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●ピクニックのお時間
乳白色の液体がとろりと肌を滑っていく。
綾辻 綾花
はそれが地面に落ちる前にすくい上げ、入念に肌に塗りこんでいった。
わずかに肌がちりちりと刺激され、綾花は目をつむった。それでも日焼け止めを塗らずにこの炎天下でピクニックなどできるはずもなかった。
日傘を開いて立てかけて、その下にはバスケット。
凍ったスポーツドリンクが保冷剤代わりになっているとはいえ、ほんのすこしでも日に当たらないようにと配慮を忘れなかった。
「わーい! お菓子だー! ピクニックだー!」
野々 ののこ
が小躍りをしている。
「ののこちゃんはなにを作ってきたの?」
七夜 あおい
が自身のカバンの中から弁当箱を取り出した。
「んー? 私はね、チョコバナナだよ!」
「え?」
あおいはその青い双眸を瞠った。
綾花も同じである。
「それは……溶けてるんじゃないか?」
ふたりが言い出せなかったことを、
八神 修
が指摘する。
「あ゛!」
ののこが慌ててカバンを漁る。
「あぁぁ……!」
やはり、どうして、予想通り、チョコバナナはくたびれたバナナと溶けたチョコレートに変化していた。
「野々、クーラーボックスに入れておこうか?」
「修君……ぅう、ありがとう……」
修に慰められるののこ。
綾花は苦笑しながら、自身のお菓子を取り出すのであった。
シートの上にののこ以外の持ち寄ったお菓子が並ぶ。
綾花が持ち寄ったのは白桃ジャムの入ったマドレーヌ。
普段から料理に慣れているのもあって、見た目は買ってきたものと比べても遜色ないほどだ。
それに冷やしておいたおかげで傷んでいる心配はなさそうだった。
(よかったです……)
ほっとして、他のお菓子に目をやった。
修は保冷バックに冷たいスイーツをたくさん入れてきたようで、「もしかして手作りですか?」と尋ねると「秘密だ」と答えをはぐらかされてしまった。
星ヶ丘寮のシェフが作ったのか、お気に入りのパティスリーで購入したのか、というところだろうとは思うのだけれど。
彼が持ってきたのは凍ったクッキーと凍ったプリン。どちらも凍ったまま食べても、溶かしながら食べても、溶けてから食べても美味しいもの。
「クッキーは凍ったサクサクの状態で食べるのをおすすめする。水物だけだとお腹を壊すからな」
「わ、とっても美味しい!」
「本当だね」
ののこもあおいも嬉しそうに頬張っている。
綾花もドキドキとしながら口に運んでみた。
「わ……とっても美味しいですね。甘さも控えめで、さっぱりしてます」
「喜んで貰えたみたいで嬉しいよ」
修の頬がほんのりと赤く見えるのは、気のせいだとして、綾花ははてと首を傾げた。
「あれ? あおいちゃんもお菓子を作ってきたんですよね?」
「え、っと」
あおいは困ったように顔をそらす。
「そうだな。貰ってもいいかな?」
修にも声をかけられて、あおいはますます気まずそうに体を丸めた。
「その、私、綾花ちゃんみたいにお料理上手でもないし、修君みたいに気の利いたものも用意してないんだけど……」
普段はサバサバとした彼女だったが、さすがに(ののこを除いた)まわりのレベルの高さに尻込みしてしまったのだろう。
「そんなこと気にしませんよ!」
「そんなこと気にする必要はないぞ!」
綾花と修が声を合わせると、「一枚味見したけど、美味しかったよ!」ののこがヘラヘラと笑顔で言った。
「勝手に食べたの?」
「だ、だって、すごく可愛かったんだもん」
「もう、ののこちゃん……」
あおいの表情から無駄な力が抜けた。
「あんまり、上手くはないんだけど、」
そしていつも通りのさらっとした物言いをして、あおいはサンマさん型のクッキーを差し出した。ちょっぴり端が欠けていたり、焦げていたり、厚さがまちまちだったり……目につくところは色々あったけれど、綾花は喜んで手を伸ばした。
「美味しいよ」
ほんのりと口の中に広がる焦げた香りも含めて、修はそのクッキーを美味しいと思った。
あおいが「よかった」と本気で安堵する姿を見て、ますますクッキーが香り立つ。
「甘いもの、嫌いじゃないの?」
心配そうに大きな瞳が修を見つめる。
「頭を使うのには糖分が要るんだ」
修はあおいが見えなくなるくらい目を細めて笑って、言い訳じみたことを言う。
事実甘いものは好きなのだけれど、どうしてかそんな物言いになってしまった。
(落ち着け、俺……!)
麦茶でクッキーを流し飲む。
「修君、大丈夫?」
「……ああ」
辛うじて表面上は平静を装うことができたが……胸の内は今日の気温よりもずっと熱かった。
綾花やののこには申し訳なく思うが、どうしてもあおいにばかり目が行ってしまう。
(落ち着け、落ち着くんだ、俺)
意識的にあおいから目を背けると、見覚えのある背中が目に入る。
清掃活動をしているところを見ても、彼で間違いないだろう。
修は声をかけるべく立ち上がった。
「こんな暑い中お疲れ様」
「修さんですか。こんにちは」
暑さも関係のないよ言うように
森 蓮
は穏やかな笑みで振り返った。
「よかったら、一緒にどうだ?」
木陰で楽しむののこたちを指して、修は言った。
「ありがとうございます。ではせっかくですので、」
彼のような人がそばにいれば、邪念も消え去るかもしれない。
そんな邪な計算を多分に含んだ誘いだというのに、彼は疑うことなく頷いた。
瞬時に計算をしてしまう合理的な己を憎く反省しながらも、やはり冷静になっていくことを自覚する。
ありがとうと心のなかで呟くと、隣を通りすぎようとした女性が崩れ落ちた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月02日
参加申し込みの期限
2014年03月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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