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さーさーさらさらさくさくさ。
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◆深淵の姫君は、はんなりと。
放置プレイよろしくの扱いを受けた喜好だったが、めげなかった。
(こうなったら……)
強い意志の秘められた視線の先はさきほど通り過ぎた列。エレノア、常闇が座っている辺りに向かう。
「お菓子を寄越せ」
今まで何を言っても笑われるばかりだったため、強硬手段を取った。
エレノアと常闇に向かって発砲。
しかし、相手が悪かった。
一見、二人とも表情を変えない。
「──わるーい子はーいなーいかー」
もともとの笑を貼り付けたまま、歌うようにして常闇は喜好に迫る。眼前まで接近。
壁際へ追い詰めつつ、そのまま両手で少年の顔を優しく包み込んだ。
「わるーい子はー、」
豹変。
「たーべちゃーうぞー♪」
地の底を這い、足元に絡みついて逃さないようなおどろおどろしい声。
ニタァ。
口が裂けるかというほど横に開く。
黒々とした感情が喜好に襲い掛かる。
喜好の頭の血がサーっと引き、手足が熱くなる。全身から汗が吹き出す。
純然たる恐怖。
彼の脳内は想像が追いつかなくなるほどの恐怖で埋め尽くされ、息が浅くなる。
常闇はうっとりとして喜好の鼻に甘噛みした。
想像とはかけ離れた現実に喜好は安堵した。
(ひと、か)
毒島 柘榴
はクッキーをくわえ、咄嗟に対応できるように構えていた。
ろっこんを使って少年に危害を加えようとするものを淘汰するために。
エレノアの様子を見て、彼らとの距離を詰めた。
エレノアは自身のケーキをフォークで刺し、お土産用に買っていたロールケーキの箱を手に取る。
流麗な所作。
その美しさを維持したまま、ゆっくりと立ち上がり、喜好に歩み寄る。
「ふふふ、お二人とも、摘まみ食いでは味は分からないないでしょう?」
穏やかな口調とは裏腹な冷え切った声。
常闇が覆いかぶさっているせいで、喜好はエレノアの表情を見ることはできなかったが、見たいとも思わなかった。
ただ、この状況から逃れたい。
逃れたい。
――逃げられない。
常闇が笑ったような気がした。
もともと常にうすら笑いをしていたが、違う、もっと自然に笑ったような気がした。
常闇が離れ、エレノアを認識する。
優雅な、耽美な、――鋭利な。
エレノアは美しい微笑みを浮かべ、喜好にケーキを差し出す。
こびりついた恐怖のせいか、うまく口を開けることができない。
なんとか口を開けると、ゆっくりと口内にケーキが侵入し、咀嚼した。
今まで食べたケーキらと同じ。甘くておいしい幸せの味。
「お、おいし」
次の瞬間。
フォークを壁に突き刺す。
喜好に甘味をもたらしたフォークが、容易にぐにゃりと曲がった。
驚いた。
エレノアの表情は変わらない。
驚いた。
けれど驚いたという反応をする間もなく呼吸困難に陥る。
彼女はフォークを突き刺した手と反対の肘で、喜好の首を押さえつける。
使い物にならなくなったフォークを捨て、ロールケーキが丸々一本入った箱に手を突っ込む。
喜好は悟る。
いやいやと駄々をこねるように首を左右に振ろうとするが、エレノアの細い腕が、肘が邪魔をして上手く動かせない。
酸素が足りなくなり、意識が遠のく。それでも、喜好は抵抗をやめない。
「おや、何故首を横に? 甘い物が食べたいのでしょう?」
箱の中から手を出した。
その手にはしっかりとロールケーキが握り締められている。
「さあ口を開けて……開けろっつってんだろッ!」
店内に響き渡る恫喝。
どう考えたって、喜好の口に収まるような体積ではない。
エレノアもわかっていることだろう。
わかっていて、押し込んだ。
「が、あがが」
喘ぐ。
喜好の顔が白く染まっているのは、ロールケーキのクリームのせいではない。
パチン。
「っ」
エレノアの動きが止まる。
「ちょっと、やりすぎ」
逆巻の手からヘアゴムが放たれ、エレノアの額に命中した。
肘の力が緩まったところで、
望月 神無
と
毒島 柘榴
が割って入った。
エレノアは乱れることなく、おとなしく引き下がる。
望月はさも面倒くさそうにエレノアに苦言をこぼす。
「子ども相手にそんなに怒るのは、大人気ないよ」
「怒る? 私が?……別に怒らなきゃ人を傷つけちゃいけないってこともないでしょう?」
エレノアは愛撫するように優しく告げる。
常闇は抑えきれぬ興奮を拍手で表し、二人は去っていった。
「ごきげんよう」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月03日
参加申し込みの期限
2013年08月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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