this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
生き残るのは誰だ! アンチ納涼がまん大会!
<< もどる
1
…
11
12
13
14
15
…
23
つぎへ >>
地獄部屋の中は次第に阿鼻叫喚の様相を呈してくる中、
夏神 零
は表情をまったく変えることなく、きりりとした姿勢を崩さずに座っていた。修行となれば和服、神事とあれば宮司や巫女の服で毅然としていなければならない日々を送ってきた成果が現れ、どてら姿もどこか毅然としており、汗ばんではいるものの着崩れなどは見られない。
「夏神くん、あ、暑くないの!?」
「暑いか、暑くないかで言えば暑い。だが暑いからどうというわけでもないものじゃな」
無表情のまま、こともなげにさらりと答える。この暑さは、環境としてすでに完成しており、参加者の希望で変えられるようなものではない。それを何とかしようなどというのは、無理と言うもの、否、傲慢に過ぎること。零はそう考えていた。幼少から過酷な環境に自らの身を置き、厳しい鍛錬を続けてきた彼にとっては、この程度は騒ぎ立てるほどもないことだった。汗も出ているし顔も赤らんではいるが、表情だけには変化がない。
「どれ、お茶を飲んでおくとしようかの」
ためらいなく熱々の茶がなみなみと入った湯呑みを手に取り、ゆったりと口に運ぶ。上品な所作だが、意外にいい飲みっぷりだ。ぐっと飲み干し、どてらナース姿の千鶴に湯呑みを差し出して、
「熱いお茶をもう一杯いただけぬか」
とお代わりを要求する。
「部屋のあっち側は静かな連中が集まっています! 心頭滅却すればと言うやつなのかーっ!?」
宇佐見 望月
が言う、まさにその通りで、図ったように地獄部屋の一部のエリアは、賞品は二の次、自分への挑戦としてがまん大会に参加した見上げた参加者たちで占められていた。おそらくは、隣が静かな相手の方が精神統一しやすいからといったような理由で、自然に静かな者が集まったのだろう。その精神統一組の中に、
逆巻 天野
もいた。まっすぐに背筋を伸ばし、目を閉じて深く息を吸い、そっと長く吐き出す。
「ふぅ……」
おもしろ半分、ひょっとしたら半分以上のおふざけで開催されているこのイベントに、天野は周りの雰囲気に不釣合いなほど真摯な姿勢で参加していた。参加者とあまり言葉を交わすこともなく、静かに、淡々と。天野は過去から今までの自分自身と対話し続けていた。今までいろんな事件に遭遇した。探検部やアルバイトを通じて、十分に鍛えられた。その成果を見るため、彼はこの場にいるのだった。
(昔の僕だったらすぐにバテてしまっただろう。北国出身だからこんな暑い中なんてなおさらだ)
自分の弱さを振り返る。見つめなおす。
(でも、今は違う。肉体的にだけじゃなく、精神的にもいろいろあった)
自分の得た強さを確認する。信じてやる。
(だから負けない。勝ち抜こう。自分のために)
ルールに決められたとおり正座をしてはいるものの、天野は座禅を組む自分を想像する。どてらは僧衣に、地獄部屋は静かな本堂に。寺で過ごした日々を思い、イメージの世界で現実を覆う。小さく漏れ聞こえるのは読経の声だった。多少妙ではあるが、経を唱える天野に突っ込みや苦情を入れるものはいなかった。誰もみな、それどころではなかったのだから。
静かに耐えることに成功してきた天野を揺るがしたのは、極楽部屋の甘い誘惑でも、暑さから来る疲れでもなく、出された食べ物だった。香ばしい香り漂う濃いほうじ茶に、困った顔をする。
「……緑茶はあるかな。できればそっちがいいのだけど」
「わかったわ。今用意するから待っててね」
自分の楽しみのために身を投げ出してくれる生徒たちに、主催者たる
桜栄 あずさ
は最大限の便宜を図ってやる。すぐに緑茶が用意され、天野はほっとした表情で熱い茶を少しずつ飲む。戸惑いの表情は消え、また一人静かに暑さを耐える姿が戻ってきた。
ところが、次に出された鍋焼きうどんにまた彼の表情は曇る。ここに来てから一度も見せることのなかった不安げな顔で、周りをきょろきょろと見回し始めた。みな熱すぎて食えないだの、ふざけるなだの文句を言いながらも、ふうふう、はふはふと具沢山のうどんを口に運んでいる。
「……あの、肉はどけちゃっていいかな? いらないのだけど……」
あずさは半分おもしろそうに、そして半分あきれたような顔をして天野を見ていた。
「あらら。あの子、あんなクールな風でいて案外偏食家なのね」
うどんや茶のお代わりの給仕に忙しい千鶴の代わりに、ついに桜栄家の使用人が地獄部屋に送り込まれる。限界突破の暑さに目を白黒させながらやってきて、天野の前に肉抜きうどんを差し出すとよろめく足取りで退出していった。
<< もどる
1
…
11
12
13
14
15
…
23
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
生き残るのは誰だ! アンチ納涼がまん大会!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月01日
参加申し込みの期限
2013年09月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!