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第35回 寝子ヶ浜ビーチ☆スターズコンテスト!
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「……う」
清楚な紺色を基調としたセーラー服風水着の襟を思わずかき寄せる。去年よりも幾分健全な気がしないでもないデザインなはず、と思うも、視線を落とした先には編み上げリボンで飾られた襟の間、自分の腕によってたわわにむぎゅぎゅっと寄せて上げられた胸。ブラから零れ落ちそうな、胸部、と呼ぶにはあまりにも豊満な、ありていに言ってしまうとおっきなおっぱい。
「ううううう」
よく小学生に間違われる童顔をムムムとしかめ、
上穗木 千鶴
は小柄な自分の胸にぼいんと成長したおっきなおっぱいから視線を逸らす。逸らしたところで、今度は短いフレアスカートの裾から覗く縞パンツがちらりと見えた。
(ちちち違う! これは水着!)
チラリズムの極致じみたデザインの水着に今更ながら赤面する。
「ちーちゃん?」
「っ、……信彦、くん……」
セーラー服デザインの水着を纏い、身体の線を隠そうとして更に艶っぽい仕草をするに至ってしまっているガールフレンドに、
八十八旗 信彦
は身に着けた白基調の水兵服に負けない爽やかな笑顔を浮かべた。
「とっても可愛いよ、ちーちゃん! 今日はちーちゃんをステージの主役にしてあげるからね!」
そのためにも、と信彦は恥じる仕草がどこまでも可愛い千鶴の耳元に唇を寄せる。
「ひゃっ?!」
咄嗟に押しのけようとする千鶴の手に横っ面を張られそうになりながら、信彦は数日前のデートで見た映画をヒントにした『ちーちゃん☆ヒロイン大作戦』を伝える。
(前回はキチンとエスコートできなくて、ちーちゃん御冠だったし)
たくさんの魅力的なレディたちをステージへと導けたのは僥倖ではあったけれど、かわいいガールフレンドを怒らせてしまったことだけが心残りだった。だからこそ、
「今回は、ちーちゃんだけのエスコート役に徹しようじゃないかー」
腰に手を当て堂々と宣言する信彦に、千鶴は思わず見惚れる。もしかしたらちょっとした隙にいつもの如くまた別の女の子に声を掛けに走って行ってしまうかもしれないけれど、今回はもしかするともしかするかもしれない。ずっと傍に居て華麗にエスコートしてくれるのかもしれない。
「信彦くん、ぼくはね」
「うん?」
「人前で目立つのはあまり好きではないんだ」
「うん、知っているとも」
「けれど信彦くんに誘われたから、仕方なく、」
「大丈夫、ちーちゃん!」
俯く千鶴の両手を取り、信彦は心の底から本気で言う。
「今回こそ、俺がちーちゃんの魅力を十全に伝えると誓おう」
千鶴に熱く語り掛ける傍ら、信彦はスタッフによるステージの呼び出しもきっちり聞き取っている。紳士の自称に恥じぬ極く自然な動作で千鶴の手を取り、ステージ裏から表へと出る。千鶴の手を引きステージへの階段を登ったところで、優雅なダンスを踊るようにまずは千鶴に向けて一礼し、次いで観客に向けて腰を折る。
前年度のドタバタとは打って変わったふたりの登場の様子に、去年に引き続き審査員をしている
中沢 リッカルド
町長が目を瞠った。
歩調を合わせ、趣を違えながらも同じセーラー服デザインのふたりは軽やかなステップを踏む足取りでステージ中央へと進み出る。その間にも、信彦は千鶴の小柄な身体が自分の陰に隠れてしまわないように足取りを調整する。恥ずかしがり屋な彼女が顔を俯けてしまわないよう、時折振り返って屈託なく笑いかける。
客席からあたたかな拍手が送られたところを見計らい、信彦は千鶴の手を取った腕を翻す。信彦の見事なエスコートで社交ダンスのようにくるりとターンを決めながら、千鶴はフレアスカートが際どく翻る恥ずかしさも忘れて束の間うっとりとしてしまった。
(信彦くん……)
夢見心地でいるうちに、信彦がするりと腰に手を回す。
(まさか、信彦くん……?!)
耳打ちしてきた作戦を変更してさっきのカップルと同じようにお姫さま抱っこでラブラブに愛の告白的パフォーマンスをしてくれるのかと思いきや、
(これは、……これは!)
