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さーさーさらさらさくさくさ。
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◆猫猫パニック。にゃんにゃんおー!
静まり返る『RATON』。
恐怖の時は去った。
が。
「みぃみぃ!」
一難去ってまた一難とは言い得て妙。
今までの騒動に対して、八神の猫たちは好奇心を抑えきれず、籠を飛び出した。
必死に押さえ込んでいた努力虚しく、あっという間に散ってしまう。
「お、お店がー!」
知吹が叫ぶ。
こうなってしまえば異様な空気を引きずる余裕などない。
なんとかして猫を捕まえるために、てんやわんやの大騒ぎ。
「ぅっ!」
甘い香りの染み付いた喜好の頭上に、黒猫のブラックが着地。
彼にじゃれようと白猫のミルクもよじ登る。
「く、くすぐったいよ」
喜好はまとわりついてくる二匹の猫になされるがまま。
頭で飛び跳ね、口は舐められ、もみくしゃ状態。
「やめろってば」
そうなれば喜好も負けてられないと水鉄砲で応戦。
「喜好くん、水鉄砲はもうやめてーっ!」
宮島 メグ
が泣き出しそうな声を出した。
しかし、喜好の頭に触れた二匹の猫を止めることはできない。
クッキーやマカロンを口にくわえ、彼らは近くの人間に襲い掛かる。
ミルクは自分をじーっと見ていた後木に狙いを定める。
「猫さんとちゅーしたのだー」
「後木! 捕まえてくれ!」
後木の口にクッキーを突っ込む。
突っ込んでからもペロペロと後木にじゃれついていたので、八神にそのまま捕まえられた。
元気いっぱいで勇ましいブラックは
畑生 言嗣
の口にマカロンを入れようと必死になる。
「やめたまえ」
畑生は冷静に猫を押さえつけ、逆にそのマカロンをブラックに食べさせる。
「悪いな、迷惑をかけて」
「構わん」
ミルクを籠にいれてから、八神がブラックを受け取りに来る。
残るは銀猫のミスト、三毛猫のマーブル、ロシアンブルーのブルーだ。
落ち着け。
深呼吸をして、八神は猫たちを探す。
「猫さん、お願いだから、こっちに来てくれないかな?」
宮島 メグ
がミルクをお皿に入れて、猫を呼ぶ。
ブルーは見向きもせずに他の場所へ行ってしまった。
しかし、ミストはフラフラと宮島のもとにやって来て、チロチロとミルクを飲んだ。
「お利口さんね」
ミストの軽く撫でて、抱き寄せる。
「すみません、ありがとうございます」
「気にしないでください」
宮島は慇懃に頭を下げる八神に微笑みかけ、ミストを手渡した。
ブルーとマーブルは喜好を追い掛け回していた。
「こっちに来るなよー」
猫が嫌いというわけではないが、追いかけられると逃げたくなるもの。
喜好も多分に漏れず猫から逃げている。
(やべ、こっちに来た)
店の隅っこでお菓子を食べていた劉は、騒ぎに巻き込まれまいと余計に小さくなっていた。
けれど、そんなことを少年が知っているはずもない。
――知っていたところで避けることもない。
猫二匹を引き連れて、喜好は劉の近くまでやってきた。
(頭に触ったら、ダメだ)
なんだかんだ今までの流れを伺っていた劉は心得ていた。
触ったらいけない。触ってなるものか。けして触るまい。
しっかりと心の中で唱え、少年を避けようと手を挙げる。
「うわっ」
『うっかり』頭に触れてしまう劉。
触れられた少年は何事もなかったかのように、猫を引き連れ別の場所へ。
(くそ、近くにいる奴に甘いものをあーんさせたく……)
想像通り、自分の中に欲望が湧き上がる。
さっさと食べさせて、もう帰ろう。
半ば諦めて欲望のまま己の菓子を掴み、近くの人間に食べさせようと立ち上がった。
「って、女!?」
彼の体が向かう先には
ナタリア・シシロヴァ
の姿が。
(美味しい……)
騒動など我関せずでケーキを頬張っているナタリアのもとに一歩、一歩近づいていく。
(やめろこっちくんな女性恐怖症なんだよ俺は近くに寄られると……!)
近づいているのは自分自身であることを忘れるほど焦燥感にかられ、滝のような汗が吹き出す。
一歩、一歩。
あと一歩でナタリアの口に届く距離まで来た。
あとじさろうと足に力を入れるが、同時に食べさせたいという欲望がその足を許さない。
「どいてくれー!」
最後の頼みと言わんばかりに叫ぶ。
が、ナタリアは避けることなくケーキをその口で受け止めた。
鋭い視線で劉を射抜く。
劉も負けじと凄む。
その状態でナタリアは無言で咀嚼し、飲み込んだ。
「明らかに故意に見えました。他のお菓子ももらっていいということですね?」
つかつかと劉のテーブルに向かい、菓子に手を伸ばす。
劉はというと、いまだろっこんの力が抜けず誰かに食べさせようとする体と戦っていた。
這いつくばり、のたうちまわり、抵抗している。
(ぐぅうううう)
床に張り付き、なんとか内なる欲求が冷めるのを待つ。
(あーっ! お菓子を食べさせたいたいたい、た……くなくなった!)
波のようにすぅーっと引いていく熱。
恐る恐る体を起こすと、まだ喜好は駆け回っている。
(走り回ってる限りまた同じようなことが起こる可能性があるよな……)
こうなりゃ奥の手。
そう思い、タバコを取り出し火をつけようとライターを取り出している最中で、気がついた。
『禁煙』
の二文字に。
(いやいやここは非常事態だから)
理由をこじつけ、ためらいながらも火を付け、くわえる。
すると、劉の両手指から蜘蛛の糸が――飛び出すことはなかった。
心身ともに披露しきっている上に、『ひと』に囲まれている状況のため上手くコントロールできないようだ。
(あのガキはろっこん使いたい放題なのに……)
舌打ちをし、タバコの火を消す。
仕方がないので、なんとしても喜好に近づかないように再び隅っこで縮こまるのだった。
それからしばらくもしないうちに、猫二匹は八神が抱きとめた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月03日
参加申し込みの期限
2013年08月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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