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せんせいといっしょ:若林先生編
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時計の針は2限目の授業に入っている事を示していた。
「失礼します」
一応声を掛けて無人の控え室に入ってきたのは、
御剣 刀
だ。
「先生は今は授業か……」
なら事後承諾だな、と刀はソファに腰掛けてノートを広げる。
今日も、朝早くから九夜山や落神神社の事を色々と調べていたのだ。
その内容を、さらさらとノートに纏めていく。
将来の為に学校で勉強する必要性は、刀にも分かっている。
(でも、神魂とかもれいびとかって、今しか出来ない事なんだと思う)
今取り組んで頑張らないと、後で絶対に後悔する……そんな思いが、彼の中にはあった。
刀にとっては、学校の授業より大切な事なのだ。
(今度はキヌさんの所でサボろうかな)
なんて、あの静かな場所を思い浮かべたりもしつつ。
「あら、刀。きてたのね」
2限が終わって控え室に戻ってきた沙穂先生が、ノートや資料を片付けている刀を見付けた。
「少し纏めたい事があったので、1時間だけお邪魔させて貰いました」
「そうなの。……学校の勉強、じゃあないわね」
一緒にソファに掛けた沙穂先生は、彼のノートを覗き込む。
その表情は興味あり気で、少し笑っているようだ。
「寝子島の伝承かな?」
ひとである沙穂先生は、単純にそう思ったらしい。
刀はそれでも、自分の思いを彼女に少し話す。
沙穂先生なら非現実的な現象はさておき、真剣な生徒の気持ちを汲んでくれそうな気がしたのだ。
「そう、授業よりも刀にとっては大事なのね」
「ただ、テストで補習にならないくらいの点数は取れないときついよな……とは思っています」
仄かに苦笑めいた表情を浮かべた刀に、沙穂先生は「分かってるじゃない」と笑う。
「確かにね、学業が学生の本分だけど、勉強以外にも学生の間しか出来ない事ってあるのよ。
中には両立させるのが難しい事もあるかも知れないけど、試してみて少しずつ良いバランスを知っていくのも、まあ人生の勉強かしらね」
のんびりと言う沙穂先生に、刀はふと気になった事を聞いてみた。
「若林先生も、学生の頃にこうやって誰かの所でサボらせて貰っていたんですか?」
先生は刀の顔を見て、笑みを深くする。
「そうよ。大概美術室に入り浸ってたけど、他にも面倒臭くなっちゃったり嫌になった時にふらっと行くと、『おーどうしたー』って言う割にはあんまり構わないで置いといてくれる先生がいたのよ。
そこで4限のうちに早弁したりしてね」
沙穂先生にも、学生の頃は色々思い悩んだりという事があったのだろうか。
「先生はいつ頃自分の道を決めたんですか? その時、不安だった事や大変だった事って何でしたか?」
「うーん、いつ頃だったかなぁ。確か高3までには美術の先生になろうって考えてたから、高校行ってる間に決めてたんじゃないかしら。振り返ってみると、良い先生たちに影響受けてたのかもね」
振り返ってみないと分からない事もあるものね、と沙穂先生は感慨深い顔をする。
「不安ねぇ。とにかく自分が知らない事は楽しみでもあり、不安でもあるわよね。
受験にしろ、進学にしろその先にしろ。
でも、鳥と同じようなものかも知れないわ」
「鳥?」
刀は窓の方を見遣った沙穂先生の視線を追う。
「巣立つ時は、空も周りの世界もなーんにも知らない。でも、生きていくにはまず飛び立って、自分の力で知っていく必要があるでしょ。
まあ、悩むよりまずこれと決めたら動いてみた方が、却って良いのかもね」
「悩むよりまず動いてみる……」
刀は呟いて考えた。
祖父から受け継いだ剣術を極めていきたい。
でも、学校では剣道だし肝心な所は一人で修業しないといけないというところに、不安を感じていた。
けれど……不安に歩みを止めたら、剣術の道も止まってしまう。
飛び立つ時はひとりぼっち。
それでも、鳥は大空を飛んでいく。
「沙穂せんせー、一時間だけさほらせてー次英語でさー」
とやって来たのは、2年8組の
安本 マコト
だ。
教え子の来訪に、沙穂先生は肩を竦める。
「ああ、マコトは英語苦手なんだっけね」
「そーそー。俺、英語チョー苦手なんだよねー、日本語つーか国語だけで精一杯だってのー」
調子よく頷いて、マコトはネクタイを緩めながらソファのひとつを占領して、寛ぎ始めた。
「英語は今の時代だと少しは覚えておいた方が良いかも知れないけど……苦手なものはあるわよね」
体力がなく体育が鬼門だった沙穂先生は、うんうんと頷く。
マコトが購買で買ったねこーひーを出したところで、先生も向かいに腰掛けた。
「そうそう、せんせー聞いてくれるー?」
以前進路相談で『
今を楽しく生きる
』という宣言をしたマコトは、恋もバイトも頑張って(勉強は程々に)高校生活を充実させようとしているところだったのだけれど。
「ぶっちゃけるけど俺、実は彼女出来た事なくてさー。どーしたら彼女出来るかなー」
「マコトは彼女が欲しいのね」
「うん、せんせーは彼氏いるのー?」
「今はいないわよ。あんまりフリーだと、実家の両親が煩くて困っちゃうんだけどね」
肩を竦める沙穂先生。
さばさばした彼女にとっては、どちらかというと恋愛関係より気さくに話せる男性との付き合いの方が良いのかも知れない。
「女の子って占いとか好きだよねー。星とか花とか、あーそうそう花言葉とかいうのもあるんだっけ。女の子には誕生日の花とかプレゼントすると喜ぶのかなー?」
「それは、多分その子の性格や好みにもよるんじゃないかしら」
「ふむふむー、やっぱ女の子にも好みがあるんだー。ちなみに沙穂せんせーの誕生日っていつ?」
「5月17日よ」
「そうなんだー……ってもう過ぎてるじゃん」
マコトはショックを受けた。
「俺としたことがー、遅れたけど誕生日おめでとーマジおめでとー」
「いいのよ、ありがとう」
沙穂先生は穏やかに微笑んだ。
「そういえば、マコトは好きな女の子いるの?」
会話の間に少し前の話を考えていたのか、沙穂先生が切り出す。
「『彼女欲しい』っていうと、なんだか漠然としてるじゃない?
この子が好きだって子を見付けたら、もっと充実するんじゃない? 青春的に」
「充実した青春かー」
「そう、片思いとか、振られちゃったりするかも知れないけど、それも良い大人、良い男になる為の経験になるかも知れないわね」
期待してるわよ、と沙穂先生は笑った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月26日
参加申し込みの期限
2013年08月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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