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遥かなる『ねこだい文明』を求めて…… ~革命編~
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【王の記憶を求めて:生体サーキュレーター管理区(1)】
『生体サーキュレーター管理区』。などと、テオは小難しい単語を口にします。
「えーっと、つまり。空気清浄機みたいなもの?」
『そんなよーなもんだ』
白 真白
の認識は単純ではありながら、的を得ていると言えましょう。
このネコトピアの中の空気をまるごと吸い込み、綺麗にしてから循環させている、巨大な空気清浄機。それがこの区画だというのです。
「ん~~~! 確かに、なんだか空気が綺麗な気がするね」
「お山の上と同じなのですー。空気がおいしーのですー」
てこてこ歩く
ゼロ・シーアールシー
も、大げさな仕草ですーはーすーはーと深呼吸してみせました。
ちなみにゼロは先ほどから、あっちへふらりと行っては姿を消し、忘れた頃に戻ってきて、向こうへ駆けていっては姿を消す……なんてことを繰り返したりしていて、なかなかの神出鬼没っぷりです。
「それにしても……」
と。
真白は、先ほどから感じていたある疑問を口にしました。
「まさか、レオ君が王さまだったなんてね~。でもさ……ネコトピアからねこたちがいなくなったのって、ずいぶん昔のことだよね?」
問いの向かう先は、もちろんテオです。彼の姿は見えませんけれど、どこかで聞いてはいるはずです。
「レオ君もイルカのルフィと同じように、王さまの子孫とか? でも、ルフィはレオ君本人を知ってるみたいだったよねぇ」
『…………』
「最後の王さまがレオだった? なにかの要因……たとえばネコトピアの技術のおかげで、ずっと生きてるとか?」
テオの返答はありません。彼のため息めいた息づかいは感じられるものの、言葉が戻ってくることはありません。
そして真白にはもうひとつ、疑問……というより、懸念がありました。
「ネコトピア王の記憶。それって、レオ君自身の記憶ってこと?」
ちょっぴり、小首をかしげて。
「だとしたら……どうしてそれが、封印されてるんだろう?」
ネコトピアの末期においては、内紛が起きていたのだといいます。
誰かに封印させられた? それとも、自分で封印したのでしょうか?
「もし、自分で封印したんだとしたら。それを私たちの都合で、戻しちゃっていいのかな?」
争いの中、敵対する誰かに、王の座から引きずりおろすべく、記憶を封印されたのかもしれません。
あるいはそんな境遇から逃れるため、自ら記憶を封じてしまったのかもしれません。
レオ自身の意思でそうしたのだと。そんな可能性も、真白には否定できません。
『……気にするな』
テオはあくまで、疑問に答えてはくれません。
知らないわけではない、と真白は思います。語るべきでないと思っているのでしょうか。それとも、語りたくないのでしょうか。
『この状況を打破するためには、どのみちあいつの記憶が必要だ。それが全ての鍵なんだ……』
「んー。そうだねえ」
彼は、気づいているのでしょうか?
自らの言葉が、テオとレオ……その何らかの繋がりを示していることを。
「まっ、がんばろっか! 記憶が戻ったって、どうしたって、レオ君のことは友だちだと思ってるからね」
真白は、気づかないふりをしました。
「おおきいのですー」
ゼロがぐいんと背を反らし、それらを見上げます。そのままこてん、ひっくり返ってしまいそうです。
「うわぁ……これが生体サーキュレーター?」
真白も口をあんぐりと開けて、ほうっと息を吐きました。
ゼロも真白も、こんなにも大きなイソギンチャクは、見たことがありません。
そう、ネコトピアの空気清浄機は、直径10メートルはあろうかというあんまりにも巨大な水槽に植えられた、あんまりにも巨大なイソギンチャクなのでした。それも、ひとつではありません。たくさんたくさん、ずらずらずらり! 並んでいるのです。
「えーっと……このなかを探すって?」
『そうだ。くまなくな』
「くまなく……」
つまり、水槽の中にもぐって探すことになります。直径10メートルの水槽を、いくつもいくつも。
ちょっぴり気が遠くなってしまう真白です。
と、真白がそんなふうに躊躇しておりますと、
「ゼロがいくのですー」
「あっ! ちょっと、大丈夫?」
水槽の上部には渡し廊下のようなものが連なっていて、水槽へ直接入れるようになっています。
ゼロは迷いなくてててとそこへ駆け寄ると、
「とーーーっ」
ちゃぽん! 飛び込みました。
溺れてしまわないかな……とはらはら見守る真白をよそに、ゼロはすいすいと水槽の中を泳ぎ、下のほうへと向かいます。なにかがあるとしたら、きっと底のほうに沈んでいることでしょう。
「ぶくぶくぶく……」
「が、がんばって!」
くらげのように白いワンピースをひらひらとさせながら、潜っていくゼロ。
と。
「? ぶくぶくごばー」
巨大イソギンチャクの陰から、ぬるぬる。にゅるり!
「タコだー!?」
現れたのは、体長2メートルばかりのタコ! 器用に触手をあやつりにゅるるるるん、ゼロの手足に絡みつきます。
ぬるぬるぬるり、なんだか事案発生的な絵面ですけれど、それどころではありません!
「ごぼぼぼぼ。わー」
タコにとらわれてしまったゼロは、やがて水槽から、ぽーい! 投げ出されてしまいました。
「追い出されたのですー」
『言い忘れてたが、そいつらは水槽内の異物を排除する役割がある。捕まると厄介だぜ』
「もっと早く言って欲しかったかな……!」
でも、とタコ足のぬるぬる粘液まみれになりながらも、ゼロが言いました。
「この水槽には、なにもなかったのですー。ちゃんと見たので間違いないのですー」
「そうなの? それじゃ、次の水槽は私が行くよ!」
今度は真白が挑戦!
さっそく別の水槽へとっぷん、飛び込みます。服が少々邪魔ですけれど、イソギンチャクが浄化した空気がたっぷり含まれた水だからか、案外息苦しくはありません。
今度はタコに見つからないように、ゆっくりゆっくり手足をかいて、徐々に底へ底へと、
「……!? ごばばば」
異物の排除という使命感に燃えている……かどうかはさておき、タコは目ざとく真白を見つけ、触手をにゅるるんにゅるん!
(わわわ、絡みついてきた!? あっちょっと、あっあーっ、そこはダメ! ダメだってばーっ!?)
とひとしきり弄ばれた末に、ぽーい。やっぱり、水槽から追い出されてしまいました。
「護りねこさん、いましたかー?」
「ぜー、はー、ぜー。い、いなかったと、おもう……たぶん……」
捕まえて溺れさせてやろう、なんて悪辣なタコではないのが救いですけれど、なにしろにゅるにゅる触手の感触はアレでコレでして。
真白は頬をほんのり上気させ、荒い息に肩を上下させながら、広い区画をあらためて眺めます。
「水槽……いくつあるんだろ……?」
「いち、にー、さん、しー、ごー、ろく……たくさんなのですー」
やっぱり気が遠くなってしまう真白でありました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
前回シナリオ
遥かなる『ねこだい文明』を求めて…… ~ネコトピア編~
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年04月15日
参加申し込みの期限
2019年04月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年04月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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