足を持ち上げられたのは信彦の膝の上。
「ちーちゃん! ほら、タイタニャックだよ!」
信彦に勢いよく命じられるままに両腕を広げれば、そのポーズは誰がどう見ても、
(これはタイタニャックのポーズじゃない!)
映画『タイタニャック』の一場面、船の舳先で恋人たちがロマンティックに抱き合うポーズの再現などでは決してない。
(組体操のサボテンのポーズじゃないか……!)
抗議したい。猛烈に抗議したいが、体力も筋力もない千鶴にはポーズを維持するだけで、落ちないように頑張るだけで精一杯。信彦に膝を支えられて信彦の膝の上に立ち、ぷるぷる震えながら両手を広げるそのポーズは、千鶴のおっきいおっぱいを殊更に強調させる。ついでにぷるぷるふるふる魅惑的に震わせる。体力の限界のせいか羞恥のせいか、ただでさえ頬に熱が昇るというのに、
「ちーちゃんは頑張り屋さんで努力家で、気配り上手なんだよ」
すぐ背後から、不意打ちに近く信彦の褒め殺しが始まった。
「そしてこの守ってあげたくなる可憐な容姿! 言うまでもなくこのスタイル!」
分かるよね! と信彦が声を張れば、千鶴のおっきいおっぱいに見惚れていた客席の男性陣から雄叫びにも近い歓声が上がった。
うおおお、と空に轟くおっきいおっぱいに魅了された男共の魂の叫びに、信彦は大きく頷く。
「更に加えて恥ずかしがる様子が超カワイイ!」
前回、千鶴に『少しは褒めてほしい』と怒られてしまった。だから今回はもう絶対に怒られないよう、パフォーマンス中に褒めて褒めて褒めまくろうと決めていたのだ。
(どうして今なんだい、信彦くんっ)
前回時の己の言葉をどう勘違いしたのか、パフォーマンス中に賛辞の花束を押し付けて来る信彦にせめて何かひとこと文句を言おうと身をよじって、
「あっ?!」
体力の限界がきた。がくりと体勢を崩した途端、
「……っっッ!」
咄嗟に支えようとした信彦の両手が千鶴のおっきいおっぱいをぎゅぎゅっと、むぎゅーっと鷲掴みにした。
「信彦くんっ」
体勢を崩したことで一息つき、千鶴は必死に叫ぶ。
「こ、これ、何か間違えてないかい?」
「あれ? こんな感じのポーズじゃなかったっけ?」
「この前一緒に見た映画のポーズこうじゃなかったと思うんだけれど?」
「ごめんよ、ちーちゃん……映画に夢中なキミの横顔に見惚れていたから、肝心なシーンを見逃していたようだね」
信彦の言い訳を一通り聞いてから、そうしてから、胸をがっしり掴む信彦の掌の熱に思い至った。衆目のもとで胸を揉まれ、頬だけでなく身体全部が火を噴くほどに熱くなる。
(愛を叫ぶ! はずが……!)
「ど、どこを触ってるんだいきみは」
動揺のあまり震える声をどうにかして平静に保とうとする。
「……と、時と場所を考えてくれないかな!」
結構な音量で叫んでしまってから、気づいた。頭上のラブ・インジケータがピカピカキラーン! とミラーボールよろしくノリッノリでギラッギラな七色に煌いている。
あまりの派手派手しさに目を白黒させて膝から滑り落ちる千鶴の手を取り、
「踊ろうちーちゃん!」
「信彦くんっ……?!」
信彦は華麗なステップに見せかけてその場をダッシュで撤収にかかった。
ステージ上で可愛い女の子のおっきいおっぱいを思うさま揉みしだいた信彦には、今や客席中の男達から羨望まじりな敵意が向けられているのだ……!
