this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
シネマカフェ『クランク・イン』 第二幕
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
つぎへ >>
【ずっと心は晴れやかに】
水着ガールズバー『ジュエル』の副店長……という肩書きは一見浮ついて見えるかもしれませんけれど、実のところそれなりにハードなお仕事です。
なにしろ副店長ですから、そうそう休もうったって休めないのです。時には休日出勤だってあるわけです。
「さ~て! まずは競馬、競馬っと」
そんなふうに日々努める
真境名 アリサ
が、今日にいただいた貴重な代休になにをすべきか? と考えまず思い立ったのは、馬券を買うことでした。
店の業態や副店長という責任ある立場、そもそもアリサ自身のシビアな金銭感覚もあり、休日にそうしてスカッと消費するくらいの余裕はありました。22歳のピチピチお姉さんにしてはいささか色気のないシュミかもしれませんけれど、ま、これも日々の活力を保つための立派な息抜きというものです。
「ここは一発どかんと派手に……いや、今回は手堅くいこうかな」
さして悩みもせずにパパッと馬券を購入すると、アリサは街へ繰り出します。
秋晴れはぽかぽかとあたたかい日差しを地上へ届け、暑くもなく寒くもない、なんとも心地良い塩梅のゆるい風が、アリサの艶めく黒髪をすいていきました。
「せっかく天気のいい休日に、アパートでごろごろしてるなんてもったいないもんね……おっ?」
しばし歩いてちょっぴり喉も乾いてきた頃、ふと目に留まったのは、シネマカフェ『クランク・イン』です。
金色の髪をして、どこかヨーロッパの空気を感じさせる女の子が、店先の落ち葉をせっせと掃いています。身に着けているエプロンから察するに、アルバイト店員さんのようです。
「へえ、シネマカフェ? 映画見られるんだ」
「わー、わー! うつくしーおねーさまのご来店ですー!」
勤め先でキャストの女の子たちが浮かべる凛として華やかな笑顔とはちょっと違う、ほにゃっとして無防備な微笑みは、なんだかアリサの庇護欲をかきたてました。小動物チックといいましょうか。
「一名さまですか? まもなく『ニャ・ニャ・ニャンド』が上映開始なのですわー、いかがですか?」
「あ、それ聞いたことあるわ。お店の子に映画好きな子がいて、勧めてくれたのよね。良い恋愛映画だからーって」
「おみせ?」
きょとり、首を傾げた女の子へ、アリサはにっこり。この子にはまだ早いわよね、なんてひとりうむっとうなずきますと、
「じゃ、お邪魔するわ。ここってコーヒーは美味しい?」
「はいっ、にーさんの淹れるコーヒーは絶品ですわよ!」
たまの休日、こんな暇つぶしもオツなもの。アリサはうきうき気分でドアをくぐりました。
注文したブレンドコーヒーには砂糖もクリームも入れません。
アリサの勤め先は、水着ガールズバー。いろいろな意味で、身体が資本です。そりゃあもう、アリサ自身を見せる……いえ魅せるのがお仕事ですから、自己管理に手は抜けません。そのへん、彼女は鉄の意思の持ち主でありました。
「うん、美味しい!」
ひと口いただいて、塩味のポップコーンもぱくり。思わず漏れた微笑みは商売っ気抜きでもこれでもかと艶やかで、上映開始を待つ客たちの目線を一時スクリーンから引き剥がしたりしました。
ブブーっと映画館らしいブザーが鳴り響き、いよいよ上映開始。
ねこたちが歌に踊りに乱舞する様は愛らしく、この映画のために用意されたのだというオリジナルの楽曲たちも、アリサの肩をリズミカルに揺らします。
ちなみにアリサは、英語がペラペラです。ネイティブなねこたちの発音も、字幕を読まなくたってバッチリと読めるし、原文ならではの意味も読みこむことができました。こんなとき、アリサは元米空軍の技術将校という肩書きを持つ父に感謝したりします。
にゃんにゃんと歌うねこたちに見入るうち、物語も中盤へ。
(ていうか……けっこうシビアなストーリーよね)
『ニャ・ニャ・ニャンド』は単純明快な筋書きを持つ普遍的なラブストーリーの枠には収まらず、描かれるのは幸福なシーンばかりではありません。成功と挫折。すれ違い。別離。運命……一筋縄ではいかない人生(この場合は猫生ですけれど)の儚さや、それでも生き続けることの厳しさ。美しさ。そういったものを、主役のふたりを通じて問いかけてくるのがこの映画でもありました。
先行きへの不安。開いていくふたりの距離。切なくあえぐような歌声と、こぼれた涙。
「あ……」
どこか、自分を重ねてしまったのかもしれません。
アリサの目尻にも、きらと雫が光ります。
(いろいろあったもんね、あたしの人生も)
翻弄され、揺れに揺られて、アリサは今の地位を確立しました。紆余曲折あり、並の努力では勝ち得なかったことでしょう。
けれど今、アリサはしっかと地に足を付け、立っています。生きています。
(頑張ろうね)
愛すべき主人公たちへ、そして自分自身へ、スクリーンを通じてエールを送ります。
エンドロールが流れる頃には、アリサの胸はすっきりと、爽やかに晴れ上がっておりました。
明日もきっと、青空!
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
シネマカフェ『クランク・イン』 第二幕
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年08月28日
参加申し込みの期限
2019年09月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年09月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!