さーさーと優しい雨が降っている。
こんな日は美味しいお菓子をお腹いっぱい食べたいな。
そう思っている矢先、洋菓子店「Raton」の看板が視界に入る。
素材の味を活かしながら、学生でも買いやすい値段の洋菓子を中心に置いているシンプルでアットホームなお店。
入ろう。
ドアを開けると甘い香りが鼻腔をくすぐる。
「どうぶつクッキーと日替わりジュースをください」
「はい」
温かい笑顔で店長の
荒井 景貴が出迎えてくれた。
椅子に腰掛けて、クッキーを待つ。
長靴をぷらぷらさせ、さらさらと雨だれが窓を伝うのを眺める。
「お待たせしました」
運ばれてくると、すぐにクッキーを頬張る。
さくさくで、口いっぱいに甘みが広がって……幸せだなぁ。
これならいくらでも食べられる。
クッキーを一気に食べたら、今度はジュース。
今日の日替わりジュースは、りんごっ!
りんごのジュースの甘酸っぱいのも悪くないなぁ。
しっかりと堪能すると、自然とにやにやとしてしまう。
甘いものって本当に人を幸せにするんだよなぁ。
心の底からそう感じてから、レジに向かう。
「ありがとう、美味しかった」
感謝を伝えてから、自分のカバンの中をまさぐる。
さ。
そこから銃を取り出して、カウンターの奥の店長に突きつけた。
「騒ぐな。店中の菓子を寄越せ!」
求めているのはお金ではなくお菓子。
店にあるお菓子すべて。それだけでは足りないので材料がある限り作ること。
店の外にはクローズの掛札をしておいた。
「僕? イタズラはダメだよ」
店長がにっこりと笑いかけ、カウンターを出てぼくに近づいてくる。
そして、ぼくから銃を取り上げようと頭にそっと手を添えた。
「やめろよっ!」
ぼくから銃を取り上げると、店長は迷わず引き金をひいた。
ぴゅっ
ぼくの顔めがけて水が噴射する。
「なにするんだ!」
ぐっと睨み付けると、
店長はショーケースからケーキを取り出し、ぼくにそのケーキを食べさせた。
「あれ、どうして?」
驚いたのはぼくではなく店長の方。
目をまあるくしてぼくのことを見下ろしている。
なんでか知らないけど、自分でぼくにケーキを食べさせている癖に、戸惑っているらしい。
「あーんっ」
でも、ぼくは嬉しいから気にしない。
ほっっんとに美味しいなぁ……!
――ママ、待っててね。美味しいお菓子、いっぱい持って帰るからね。
◆挨拶
どうもほとんどはじめまして。つるこ。です。
前回引き続きわいわいやらせていただきます。
◆概要
・舞台は洋菓子店『Raton』
以下コミュニティより引用
寝子高の近くにある洋菓子店『Raton』
店名の読みは『ラトン』 意味はフランス語で『アライグマ』
素材の味を活かしながら、学生でも買いやすい値段の洋菓子を中心に置いている。
どうぶつクッキー(70円)
にくきゅうマカロン(100円)
ハニーフィナンシェ(100円)
さくさくキャンディ(50円)
とろふわプリン(150円)
果肉入りフルーツゼリー(180円)
その他に各種ケーキやアイスクリームも取り扱っている。
プリンは寝子高の購買部にも卸している。
店内はダークブラウンを基調とした落ち着いた雰囲気で、イートインもある。
晴れた日は店外のウッドデッキでカフェスペースを開いている。
珈琲(180円)
紅茶(180円)
ハーブティー(200円)
日替わりジュース(200円)
・キャラクターはこの店にいる等の理由で強盗事件(笑)に巻き込まれてしまいます。
・強盗(少年)はお菓子を所望。
・強盗の頭を撫でた生き物は近くにいる生き物に甘いものをあーんと食べさせたくなる。そういうろっこんを少年は持っています。
・強盗の見た目年齢は8歳前後の少年。
・手には銃(水鉄砲)を持っていて、近くで見ればすぐわかります。
・何やらワケアリ。ママが関係してるのかな?
◆目的
目的は各自の判断で構いません。
強盗を捕まえる。
逃げたい。
強盗をするなんて許せないからこらしめる。
訳ありの強盗と話し合う。
頭を触って憧れのあの子や、恋人といちゃいちゃする!
などご自由にどうぞ。