
○嬉野 エマ
フロア担当の妹。不器用、ドジ、要領悪しなポンコツながら、明るく元気で愛想良し。
○胡乱路 秘子
バイト帰り。カウンター席でまったりコーヒーを楽しんでいます。
○テオ
エマに強引に引っ張り込まれたようです。ミルクをもらい、不機嫌そうながらも映画を眺めています。
その他のNPCも、登録済みのキャラクターでしたら誰でも登場可能です。
また、墨谷のシナリオに登場したNPCでしたら、登録・未登録問わず登場OKです。
ただし、不自然でないシチュエーションに限ります。
以上になります。
それでは、ご参加をお待ちしております~!