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<零神探訪>ぬばたまの絶対零秘史(ブラック・ヒストリア)
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●バーサス、烏
海入道だった水の飛沫が、ばらばらと雨のようにあたりに降り注ぐ。
亮は最後の力を振り絞って、風神のように頬を膨らませて息を吹き、その飛沫を海の遠く、空の遠くへと吹き飛ばしてしまった。
「うおおおお!! あの怪物をやっつけたぞ!」
零神船団から大きな歓声が上がる。
亮はその場にしゃがみ込んだ。全力を使い果たし、今はもう立つ気力もない。
どおんと高く飛沫が上がったので、また明るい歓声があがる。
「なんてやつだ……!」
女頭領は亮を見上げて感嘆のため息を禁じ得ない。
この勝利が、仲間をどれだけ鼓舞したか、亮は気付いているだろうか!
味方の中に一気にこれは行ける、という風が広がる。
海坊主=亮VS海入道。
巨大な妖たちの戦いは、遠くにいる仲間たちからも見えていた。
そして、亮の勝利は、上空で烏と対峙したり祭殿を守ったりしている仲間の心をも燃やしてくれたのである。
◇
「やってくれるね新田」
半人半獣のカマイタチの姿をした
サキリ・デイジーカッター
は、上空からその様子を眺めていた。
力と力、愚直なほどの真正面からのぶつかり合い。
心震わせるような戦いだった。
自分も自分の戦い方で、寝子島の歴史を守る為に刃を振おう。そう思わせてくれた。
「僕は烏の群れと戦おう」
制空権を確保したい。
風に乗って空高く舞い上がる。
空戦のセオリーは上を取った側が有利。
ある程度の高みまで飛ぶと<斬空赤刃>で巨大な烏の群れの更に上へと転移する。
「よし。敵の上空を押さえた」
サキリはある道具を手にしていた。
投網である。あらかじめ、島民から漁に使う投網を借りておいたのだ。
本来であれば、魚の群れに投げ入れて面で魚を獲る漁具であるが、今はこれで空中の烏を一網打尽にしようというのである。
サキリに気付かず油断している烏の群れ。
その、とくに密集している位置に投網を打つ。
網は空中で広がり、大量の烏が網の中に絡め取られる!
突然の出来事に、ギャアギャア喚き声を上げる烏たち。
サキリは鎌鼬能力で旋風の刃を放ち、一気に烏を切り刻む!
「ギャアア!!」
断末魔とともに、大量の黒い羽根があたりに散った。
それはまるで黒い雨の如く、祭殿へと降り注いでいく。
網で取り逃した烏たちが喚きたて、尖った嘴をサキリに向けて飛びかかってくる。
サキリはそんな烏たちに向けて急降下。
二刀流に掲げた両手の鎌で交互に薙ぐようにして烏たちを切り刻んでゆく。
「サキリさん!」
鷹の翼を広げたユチェンが加勢に飛んできて、投げナイフで打ち漏らしを撃破していく。
彼はこの数カ月で本当に腕を上げていた。
頼りになる。素直にそう思えるほどに。
「ふっ」
サキリは小さく息を吐いた。
その近辺の烏がいなくなると、また上空に転移する。
「坂内先輩」
耳に当てるはこの時代にふさわしくないイヤホン型通信機器。
R&Rで支給されて北極に持って来ていたものだが、この世界でも通じるのは幸いだ。
呼びかけて数秒、
坂内 梨香
が応答する。
『こちら坂内。いい調子ね』
「ああ。おかげさまで。僕と味方のナビを頼めるかい?」
『わかったわ。誘導する』
「頼むよ。下からの弓攻撃と上空とで敵を挟撃する形に持っていければ理想的だね」
◇
祭殿の周りには十名程度の護衛がいた。
長枝に弦を張った簡素な長弓に、同じく丈夫な枝に鋭く削った石を括りつけた簡素な矢を番え、上空から来たる烏を警戒している。
その中に、プリティな猫又『ぶりきゃっと』こと、
ブリジット・アーチャー
の姿もあった。
手には野球用のバット。祭殿の前に腕組みで陣取り、上空を眺めている。
「零神のことも気になるけど、まぁ、怪我してても神だし、こっちが心配するほどのことはないかなって。祭壇を守れないと歴史が変わってしまうしね」
海上で味方が絶神たちを防止できれば、無論それがベストだろう。
しかし、上空から来る烏の大群まで防ぎきるのは困難だろうとブリジットは考えていた。
勿論、上空でのサキリの活躍は目に入っている。
黒い羽根降りしきるさまは壮観で、どこか不吉だ。
いくらサキリの高速移動と鎌二刀流が強力とはいえ、ひとりで幾千万羽という烏を相手するのは分が悪いのではないか――そう感じていたブリジットの耳元、イヤホン型の通信機に梨香の声が届いた。
『こちら坂内。アーチャーさん。応答乞う』
「こちらアーチャー。どうかした?」
『デイジーカッター君から連絡があってね。祭壇の方の弓部隊に伝えてほしいの』
梨香の依頼は、上空のサキリとタイミングを合わせて烏をひと群れずつ打破していこうというもの。
ブリジットも、弓部隊も、勿論異論ない。
「時の祭壇は私が守って見せるわ」
武器はこの手に馴染んだバットと、長く伸びた猫の爪。
しゅっと空中をひと薙ぎ。
「いつもより身体が軽くてフットワークもいいし、これはやれそうな気がするわ」
鼻を擦る。
「鳥と違って飛べないのが難だけど、祭壇を壊すなり奪取する為には、結局彼らは地上近くまで降りてこざるを得ないはずだし、それほどのデメリットにもならないわよね。たぶん」
まずはあの烏たちが近づかないように。
なんなら、バットで石を打って飛んる敵目掛けて飛ばせばいいかなと、あたりに転がっていた石を集めておいたのが功を奏した。
「グランパが言ってた……かどうか忘れたけど! ベーブ・ルースを見習え、ってね」
俺は思いっきり振る。
渾身の力を込めてな。
でっかく当たるか、でっかく外すかのどっちかだ。
俺はできる限りでっかく生きたいんだ。
そんなベーブ・ルースの名言が、ブリジットを勇気づけてくれる。
「いっけええええ!」
渾身の力を籠め、ブリジットはバットを振る。小石は見事ホームラン。
味方の矢の合間を縫って、サキリに襲い掛かろうとしていた烏の一羽に命中する!
「ナイス!」
瞬間移動しながら戦うサキリが親指を立てたのが小さく見えた。
「ちっ」
舌打ちしたのは、まだ無事な烏の群れの中に紛れていたクローネである。
クローネにとっては天からの加勢――その実、未来の絶神からの過去への干渉の具現化――である幾千羽もの烏たちが、上空のサキリやユチェン、地上のブリジットと弓部隊の挟撃に為すすべなく討たれて見る間に数を減らしている。
「なによ……なによ、この状況!」
何より恐ろしいのは投網と鎌を二刀流のサキリだ。
彼の無双ぶりは半端じゃない。
「これ以上、数を減らされたら堪らないわ……!」
クローネは、ギリ、と嘴を鳴らし、烏たちに言い渡した。
「上空からの攻撃は相手にしないで! 全羽、時の祭殿に向かって! あの灰色猫の企みを阻止するのよ!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<零神探訪>白の獄(ホワイト・プリズン)
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
17人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年07月19日
参加申し込みの期限
2019年07月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年07月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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