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<零神探訪>ぬばたまの絶対零秘史(ブラック・ヒストリア)
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●怪魚と入道
愁いを帯びたコバルトブルーの尾ひれが激しく水を掻いてゆく。
飛沫を挙げて倒れる巨大な海入道へと高速で泳ぐ。
基本的には怪魚は無視。
そう思っていたが、一直線に最短距離を狙うとさゆるの進路と怪魚の進路が幾度となく交差する。
怪魚がさゆるに気付き、大きく口をあけ牙を剥く瞬間。
それはさゆるにとってチャンスでもあった。
悪意と敵意を込めた攻撃を受けた際に発動する<Stella cadente>が発動する。
戦闘時に必要な反応速度が著しく強化されるその能力によって、サーベルを振るう。
さゆるは四十九院先生から貰った苺のネックレスの硬さを胸元に感じていた。
この時点ではまだ暴走はさせない。敵の動きを見切った上で急所への攻撃を加えて最大のダメージ……致命傷を負わせるのが彼女の戦術。それ故に容赦はない。
怪魚が一匹、さゆるのサーベルの刃にかかって、力なくぷかりと浮いて散ってゆく。
速やかに一撃で屠る。
高速で交差するその瞬間、サーベルをただ横に構え、怪魚の横を泳ぎ抜ける。
大きく空いた上顎と下顎の境目から真横に、怪魚は二枚に卸される!
そこには躊躇いなど微塵もない。
可哀そうだなんて思わない。
ただただ確実に屠る。
さゆるが全く躊躇いなく動くのは、すでに死の恐怖を感じるほどの感受性すら摩耗しているから。
怪魚の赤い血は、海中に赤黒い煙のように広がってゆく。
感情を宿さぬ目をした人魚は、赤黒いマーブルを裂くように突っ切りひた泳ぐ。
もしも海中ではなく、地上だったら確実に敵の返り血を浴びていただろう。
無表情のままに返り血を浴びて凄絶な美しさを醸し出していたかもしれない。
「あれは……血か?」
海底に足をつけ頭部を海上に出し、近づいてくる怪魚を摘まんでは投げ、摘まんでは投げしていた亮は、荒れ波の海の一部が、赤黒く染まっていくのを目にした。
波間に浮かぶ怪魚の死骸の数は徐々に増え行く。
赤黒い染みはまるでみえない手がインクを一筋に垂らしているかのよう。
まっすぐに海入道のほうへ向かっていく筋に、亮は状況を合点した。
「海中で戦っているのか!」
さゆるは海中を一直線に泳ぎながら次々と怪魚を屠っていく。
しかし徐々に、さゆるはキリのなさにうんざりしてきた。
(いくら怪魚を屠っても数が多い以上、いずれはじり貧になるわ)
海上に顔を出せばすでに海入道は目の前!
一度深く潜って弾みをつけ、一気に上昇して海上へ躍り出ると、落下の勢いも借りて斬りかかる。
しかし巨大な海入道は、海の水の集まりのような体で、縦に切り裂かれ一度は分かれたものの、海に落ちた半身はまた集まって小山のような波となり、さゆるへ向かって倒れかかってくる。
水とは液体。掴めないもの、柔らかいものというイメージもあるが、それは水道から流れ出て来ていたり、コップに入っていたりする場合のことだ。プールで飛び込みをし、失敗してしたたかに胸などを打ち付け痛い思いをしたことのある者は知っているだろう。ときに柔らかく突き抜けられるものではないと。
さゆるは海面で海入道の攻撃を受けるのを避けるため、海深くに潜ってこれをやり過ごした。
海入道はさゆるを見失っても緩慢な動きで盛り上がり倒れるを繰り返している。
どうやら知能はさほど高くはないようだ。
さゆるは次の攻撃を控えた。一撃で悟ったのだ。
(海入道も巨大な海水の集まりのようで、通常の攻撃では斃せそうにないわね)
ならどうするか。策が思い浮かばぬうち、海入道は零神船団に近づいてゆく。
「誰か、あいつを何とかできないのかい!」
鈴島海賊の女頭領が檄を飛ばし、舟に乗るもれいびと思しき若者たちが炎を放ったり斬りかかったりしてはみるが、海入道に決定的な一打を与えるにはどうしても至らない。逆に水に飲まれ、流されゆく味方の船乗りたち。
「無理です、頭領!」
「あの化物、でか過ぎます!」
「斬りかかっても手ごたえがありませんや! どうやって倒しゃいいんです!」
挙がる悲鳴に亮は拳を握りしめる。その手には、四十九院先生から貰った苺のハンカチがある。
四十九院先生に宿ったのは苺や苺グッズに1度だけろっこんを暴走させる力を宿す能力。
(このハンカチを手に念じれば、俺のろっこんが暴走するのか)
暴走。
ろっこん能力が条件を無視して発動したり、ふだんより強力になったりする現象。
何が起こるか分からない。
それでも。
「やるなら、今だ」
亮は奥歯を一度強く噛みしめ、意を決した。
「俺に、力をくれ!!!」
息を止め、ろっこん発動!
さらに、暴走!!
血管がドクンと脈打つ。僧帽筋といわず上腕二頭筋といわず、筋肉という筋肉が、メリメリと音を立てそうな勢いで膨らみ、張り詰めてゆく。
ふだんならマックスで約八倍の身体能力に跳ね上がるが、今ならさらに倍、十六倍近いパワーが出せそうな気がする。さらに、この世界に顕現した段階で肉体自体もふだんより何倍も大きくなっているのだから、その身体能力はいったいどれほどまでに跳ね上がっているのか、想像するだに恐ろしいほどだ。
亮は小柄な少年だった。
童顔なこともあり、しばしば年令より幼く見られた。
子どものころ、体格の事で虐められ、ひ弱な自分にコンプレックスを感じていた。
格闘技を通じて己を鍛えよう。
そう思ったのは、ひ弱な自分のままじゃいやだ、変わりたい、と思ったから。
いまの亮は、あのとき思い描いた自分より、何倍も強く、たくましくなっている!
亮は腰を入れ、習い覚えたボクシングの構えを取った。自然と体がそうなった。
近づいてくる巨大な海入道。
巨大?
いや、今の自分と比べたら、同等!
リングで立ち向かう強敵と、変わらない!
(強敵だって!?)
亮は自分の思考を自分で打ち消す。
(あんな緩慢さじゃ、俺の敵なんかじゃないぜ!)
放つ拳!
ろっこん暴走の力を乗せた、真正面からの強烈なストレート!
拳が打ち出された途端、亮の腕の周りに突風がまとわりつく。
風は海面まで到達し、亮のパンチの軌跡を描くように波を巻き上げる。
舟に乗っていた水夫たちはその強烈な風に思わず手で額を多い、身を屈めた。
海入道の黒いボディに拳が当たる!
衝撃!
40メートルの高さから海に飛び込むと水面はコンクリートのような硬さとなるというがまさに!
しかし今の亮の拳には、コンクリートなど物ともせぬパワーがあった。
海入道は一瞬だけそのエネルギーを体内にため込んだ。
背中付近が大きく歪んで膨らむ。
かと思うと、次の瞬間!
海入道は飛沫となってはじけ飛んだ!!!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<零神探訪>白の獄(ホワイト・プリズン)
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
17人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年07月19日
参加申し込みの期限
2019年07月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年07月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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