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さーさーさらさらさくさくさ。
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◆いっせーのーで、ぴゅっぴゅっぴゅ。
アスファルトの水溜りを避け、小さな体が走る。
細く柔らかい雨とはいえ、傘を持たずに長時間出歩く訳にもいかず。
(どこかないかな……)
北原 みゆき
は雨宿り出来る場所を求め、走りさまよう。
視界は悪い。
ギリギリまで近づいてようやくアライグマの看板に気がついた。
(お菓子やさん?)
落ち着いた、小奇麗な佇まいのお店。
(ジュースと、お菓子でも食べて雨が止むのを待とうかな)
雨から逃げるように洋菓子店の中へと入った。
「店中のお菓子を寄越せっって言ってるだろ!!」
扉を開くと、まず半分泣き出して、なお要求を続ける少年が飛び込んできた。
「ど、どうしよう……」
思わず漏れた一言。
それは決して強盗の真似事をしている少年を恐れたからではなく、理由も聞かずに追い出して、そのまま何事もなかったかのようにされることへの不安から漏れ出た一言だった。
(「何でこんなことをするの?」と聞いたところで素直に答えてくれるとは思えないよね……)
北原は惟みる。
こちらに抵抗の意思や敵意を持っていないことを伝えて、向こうの話にあわせてあげればもしかすれば。
こんなことを人前で言うのはあまりにも馬鹿げているのは彼女自身が一番わかっていた。
けれど、こうすることで心を開いてくれるかもしれない。その一縷の望みにかけ、彼女は強盗に提案をした。
「私が人質になってあげる」
震える声。
集まる視線。
誰もの時が止まる。
呼吸が止まるかと思った。
「面白いじゃない」
今まで我関せずだった
逆巻 天野
が手を叩いてみせた。
するりと髪をゆっていたヘアゴムを取り、右手にかけ店主、
荒井 景貴
に向ける。
余る左手は北原の首に回し、ぐっと抱き寄せた。
(ひっ)
飛び出るな心臓。
己が始めたことに早くも後悔する。それでも北原は少年を案じていた。
「悪いけど、僕もお菓子を貰おうかな」
今度は逆巻に視線が集中し、一拍おいてから
桜井 ラッセル
がツッコミを入れる。
「何で強盗加担!?」
「ヤダな、そんな見つめないでよ。照れるじゃない」
赤い唇が弧を描く。
「おおーみゆきちゃんに天野ちゃんも来てたのだ? やっほーなのだ!」
「やぁ、後木。どーも」
「ちょ、無視すんなよ」
「……それを聞くなら僕じゃなくてまず、彼にじゃない?」
少年を視線で示す。
「君も話しちゃいなよ、強盗の雰囲気出るでしょ」
「うるさい、余計なこと言うんだったらあっち行け!」
少年がムッとして言い放つので、逆巻はそれ以上追求しなかった。
そこから桜井は何かを汲み取ったのだろう。
「あーまあ、うん……なるほど。んじゃ、細かい作業でも加担すっかなぁ」
歯切れの悪い言葉と迅速な対応。
とりあえず、と出口ドアに向かい、掛札を変更した。
『CLOSE』
これで邪魔は入らない。桜井の混じり気のない笑み。
「お、お前らなんだよっ」
言うまでもなく、少年はかえって不審がる。
水鉄砲を持つ両手が小さく震えているのが視認できた。
「まぁまぁ、気にすんな」
桜井が飄々と少年の肩に触れる。
触れてからハッとするが、彼の体が勝手に動くことはなかった。
(触れたらってわけじゃないのか……)
なんらかの力があるのはわかったが条件は把握できない。
「気にすんなったって……絶対に裏切るなよ」
やはり子供。
警戒する。
悩む。
考える。
しかし、強く問うこともなく、あっさり協力者を認めてしまった。
(なんだっていいよ……お菓子さえ手に入るなら)
不満を噛み殺し、声を荒げた。
「とにかく、お菓子を持ってくるんだ!」
店員たちに指示をし、冷蔵庫からお菓子が次々に運ばれてくる。
そわそわとしながらその様子を少年は眺めている。
「……相変わらず北原は危なっかしいな」
グッと北原を抱き寄せ、逆巻は耳元で囁いた。
恥ずかしさで泣き出しそうになる北原。
(でも、天野くんとならきっと)
あの子を助けることができるかもしれない。
北原の小さな胸に希望が灯る。その胸に収まるようなほんのささやかな希望が。
「どうした。そんなに持って帰っても一人じゃ食えねーだろう? 誰かにあげんのか?」
集められた洋菓子は百はあるだろう。
真辺は少年と目を合わせるようにしゃがみこみ、からかうようにしてそれとなく目的を聞き出そうとする。
少年は一瞥もせずにただ目の前のお菓子を凝視している。
やれやれとため息をつく。
「言いたくなきゃ、別にいいけどな。無理に聞こうとは思ってねーし」
男の矜持があるのだろう、深く問いただすことはせず話題を変えた。
「けど、一人でウジウジしてんなら周りに言っちまえ。な?」
にかっと笑い、少年の頭をガシガシ撫でる。
「おっと、」
お菓子の山の中からケーキをひとつ手に取り、少年の口に運んだ。
「……全然足りない」
少年の瞳が陰る。
それは真辺に向かっての言葉ではなくて。
かくして、イートインスペースのお菓子も得るべく、動き出したのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月03日
参加申し込みの期限
2013年08月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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