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寝子島高校
贅沢な時間
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星ヶ丘寮の山際に豪壮な日本家屋が建てられていた。木々に囲まれ、落ち着いた雰囲気を醸し出している。
小紋姿の
御巫 時子
は日本庭園を横目に朝食を頂いていた。ふと茶碗に目が留まる。よそわれたご飯の粒が艶やかに光っていた。
「新米ですね」
一口分を塗り箸で口に運ぶ。噛む程に笑みが広がる。
「美味しいのですが…」
箸置きに塗り箸を置いた。そっと場を離れ、時間を目にする。
午前九時と数分。時子の決断は早かった。
小紋に白いエプロンを付けて調理場に入っていった。
時子は高校の制服に着替えた。完成した弁当を風呂敷に包んで手に提げる。
「間に合いましたね」
三つ編みの髪を弾ませて星ヶ丘寮を後にした。
薄く澄んだ空の下、時子は早足で歩く。手の揺れを感じたのか。心配そうな目を風呂敷に向けた。
「大丈夫ですよね」
言いながら足を速める。
寝子島高校の一部が見えてきた。時子は小走りとなって西門を抜けた。芸術科の教室が賑やかで笑い声が聞こえる。
「昼休みに入ったようですね」
時子は北校舎に入ると近くの階段を上がった。廊下を足早に進んで立ち止まる。理科室のドアに向かって声を掛けた。
「尚輝先生、おられますか…?」
何も返って来ない。やや遅れて軽くノックをした。
「失礼します」
ドアを開けると奥の机に白衣を着た
五十嵐 尚輝
の姿があった。ボサボサの前髪に目を塞がれた状態でビーカーの中身を見ていた。
「先生、お昼にしませんか…?」
「あ、御巫さん。今日は確か、普通科の生徒は休みだと思ったのですが?」
時子は笑って風呂敷を掲げた。
「お弁当を作ってきました。ビーカーのコーヒーは私が用意するので、先生は座って待っていてください」
風呂敷を尚輝に渡すと棚へと向かう。新しいビーカーを選び、インスタントコーヒーの瓶を取り出した。
「僕は器具を片付けて、机を拭いておきます」
二人は分担して動いた。先に終わったのは尚輝で風呂敷を前にしてちんまりと椅子に座っていた。
「お待たせしました」
ビーカーに入れたコーヒーを机に置くと、時子は尚輝の隣に座った。自ら風呂敷の結び目を解いて弁当箱を広げる。
「新米で作った塩むすびです。こちらには卵焼きや焼き魚を用意しました。煮しめもあります。どうぞ、召し上がってください」
「ありがとうございます。でも、この量は僕一人だと、かなり厳しいのですが」
「もちろん、お手伝いします」
時子は笑って二人分の割り箸を取り出した。
尚輝は塩むすびを箸で摘まみ、半分ほど齧る。急に口の動きが速くなり、残りを押し込んだ。
「お味はどうですか」
「お米の香りと甘みが口の中に広がります。とても美味しいです」
もう一つ、箸で摘まんだ。にっこりと笑った時子も同じようにして塩むすびを口にした。
「粒がしっかりしていて、噛むと甘味が広がって本当に美味しいですね」
「御巫さん、今日は学校が休みなのに、どうしてお弁当を作ってきたのですか」
「実家から新米を送ってきたので、尚輝先生と食べたくなりました。一緒に食べると一層、美味しく感じられますよね」
微笑んだ顔を僅かに傾ける。
「そうですか。僕も、そう思います」
尚輝は箸を伸ばし、卵焼きを摘まんで一口にした。黙って口を動かす。
「それと先生のことが心配でした。この前、
コンビニ
で偶然にお会いした時に『徹夜が続きすぎたかな』と零されていたので。あれからちゃんと睡眠を取っていますか?」
「……少しは。その、今後は寝るように努力します」
「お願いしますね。先生に倒れられたら困ります。でも、顔色は良いみたいなので安心しました。食欲もあるようなので」
「御巫さんのおかげです」
尚輝は焼き魚を味わって食べる。
少し待って時子は聞いた。
「今後のお弁当のリクエストは何かありますか」
「……栗ご飯はどうでしょうか」
「良いですね。季節を感じます。他のおかずも期待してくださいね」
時子は笑顔で言った。尚輝は照れ臭そうにして、はい、と小声で返す。
二人は卵焼きのようにほんのりと甘い時間を過ごした。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年07月23日
参加申し込みの期限
2019年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年07月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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