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生き残るのは誰だ! アンチ納涼がまん大会!
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『あちら』の部屋はとても楽しそうだ。涼しくて、快適で。
「なんでこんなことに……」
「えっ? 何か言った?」
「ううん」
佐藤 英二
はひとりつぶやいたその声を、聞かれて慌ててごまかした。今日彼がこの場、しかも地獄部屋にいるのは決して本位ではない。あの日、「あら、ねえあなたちょっと暇?」と、廊下ですれ違った理事長に呼び止められ、最近は特に予定は入れていません、と正直に答えたのが原因なのだ。
「それなら決まりね。すてきなイベントに招待するわ」
とウインクした
桜栄 あずさ
に一介の学生に過ぎぬ英二がどうして抵抗できただろうか。
(いや、できない!)
英二は自分で反語の結びを心で叫ぶ。正直逃げ出したいほど暑かった。分厚い綿の入ったどてらに押さえつけられて上がり続ける体温を逃がす場所はどこにもなく、水分が欲しいと思っても目の前にあるのは火傷しそうなほど熱々の鍋焼きうどんとホットほうじ茶だ。その横には温度差で汗をかいている、冷えた水の入ったボトルもあるが、これは堕落の道への片道切符であることは十分承知している。周りを見れば同じように真っ赤な顔をして暑さに耐えている仲間がいる。英二は朦朧としつつある頭で考えてみるのだった。
「まあ……理事長に強引に誘われなきゃ、こんなイベントに参加する僕じゃないしな」
流れる汗をぬぐうこともあきらめて、英二の思考は発想の転換を行う方向へと向かっていた。こんな機会も珍しい、おもしろがって参加した方が絶対に得だ、と。
(拷問モノ、卒倒モノの正気じゃないイベントだけど……耐えれば耐えるほど、極楽部屋でのクール三昧な体験はすばらしいものになるはずなんだ。勝てなくても、リタイヤしたときの開放感と爽快感はすごいものになるんじゃないか?)
「佐藤くん」
(そうだ。そう想像すればある程度は耐えられそうな気がする。なんというか、極限状態に追い込まれて脳内麻薬も出てきた気がするし)
「佐藤くん?」
「目の前のコップの水より、後で極楽部屋で味わうカキ氷の方が何倍も冷たくておいしいはずだし……」
「うんうん、そうだな」
「理性よりも本能で行動してしまう、そんな段階になったらジ・エンドだけど」
「あの、佐藤くん」
「……それまでは、耐え続けてみよう!」
「佐藤くん大丈夫? たぶん、思ってることぜんぶ口に出てるよ」
「えっ?」
佐藤 英二
、理性的にこの状況を楽しんでいるつもりだったが、肉体は想像以上に追い詰められていたようである。近くにいた
島野 夏帆
に指摘されて初めて自分がずっと独り言を言っていたことに気づいた。
さてその夏帆だが、他の女子生徒同様、自主的にこのがまん大会に参加している。寝子高生、女子の方が元気いっぱいということであろうか。
「おもしろそう! 豪華賞品は私がいただきね!」
と意気込みも十分である。一見元気な普通の少女の夏帆だが、実はそれなりに鍛錬も積んでいる。五分十分で倒れるようなやわな体はしていないのだ。もちろん、それは誰にも内緒のこと。夏帆は珍しいイベントに興味津々の風を装いながらやって来たのだった。
「さー、はじめるわよ、がまん大会!! ……って、暑っ!?」
暑さに負けるのは鍛錬が足りぬ証拠、などと思っていたものの、地獄部屋の予想を超えた暑さには思わず声が上がった。それでも夏帆はくじけず、いつもは下ろしたままの髪をきりりと結って正座していた。どてらの襟元にはタオルをきつく巻いている。出場者を見れば、なかなか手ごわそうな者が何人もいるのがわかった。夏帆と同じか、ひょっとしたらそれ以上に心身ともに鍛え抜いている連中かもしれない。
(苦戦が強いられそうね……! でも負けない! 豪華賞品は私のもの!! どんなものでも、かかってきなさいっ!)
強力そうなライバルたちの存在が、夏帆の負けん気に火を注ぐ。暑いお茶もなんのその。
「がまんだけして脱水症状になったらたまらないわ」
温度なんか関係ない。熱い飲み物でも喉が潤えば、こんなものは必要ないはず。夏帆はもっとも身近な誘惑、そばに置かれた冷たいミネラルウォーターをにらみつけた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月01日
参加申し込みの期限
2013年09月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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