出番でーす、とスタッフに呼びかけられ、
エリオット・E・シートン
は穏やかに頷いた。
「あ、はい」
さっきまで客席がとっても賑やかだったけれど、可愛いカップルがステージから駆け戻って来たあとは徐々に落ち着きを取り戻しつつある。
「大変な盛り上がりですね」
「そうですね……うらやまけしからん」
話しかければ、ステージ誘導スタッフはなんだか妙にお怒りな口調で呟いた。エリオットは小さく首を傾げる。
お祭りでもしているのかなと砂浜を歩いていたときに突然サンマさんに話しかけられたときにも驚いたけれど、さらわれるようにステージ裏に連れ込まれたときにはもっと驚いた。それでも参加してみようかと思ったのは、
(何となく、ですね)
それに、今日は仕事先である水族館、寝子島マリンパラダイスの勤務は非番。それでも仕事熱心で動物好きなエリオットはウェットスーツを購入して鞄に詰め、仕事場に向かう途中だった。
(念の為に用意した水着ですが……)
水族館でアシカとトドのトレーナー兼飼育係であるエリオットは、普段は水着などは身に着けず陸上で彼らと接する。海中で遊ぶことは滅多にないため、基本的に水着は必要としないが、
(まさかこのタイミングでこんなことに役に立つとは思ってもいませんでしたね)
そのうち水中でアシカたちと遊ぶことがあるかもしれないと気まぐれに購入し、気まぐれに勤務先に持ち込もうとしたその日に、まさか水着コンテストに出場することになるとは。
(あ、)
ウェットスーツを着込んだ流れで自然と装着してしまった口の呼吸器に手をやる。
(これは外しておこう)
外した呼吸器を鞄に仕舞う。
「お願いしまーす!」
「あ、はい」
スタッフの誘導に従い、ステージの左右に設けられた階段の端でスタンパイする。
(まぁ、なんなりと、)
気負わず、自然に。普段通りの足取りで階段を上りステージに立つ。アシカたちとのショーに臨むときと同じに丁寧に一礼し、
「あ、はい、」
焦ることもなくごく自然に微笑んで見せる。
「マリンパラダイスのアイカショー担当のエリオット・シートンです」
よろしくおねがいします、と慣れた仕草で挨拶する。
「あ、はい」
パフォーマンスタイムに何をすべきか思いつかないまま、それでもエリオットは自然と勤務先について語る。
「マリンパラダイスには、数多くの動物たちが展示されていますけど」
物静かな語り口の中でも熱が籠るのはもちろん担当する動物たちについて。
「僕のおすすめはやはり、アシカたちのショーです」
この格好ですることはありませんが、とウェットスーツ姿でその場でくるりとターンしてみせる。
「アザラシたちののほほんとした寝姿も良いものです」
ぺこりと一礼したあとは、
(『愛』、ですか)
叫ぶべき『愛』について考えてみても、思い浮かぶのはやっぱり水族館の仲間のことばかり。
「あ、ぼく的には、今、一押しなのが、トドの北斗くんです」
夢見るように語り始めるエリオットの口調が熱を帯びる。語るは北斗くんの目がどれだけつぶらかということ。北斗くんの身体がどれだけたぷたぷかということ。北斗くんがどれだけ力持ちでどれだけ水の中で俊敏かということ。愛するもののことを語れば、どれだけ物静かな人間だって熱くなるなという方がきっと無理というもの。
「あ、ぜひ、見にやってきてください」
愛する北斗くんを愛してくれるひとが増えれば、それはとてもとても喜ばしいことに違いない。
「ぼく的に、いい感じだと思いますから」
心底楽し気に喋るエリオットの視界の端、新たな出場者の獲得に海岸を彷徨う実行委員
寝子 サンマ
さんの姿が見えた。
「あ、サンマさん」
「おう、がんばってるかー! 俺はがんばってるぜー!」
砂浜からステージに向けて叫ぶサンマさんに朗らかに手を振りつつ、エリオットが思うは飼育している動物たちのこと。
(サンマさんって尖ってるから呑み込むとヤバそうなんですけどね)
寝子島観光大使の彼はどうしてあんな姿をしているのだろう。
(東北から神奈川の寝子島に流れ着いたんですっけ)
直立したサンマであることも不思議のひとつ。
死に場所が至高の七輪だと考えていることも不思議のひとつ。
猫にくわえられても逃げ出さずどこかに運んでくれていると考えているらしいのも不思議のひとつ。
ステージ上にも関わらずサンマさんについて少し考えに沈んでから、エリオットははたと気づいた。頭上のラブ・インジケータにいつのまにか穏やかな鬱金色が宿っている。
太陽の日差しを浴びたアザラシのお腹の色みたいですね、と黒い瞳を和ませ、エリオットは審査員席のマンボウくんを見遣る。サンマさんはエリオットにとって摩訶不思議生物認定だけれど、
「マンボウくんは、可愛い」
水族館従業員からまっすぐな愛を向けられ、マンボウくんはきゅうっ! と気絶した。気絶したマンボウくんを介抱すべくステージを下りながら、どこまでも水族館とその仲間たちを愛するエリオットはふと思い出して付け加える。
「本物も可愛いので、見に来てやってくださいね」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
61人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年05月25日
参加申し込みの期限
2019年06月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年06月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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