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さーさーさらさらさくさくさ。
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◆お子様来店、ぎゃーぎゃーと。
「騒ぐな。店中の菓子を出せ!」
少年が荒井に銃を突きつける。
「僕? イタズラはダメだよ」
「わお! ちっちゃな強盗さんだねー。ハロウィンにはまだ早いよー?」
知吹がいたずらを笑い飛ばす。
荒井は少年ににっこりと笑いかけ、銃を取り上げようと頭にそっと手を添えた。
カウンター周辺には荒井、知吹、強盗少年の他に、クッキーを待つ逆巻、それから彼と談笑していた桜井と真辺がいた。
真辺は少年を見る。
(おーおー、いっちょまえに真剣な顔しちゃってまぁ)
「やめろよっ!」
少年の抵抗虚しく荒井は銃を取り上げ、迷わず引き金をひいた。
勢いよく少年の顔めがけ、水が飛ぶ。
「なにするんだ!」
子供特有の大きな目で荒井をぐっと睨み付ける。
(あれ、なんだか体が勝手に……)
荒井は戸惑うままにショーケースからケーキを取り出し、少年にそのケーキを食べさせた。
あーん、パクリ。
少年は幸せそうに甘味を堪能する。
(ふふ、あんなに頬張っちゃって、可愛らしいわぁ)
カウンターの見える席に座っていた
早坂 恩
が少年を眺める。
(ありがとうってお礼をちゃんと言える子のようだし、礼儀はちゃんと躾けられてるみたいね)
紅茶をくるくるとかき回す。自分の顔が歪んでいく。
(何か事情があるのかしら……?)
普段温厚で、取り乱すことのない荒井が目を白黒させていることなどお構いなし。
冷静に分析することに努めた。
「もーちょっとてんちょー! そのお菓子お会計してませんよー。何食べさせちゃってるんですかー!」
知吹 しぶき
は荒井の奇行を止めるべく、二人の間に割って入る。すると、
「ちょ。て、ててんちょー!?」
知吹はクリッとした猫目を大きく見開いた。
荒井の手が知吹に向かい、唇を割る。
知吹の言葉にならない言葉を受け止めながらも、荒井の手は止まらない。
(く、ぐるしい……っ!)
知吹の唇から白濁のクリームがボトリ、ボトリとこぼれ落ち床を汚していく。
荒井は口ではごめんなさいと言うが、その動きは止まらず。
(……あんまり美味しいからみんな『あーん』したくなっちゃったのよね?)
早坂は深い疑問を抱くことなく、少年の背景に思いを馳せた。
「にくきゅうマカロンが真央ちゃんを呼ぶのだ~!! にくきゅうマカロンくださいななのだ……ハイ?」
そんな騒動も知らず、上機嫌に
後木 真央
が歌いながらやってきた。
そこには知吹を押さえつけ、ケーキを食べさせようとしている荒井と「もっと頂戴」と小さな口を開けている少年が。
「……これは猫鳴館で見たことあるのだ空音ちゃんが置いてった本にあったのだ。確かBLと言うのだ?」
今ひとつ状況の認識がズレているが、誰も突っ込むことさえできない。
荒井の手がにくきゅうマカロンに伸びる。
(てんちょー、どうしちゃったんですか!?)
(なんでだろう、無性に……体が勝手に……!)
青ざめる二人。いや、三人。
「にくきゅうマカロン……なくなっちゃうのだ。……や、やなのだぁ~!」
後木はべそをかき、きゅっと唇を結ぶ。
申し訳ないと荒井は思う余裕さえない。
「真央ちゃんだって一つ欲しいのだっ!」
後木が荒井に飛びかかった。
腕を掴んで、自身の口を大きく開き、荒井の指先に食らいついた。
「へへ、美味しいのだ」
頬にクリームがべっとりとつくことも厭わない。
指ですくい取り、クリームを、マカロンを食べる。
反応できない荒井。知吹。
「……ぼくを無視するなっ」
少年がわめき散らしても、誰も気がつかない。違う、気を使えない。
いつの間にか荒井の手を離れた水鉄砲を拾い上げ、店の奥のキッチンスペースに乗り込もうとする。
「か、かげちゃん! 知吹さん、お客さんも大丈夫ですか?」
少年の行く手を阻むように
宮島 メグ
が駆け寄ってくる。
彼女は布巾を従兄弟に渡してから、少年の水鉄砲をすっと奪い取った。
「あっ!」
「お菓子濡れちゃうから、だめだよー」
温みのある笑顔で小さなどろぼうさんをなでなで。
少年の柔らかい髪を、細い指でほぐすようにやさしく、やさしく撫でる。
やはり従兄弟。行動も笑顔もそっくりである。
(あれ? おかしいな?)
要するに次の展開もそっくりなわけで。
宮島は荒井の口にマシュマロを詰め込み始めた。
休憩時間に一緒に食べようと思って準備しておいた宮島のお気に入り。
「かげちゃんにもってきたのはひとつなのに……」
困惑以上の悲哀。
(ましゅまろを……ましゅまろをどんどんひとの口につっこみたくてたまらなくなっちゃったよう!)
みるみるうちに減っていくマシュマロ。
みるみるうちに涙が溢れる宮島。と、荒井。
「あ、ああ…ましゅまろが…ましゅまろが……」
苦しみ喘ぐ荒井。
苦しみから解放されて肩で息をする知吹。
苦しみながらも、途中から本気で従兄弟が心配になってきた宮島。
「かげちゃん、がんばって……!」
己の手が止まらないせいで、従兄弟が窒息してしまうなど許されるべきではない。
悲痛な叫びが店内に響き渡る。
少年も想像していなかった出来事にオタオタすることしか出来ない。
桜井がサッと店の奥に行き、コップに水を汲んで宮島に渡した。
「ありがとうございます……かげちゃん、飲める?」
口に水を含むと荒井は盛大に咳き込み、詰め込まれたマシュマロの半分以上を吐き出した。
マシュマロを惜しむ以上に宮島は従兄弟を案じ、そっと背中をさする。
ごめんね、ごめんね。と何度も謝り、気にしなくていいよと荒井は宮島の頭を撫でる。
少年はその光景に見入っている。
「にゃーにゃーみゃーみゃーっ!」
「こら、大人しくしてろってば」
ざわめく空気を感じて
八神 修
の猫たちが騒ぎ始める。
「騒がしいねー、ちょっと見てくる」
桜庭 円
が御剣と小山内を残して席を立った。
カウンターの方へ向かうと、少年を見つける。
「店中のお菓子を寄越せっって言ってるだろ!!」
ちょうど少年が再び強盗宣言をしているところだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月03日
参加申し込みの期限
2013年08月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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