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せんせいといっしょ:若林先生編
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宇佐見 望月
は慌てていた。
「せめて昼休みが終わる前にっ……!」
「あれー、もっちゃん先輩さほるのだ?」
渡り廊下の前にいた
真央
が、その姿に気付いて声を掛ける。
うっかり一端通り過ぎて、望月は振り返った。
「さほる? それどころじゃないんだよ!」
「いくら陸上部の先輩とはいえ、さほる機会は譲れないのだ……
……あれ?」
真央が言う間にも、望月は「それじゃっ」と渡り廊下を早足で突き進んでいく。
「センパーイ、もっちゃんセンパイー? お急ぎの用だったのだ?」
首を傾げながら、彼女は先輩の背を見送った。
「にゃー!」
「わ! 悪い! ごめんな!」
丁度入り口付近にいたにゃーくんが、突然ガラガラっと開かれた扉に驚いて飛び退いた。
けれどすぐに、気にするなよとでも言うように鳴く。
部屋の中の沙穂先生は「元気ねえ」と笑っただけだった。
「あ、えーっとえっと、さほセンセー!!」
まだ残っている勢いを抑えるように、のしのしと部屋に入っていく望月。
「お誕生日おめでとう、って言うの忘れてました、ごめんなさい!
あの、これ、俺が作ったヘアゴムです!」
先生の前にぐっと差し出した手の上には、丸い台にレジン樹脂でロザリオや蝶が埋め込まれたチャームの付いたヘアゴムがあった。
「わざわざ作ってくれたの?」
驚き半分の笑みで、沙穂先生はそれを受け取る。
望月は思わず照れた。
「いや、あの、ニャンプラ作るのに色々材料買い集めたのの中から流用して作ってるだけっす、気にしないで下さい」
「でも、私の為に作ってくれたんでしょ? いやぁ、嬉しいな。生徒に誕生日プレゼント貰えるなんて」
ひとまずヘアゴムを腕に通しながら、先生はにこにこしている。
「っと、そーだ、さほセンセーに聞きたいことがあったんだ」
ひとしきり照れが過ぎ去った望月は、思い出したように零した。
「聞きたい事?」
「うん……あのさ、俺の姪っ子がさ、前は……入学当初は滅多に笑わなかったんだけどさ。
最近よく笑うようになってきたんだよな……良いともだちできたのかな?」
みんなはどう思うと聞かれて、それぞれが考える仕草をする。
「ともだち、かぁ……」
「確かに、新しい友達が出来ると、その子のお陰で気持ちが明るくなったりするわね」
なんとなく呟くなぎさに、アリーセはごはんを頬張る小麗の顔を見遣った。
「うん? しゃおりーの顔になにか付いてるか?」
「ご飯が付いてるわ」
「う……」
ほのぼのした様子を眺め、望月はふむと考え、次第に黒い笑みを浮かべる。
「……ともだちなら良いんだけどさ、何処かの馬の骨が姪っ子たぶらかしてたらぶっ飛ばそうと思ってねぇ……」
掌で拳をバキボキ鳴らしながら。
けれど、沙穂先生はのんびりしたままだ。
「これは厳しいナイトね」
「あったりめぇよ! 俺様よりも強くなきゃ姪っ子とつきあう資格ねえ!
……そう、俺様は思っているからな」
鼻息も荒く、そう言い切る望月だったものの。
「まあ、とりあえずお茶でも飲まない?」
「あ、どうも……」
動じずにお茶を勧める沙穂先生に、なんだかシャイモードが見え隠れ。
「多分猫鳴館にともだちがいるのは間違いねぇんだよ、この頃良く行くし、何か猫鳴館のヤツらとドンチャカやってるし!
俺様も何回か行ったことあるけどさ、面白いヤツらがいっぱいいるのな!」
と言う望月に、他の生徒たちは「あー……」「あそこはねー」という反応だったり、イマイチピンとこないようだったり。
「でも、俺が認められる奴ぁまだいねぇ、ってか出てきても片っ端から潰してやるけどな……」
ぐっと拳を掲げる望月に、殆どの同席者は当分彼の姪っ子が恋の季節から遠ざけられる事を想像した。
沙穂先生はといえば、悪戯っぽい表情を浮かべている。
「でも分からないわよ? 障害があればあるほど燃え上がるっていうし」
「ちょ、センセー不吉な事言わないで下さいよ~」
昼食が終わってのんびり、でも次の授業の準備はしなければならなくて、生徒たちは沙穂先生に見送られて戻っていく。
「おかず分けてくれてありがとう。なぎさの和菓子も、美味しかったわよ」
「ボクはちょっと、にゃーくんの分片付けてから行くよ」
円は部屋に残って、器を片付けたり零れた水を拭き取ったりし始めた。
「ねえ先生」
「ん?」
肩越しに声を掛けると、にゃーくんと遊んでいた沙穂先生が顔を向ける。
円は向き直って、改めて口を開いた。
「気になる子がいるんだけど」
真剣な、何処か深刻そうな円に、沙穂先生も真面目な顔になった。
「その子は、家族とすれ違っちゃってて……出来れば、相談に乗ってあげたりして。
家族で、仲良く出来ればいいなって、思ってるんだけど」
「うん」
先生の相槌に、やや間があった。
「……本当は、余計なお世話かも知れなくて、家族以外が踏み込むべきじゃないかも、とか迷っちゃって……でも放っておけば、すごく後悔しそうで。
その子も、前に進めないんじゃないかなって。どうしよう」
踏み込むべきか、どうか。
分かれ道に佇む円は、彼女自身が迷子のようでもあり。
「それはなかなか、難しいところね」
デリケートな問題っぽいと、腕組みして唸る沙穂先生。
彼女が降ろしたにゃーくんは、とてとてと円の許に戻ると上履きに片足をちょこんと乗せた。
「ん?」
「お姉さんの事が心配なのね」
沙穂先生は目を細め、円の方に顔を上げ直す。
「ひとつだけ確かなのは、円みたいに気に掛けてくれる子がいて、その子は幸せだって事ね」
今の本人は気付けないかも知れないけど……と小さく嘆息。
「大変な状態の人って、自分じゃ色々と気付けない事も多いと思うの。例えば、溺れてる人がすぐ側に浮き輪があるのに気付かなかったりね。
そういう時に教えてあげられたり、いつでも手を差し伸べられるところに、円はいるんじゃないかしら。
今は余計なお世話かなーって思っても、きっと円の手が必要になる時がくるかも知れない」
大変かも知れないけど、見守ってあげてねと彼女は微笑んだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月26日
参加申し込みの期限
2013年08月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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