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贅沢な時間
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桜花寮の一室で
恵御納 夏朝
は目を覚ました。
「……日曜日なんだけど」
少し拗ねたような声で二段ベッドから抜け出す。猫柄のパジャマ姿で仄明るいカーテンの前に行き、両手で一気に開けた。
柔らかい朝陽に目を細めて全身で受け止めた。
「バイトもないし……秋の味覚を探しに行こう!」
色々な服を引っ張り出して身体に宛がう。組み合わせを試して決めた。黄色い長袖シャツに同色の半ズボンを合わせた。ロングソックスは黒で黄色い猫の模様が入っている。
小ぶりのリュックサックを背負って小走りとなる。ドアの前で急に気付いたかのように立ち止まり、髪に触れた。
「寝癖なのかな?」
手で押し込んでも撥ね上がる。猫耳付きの帽子を被って対抗した。
夏朝は機嫌よく出かけていった。
九夜山の獣道を踏み締めて進む。頻繁に立ち止まって赤い実を摘んだ。大半がバラ科の植物であった。
「たくさん取れたね」
手にしたビニール袋は赤や黄色の色で膨らんでいた。口の部分を軽く結んでリュックサックに収めた。
夏朝は急な斜面に両手を突いて進む。なだらかなところに出た。
足元を見て顔を綻ばせる。ウニが弾けたような中から小ぶりの栗が顔を覗かせていた。左右の足で広げるように剥いて中の栗を取り出す。
「シバグリは小さいけど、味が良いんだよ」
持ってきたビニール袋ははち切れんばかりに膨らんだ。
「これくらいでいいかな」
夏朝は満足した顔で別の道を下っていく。その途中でキノコを見つけた。毒々しい色ではなかったが取らずに通り過ぎた。
「あ、これってオニグルミだよね!」
身を寄せ合うようにして地面に落ちていた。早速、新しいビニール袋に詰め込んだ。
「取り過ぎはよくないよね」
近くの木の枝に目を向ける。リスが動きを止めてこちらを見ていた。夏朝は小さく手を振って離れた。
「……あれは柿みたいだけど」
木の枝に楕円形の柿がぶら下がっていた。
「甘いのかな、それとも渋い?」
手が届く三個をもいでリュックサックに入れた。頬に流れる汗を手の甲で拭った。
「一度、寮に戻ってシャワーを浴びようかな」
斜面を一気に下る。舗装道路に突き当たると最短の道を選んだ。
シャワーのあと、夏朝は自室で料理の下準備を済ませて少し横になった。
「元気になったよ!」
笑顔となって再び動き始めた。白の長袖シャツにモスグリーンのカーディガンを重ね着して青いフレアスカートで纏める。軽やかな足取りで部屋を後にした。
向かった先は旧市街。最初は八百屋に立ち寄った。新鮮なホウレン草に真っ先に目がいく。土の付いたサツマイモに惹かれた。大ぶりな梨やリンゴを手にして重さを確かめ、それら全てを手に入れた。去り際にブドウに目がいくものの、耐えるような顔で振り切った。
次に向かった魚屋ではピンと立ちそうなサンマを購入した。
「これでいいかな」
夏朝は駆け足で引き返した。
自室に戻ってくるなり、両方の袖を捲った。小さな洗面所でしっかりと手を洗って台所に立った。
水の入ったボールにはシバグリが浸けられていた。一つを摘まんで先端に包丁の刃を入れる。皮は簡単に剥けた。中の渋皮も綺麗に取り除く。
「うん、柔らかい」
笑みを浮かべて次々と剥いていく。終わると端の方に置いていた鍋の蓋を開ける。出汁のパックから染み出した色で黄金色になっていた。
続いて電子ジャーの中を窺う。香しい汁に浸かった米粒は丸みを帯びていた。そこに剥いたシバグリを加えてタイマーをセットした。
まな板でホウレン草を適当に切って鍋に入れた。電気コンロにフライパンを載せてサンマを焼き始める。
待っている間に梨やリンゴを切り始める。皮の部分を耳に見立てたウサギの形に揃えていく。
流れるように進めて完成した。
「いただきます」
最初にほかほかの栗ご飯を食べる。甘く蕩けたような表情となった。ホウレン草の味噌汁で口を湿らせてサンマの塩焼きに箸を伸ばす。焼き目の入った身を剥がして一口にした。塩味が残っている間に栗ご飯を追加した。
もぐもぐと口を動かし、独り占めの幸せを噛み締める。
窓の外では二個の柿が仲良く吊るされていた。
「美味しくなってね」
目の端で見てにっこりと笑う。引き続き、秋の味覚を堪能した。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年07月23日
参加申し込みの期限
2019年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年07月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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