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【貴方の帰りを】
大田原 いいな
はお好み焼き屋・『うさぎ屋』のなかでぽかんと口を開けていた。
目の前にはどこかで見覚えのある女性の姿が。
そう、いいなのろっこん「TRANSMUTE」で変身した後の姿によく似ていた。
「あら、珍しい、昔のわたしだ」
「……へ? 昔の、わたし……、儂!?」
大人いいなはもの珍しそうにいいなの頬をつつく。
「どうしてこんなとこにいるのかなー?」
「どうしてって……うさぎ屋の中に白猫が迷い込んでおったから外に逃がそうとしたんじゃが……き、貴様こそどうしてここにおるのじゃ!」
「どうしてって……私は今、うさぎ屋を手伝いながら寝子島の生態系を調べているのよ」
大人いいなの口から飛び出した予想外の言葉に、いいなはまたもぽかんと口を開ける。
「要するに、私今研究職についているの。フィールドワークを行ったり、論文を書いたりするお仕事」
「ずっと寝子島におるのか……?」
「うーんと、そうねぇ……ここの生態系をっていうのがメインだし、それにもうひとつここを離れられない理由があるのよ」
「理由とは、なんじゃ?」
大人いいながいいなに向かって悪戯っぽくウィンクを投げる。
「それはまだ、ナ・イ・ショ。ああ、見て。これ、私の発表した論文」
タブレット端末に表示された論文の、苗字の部分だけ指で隠していいなの前に差し出す。
話をはぐらかされたいいなは釈然としない表情でそのタブレット端末を覗き込んだ。
「ほう……こんなものを書いておるのか儂は」
「そう、意外と高評価なのよ?」
えっへん、と胸を張る大人いいな。
儂はこんな大人になるのかのう? と、僅かながらいいなの脳裏に不安がよぎる。
その不安を増長させるように、大人いいなの背後からかすかに赤ん坊の泣き声が響いてきた。
「赤子の声……?」
「ああ、ちょっと待ってねー……。よしよし、おっきな声だったねぇ」
「そ、それは、誰の子じゃ……?」
大人いいなの胸に抱かれた赤ん坊は次第に落ち着いて眠り始める。
大人いいなはその頬を愛おしそうに撫でながらいいなに微笑みかけた。
「もちろん、私の息子よ」
「わ、儂の!?」
予想していなかった回答にいいなは目に見えて動揺する。男嫌いで、初対面の男とはまともに会話をすることすらままならないこの自分が、あろうことか子供を産んでいる、などと誰が想像できただろうか。
「わ、儂の男嫌いは治ったの、か……?」
「そうね、昔ほどひどくは無くなったわ。初対面の人は、やっぱり少し怖いけれど」
静かになった赤ん坊を揺らしながら、大人いいなはそう応える。
「息子がおるから、寝子島から離れない、ということじゃろうか」
「そう。この子がいるから。それに帰ってくるのを待ってるから」
「帰りを……」
大人いいなは頷く。
「私の旦那、私とこの子を置いて世界中飛び回ってるから。情報関係のセキュリティーの仕事でね」
そこまで言って芝居がかった動作で口をつぐむ。
「これ以上は教えない♪ 誰かわかったら面白くないでしょ?」
「お、面白いなどという問題じゃなかろう!」
「ふふ、全然帰ってこなくて、生まれた息子の写真を送って初めて私が身ごもっているのを知ったような旦那よ?」
「そ、そんなひどい奴なのかのう……?」
「ひどい? そうね、ひどい奴よ。連絡も数週間に一度しか返してこないし。ほんと、生きてるのかもわからないわ」
悪態をつきながらもその表情は幸せそうで。いいなはそんな未来の姿を見て内心大混乱を起こしていた。
今の自分では考えられない、この大人いいなは何を言っているんだ、と。
言葉は理解できているはずなのだが、思考が追いつかない。
そんないいななどお構いなしに、今度は大人いいなの携帯電話がメールの着信を告げた。
「あら、珍しいことって重なるものね。旦那からメールが届いたわ」
大人いいなは携帯電話を操作して、そしてくすりと笑う。
「『腹減った』ですって……なにこれ」
大人いいなの視線がうさぎ屋の暖簾に向けられる。いいなもつられてそちらに目をやると、1人の男がその暖簾をくぐって入ってくるところだった。
逆光で顔はよく見えない。疲れているのか、足取りは軽いとは言い難い。
「まったく、メールと本人が同時に着くなんて」
大人いいなが男のそばに寄り、笑顔を向ける。
「おかえりなさい」
そしていいなの視界からすべてが消え失せた。
「い、今のはなんじゃ……!?」
うさぎ屋の前で我に返ったいいなは急いで入口の扉を開ける。
しかし中にいたはずの大人いいなとその旦那の姿を見つけることはできなかった。
姿をはっきり見たわけではない、しかしどこか懐かしい感覚。
「夢……にしてはヤケに……」
いいなは呆然としたまま立ち尽くし、その足元を白猫がすり抜けていった。
ぼうっとしているいいなの背中を横目に、春貴が白猫を追いかけていく。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
時織椎
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月14日
参加申し込みの期限
2013年12月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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