this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
吊り橋幽霊、喧嘩成仏!
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
16
つぎへ >>
ようやく図書館から牧田家のある集落へと到着した竜平、ひふみ、柳司、若菜の4人は、夕方の廃墟の寒々しい風景に足を止めた。
「ここって、なんで廃墟になったんやろな?」
柳司が思わず呟く。
「そんなことより、早く何か手がかりを捜さないと、暗くなっちゃいますよ」
若菜が率先して廃墟の集落を進む。
「ほら、例えばこういう藪の中にだって何か…」
若菜が近くの茂った草むらを書き分けると、ぬぅっと人影が現れた。
「きゃあっ!」
驚いた若菜がひふみに飛びつくと、竜平がすぐに高校生達を背に庇う。
「何者だ!」
「驚かせてすみません」
シーサイドタウンの聞き込みを終えた探偵助手の芽守が、申し訳なさそうに草むらから出て来た。
「健作さん!?」
驚くひふみに芽守も驚いた。
「神無月さん!?」
「お嬢、お知り合いですかい?」
まだ警戒を解かずに問う竜平に、ひふみは頷いて心配ないと安心させた。
「一緒に店番した事があるの。健作さん、草むらで何してたの?」
ひふみの疑問に、芽守が恥ずかしそうに頭を掻く。
「いや、何か光ったような気がして捜してみたんですが、残念ながら水たまりだったみたいで…。
ところで、神無月さん達も、噂の幽霊の件で?」
「も、って事は健作さんも?」
「ええ。よろしければ、一緒に牧田家へ行ってみませんか?」
芽守の誘いに、ひふみ達が顔を見合わせる。
「私達、牧田の家をこれから捜すつもりだったの。助かるわ」
「こちらこそ。でも、少しだけ待って下さい。僕の連れが来るところです」
芽守はそう言うと、ひふみ達の後ろの集落の入り口へ向かって大きく手を振った。
桜台墓地での調査を終えてやって来た景貴とメグが、芽守に向かって手を振り返す。
「こちら、一緒に牧田の家を探索する事になった神無月さん達です」
芽守の簡単な紹介に、景貴とメグが挨拶をするが、竜平の堅気ではない様が気になるようだった。
竜平は苦笑して、何かあれば呼ぶようひふみに言うと、一服して来ると言って皆から離れた。
「悪い事をしてしまいましたね」
景貴が申し訳なさそうに言うのを、ひふみが気にするなと笑った。
「そんなの、いちいち気にしてたら極道なんてやってられないわ」
一同は竜平を残し、牧田の家へ向かった。
6人は、集落の中を進みながら、時折、他の家を覗き込んで様子を伺う。
集落には、ゴミと瓦礫と思い出の破片が散らばっていた。
メモを見ながら歩いていた芽守が、崩れかけた小さな家の前で足を止めた。
「ここですね」
消えかけている表札に牧田の文字を確認して、芽守が言う。
「では、開けますよ…」
芽守の言葉に、それぞれが身構える。
――ガラリ。
思いの外すんなりと開いた玄関の扉の薄暗い闇の先には、長い髪の少女がぼんやりと立っていた。
小さな悲鳴を上げて、メグと若菜が近くにいた景貴にしがみつく。
長い髪の少女、
鬼久保 美桜
は音も無く外へ出ると、呟いた。
「…ちがう…ここじゃない、みたい…」
「あれ? もしかして、この前、一緒に幽霊を見た子じゃない?」
ひふみが美桜の顔を思い出した。
「てことは人間!? 脅かさないでよ。幽霊かと思ったじゃない」
若菜がほっと胸を撫で下ろす。
「どうして?…驚く事なんて、ない。…幽霊なんて、どこにでも…いる、よ…?」
美桜の視線は、若菜の右下に注がれていた。若菜は視線を避けるように慌てて左側に数歩移動した。
怯える一同を残し、美桜は集落の奥へと消えていった。
「……じゃあ、家に…入りましょうか?」
芽守の言葉にぎこちなく頷いて、皆は恐る恐る牧田家の中へと入る。
牧田家の中は、外観から想像していたよりマシな状態だった。埃は積もり、経年劣化で壁や天井の一部は崩れているが、直前まで小奇麗に住んでいたであろう事が見てとれた。
しかし、よく見れば壁や扉のあちこちに、古い人為的な傷を補修した跡がある。その多さが、日常的な暴力を連想させた。
「ねー、これ、手紙じゃないかなー?」
メグが卓袱台の上の封筒を見つけた。繊細な文字で「尚太へ」と書かれていた。
芽守が慎重に開封する。
『――尚太へ
早田のおじさんが、病気なので、看病に行ってきます。
帰って来たら、すぐに電話をしてください。
お母さんは、尚太が帰って来るのを、ずっと待っています。』
手紙の終わりには福岡県で始まる住所と電話番号が記されていた。16年前の日付もある。
封筒の中には、テレホンカードが数枚入っていた。
「抗争事件から一年後か。早田って、牧田のいた組の親分だわ。ここに来る途中で松崎から聞いた通り、母親は早田と一緒に島を出たのね。それにしても、福岡とは、遠いわね…」
ひふみがため息をつく。出来れば尚太を母親に会わせてやりたいと思っていたのだ。
「いえ、もしかすると、母親は帰ってきているかもしれません」
景貴は、墓地で墓参りをする中年の女性の話を思い出した。
「なぁ、日記みたいなん、見つけたんやけど?」
古い箪笥の引き出しを力任せに開けた柳司が、中にあった古いノートを芽守に渡す。
中には、苦しい家計、夫の暴力、子供の心配、そして最後の一年分には、行方不明の子供を捜し歩いた記録が書かれていた。
「それでは、ここで一度、情報を整理してみましょう」
芽守は調査メモのページを卓袱台に並べた。
「推理開始」
芽守がそう呟くと、ろっこん『サーチ・オブ・メモリー』が発動され、メモの中から、問題解決に必要な言葉が浮かび上がった。
『牧田』『幸恵』『尚太』『早田』『抗争事件』『暴力』『行方不明』『病気』『ひと月前』『帰郷』『墓』『手紙』『吊り橋』『鉄パイプ』『包丁』。
「なるほど。さて…」
神妙に顔を上げた芽守は、期待を込めて自分を見つめる一同を見回し、景貴に視線を据えた。
「何かわかったか? 景貴」
残念ながら、芽守に推理力はない。
「推理開始って言ったのは何だったの…」
景貴はがっくりと肩を落とした。
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
16
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
吊り橋幽霊、喧嘩成仏!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
青丹 よし乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月05日
参加申し込みの期限
2013年09月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!