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<零神探訪>ぬばたまの絶対零秘史(ブラック・ヒストリア)
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●人魚たちの戦い
短い髪が頬に張り付く。
また水の流れで海中に揺れる。
真上の太陽の煌めきが眩しいと思えないほどの深さを泳ぐ。
朝鳥 さゆる
は、人魚だった。
胸元を隠す薄布と、足ヒレに変じた下半身を覆う鱗は熱帯魚のようなコバルトブルー。
流されるがままに世界の果て、極寒で白銀の北極くんだりまで行ったかと思ったら、とうとう過去までやってきた──尤も、例によってさゆるには何の感慨もない。
違う時代を体験している感動とか。
未来を守りたいという強い思いとか。
どうなるかわからないという怖さとか。
そんなものはまるで感じない。
それ故に状況を冷静というより、虚無的な冷徹さで俯瞰することができる。
手には鞘に鳳凰のあしらいのあるサーベル。
(ほぼ無防備に近い軽装だけど、その分動きやすくなるわね)
割り切る。
そう。
『割り切る』。
──彼女にとっては、全ては「緩やかな破滅に至る道程の暇つぶし」程度の割り切りでしかない。
さゆるは切れ長の瞳で、少し後からついてくる人魚――
小山内 海
の姿を確認する。
海もまた、下半身が足ヒレに変わっていた。
鱗は、海の左右違う瞳と似て、空色から青へ移り変わるグラデーションとなっている。
胸の内もさゆるのように、すっぱり割り切って無音とはいかない。
(未来からの干渉かぁ。私たちの未来を変えさせないためにも絶対に阻止しないとだね)
成長途中の胸を隠すのは、二枚の白い貝殻。
片側に寄せて結んだ栗色の髪がボッティチェッリのヴィーナスよろしく水中で豊かに揺れる。
(おびえない。私に出来ることをする。そうだよ、ろっこんを使えばあるいは……)
海は進路を海底の方へ変え、深く潜った。
小魚たちに交じって赤や緑の珊瑚の隙間を縫うように泳ぎながら、海底の小石を拾っていく。
もう一人、ふらりふらりとついてきている人魚がいる。
鱗はクロソイのように真っ黒。ヒレはカサゴのように攻撃的なツンツンフォルム。黒く長い髪が海藻のように靡いていて、唇だけは南天の実のように真っ赤である。今しも舟上の男の手を掴んで海に引きずり込みそうな風貌をしているこの人魚の名は、
四十九院 鸞
だ。
「歴史も戦いもよくわかりませんけど、この姿は気に入りましたわぁ」
もれいびとして目覚めた彼女は、しれっと言ってのける。
それでも仲間たちに必要な力を貸すことは吝かではなく、自らの力を分けた苺を皆に渡すべく、あちらへこちらへと波間を泳いでいる。
さゆるは、海中で自分が対処すべき敵について、冷徹に分析を行った。
いつのまにか絶神船団を守るように、魚の群れが取り巻いている。カツオかマグロか――いや、人間の子どもほどの大きさで、牙が鋭い奇妙な姿。この世のものとは思えぬ怪魚である。怪魚が群がっているのである!
それはまるで回遊魚のように渦を巻き、散り、又集っては渦を巻くことを繰り返す。さらにはトビウオのように時折ミサイルよろしく海上へ飛び出しては、牙をガチガチさせ、非常に攻撃的な様子で零神船団のほうへ向かっていく。船団の中にも味方はいるが、それでも苦戦し、少なくない被害を免れなさそうそうな数だ。
さゆるは尾をくねらせ、浮上すると、海上に半分顔を出した。
海は荒れていた。
天候のせいだけではない。
先ほど武道を襲った巨大な海入道――黒い坊主頭の高さ二十メートルほどの怪物が、盛り上がったり倒れたりを繰り返しているせいで、高い波が立っているのである。
(怪魚と巨大な海入道、そのすべてに対応することはムリね)
さゆるはそう判断した。
それから、海底で小石を拾う人魚の海と、巨大な鬼のような海坊主と化した
新田 亮
を見遣る。亮は零神船団の近くににゅっと立っている。彼らは海底の岩や石を敵船にぶつける作戦を立てている。しかし彼らが敵船団に近づくには怪魚と海入道の存在がネックだ。
(であれば、私としては今のところ最大の脅威である海入道への対処を行うのがいいかしらね)
さゆるは海中で、美しい仕草でサーベルを抜き放った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<零神探訪>白の獄(ホワイト・プリズン)
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
17人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年07月19日
参加申し込みの期限
2019年07月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年07月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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