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旧市街の通りを
夏朝
と夏夜が肩を寄せ合うようにして歩く。
子供達の元気な声が聞こえてきた。二人は同時に横手に目をやった。公園内を小さな子供達が笑いながら走り回っていた。中の一人がボールを持ち、迷うような姿で追い掛ける。コートのないドッジボールのようだった。
夏朝は首筋に触れるウェーブの掛かった長い髪を手で後ろに流した。明るい色調の愛らしい服にスカートを合わせていた。
「わかるよ。自分の娘を見ているみたいな気になるんだね」
隣にいた夏夜が子供を目で追いながら言った。緩くウェーブした髪は短く、活動的な服に相応しいパンツルックで決めていた。
「僕達の子供よりも少し小さいかな。今日はお泊り会で珍しく時間ができたんだよね」
「お互いの旦那も泊まり掛けの仕事でいないし、奇跡的な一日の始まりだね」
夏夜の言葉を受けて夏朝は柔らかい笑みを返す。
「本当の奇跡は僕達だよ。肉体と精神が分離して、まさか夏夜ちゃんとこんな風に過ごせる日がくるなんて」
「手だって繋げる」
二人は手を繋いだ。横手からボールが転がってきた。夏夜が片手で拾い上げて走ってきた女の子に手渡した。
「お姉ちゃんたち、そっくり」
二人は笑って口々に言った。
「双子の姉妹だからね」
納得した女の子は、ありがとう、と走って戻っていく。
目にした夏夜は小声で言った。
「ウソだけどね」
「ウソのほうが本当っぽいよね」
夏朝の言葉に夏夜は笑って頷いた。
二人は九夜山を眺めながら道なりに歩いた。合間に近況を伝えて、へー、と感心したような声を漏らす。
寝子島ロープウェーの始発駅が見えてきた。二人は緩やかに足を止めた。
夏朝は左右に顔を動かす。
「どちらにしようかな」
「僕はパンツルックだし、登山道でもいいんだけど」
「スカートだし……運動不足もあるから。持ってきた物も微妙に重くて……」
夏朝は肩に掛けた白いトートバッグを引き上げて見せる。
「わかったよ。ロープウェーで行こう」
その提案に夏朝は笑顔で、そうしよう、とふんわりした髪を弾ませて歩き出す。夏夜は笑って付いていった。
程良く空いたゴンドラに二人は乗った。緑に輝く山を眺めながら終着駅に着いた。
夏朝は先頭で駅から飛び出した。
「日差しは強いのに風は気持ちいいね」
夏朝は齢を忘れてクルクルと回る。夏夜は咲いていた花に興味を持ち、ポケットに入れていたデジタルカメラで角度を変えて接写した。
「カメラマンの性かな」
「こればかりはね」
言いながら方々の花にレンズを向ける。満足のいく写真が撮れたのか。夏夜は中腰の姿勢を正し、夏朝の方を見た。
「そろそろ行こうか」
「ちょっと待って。大きいテントウムシでインスピレーションが湧いたから」
道端にしゃがんだ夏朝は手帳に書き込んでいた。横手から夏夜が覗き込む姿で苦笑した。
「作家の性だね。あ、その大きなテントウムシはウンモンテントウだね。僕もたまに見かけて撮ることがあるよ」
真剣な様子の夏朝の耳には届いていないのか。忙しなく手を動かしている。
待つ間、夏夜は気ままに風景の写真を撮った。
「お待たせ」
「いよいよだね」
二人は展望台前駅の傍らにある敷地に移動した。埋めたところを目で探す。
「ここじゃないかな」
夏朝は少し膨らんだところを指差した。下草が生えて当時の状態とは少し違って見える。
「ここのようだね」
側にきた夏夜に夏朝は持参したスコップを渡した。
二人はスコップを手にしてしゃがんだ。
夏夜は顔を横に向けた。
「夏朝、埋めてから十年くらいなんだけど、掘り出すの少し早くない?」
「え、もう、十年だよ。埋める時だって夏夜ちゃんの封筒が気になって仕方なかったんだから」
「僕の封筒、開けてないんだね」
夏夜の言葉に夏朝は怒ったような顔で何度も頷く。
「夏夜ちゃんと二人で
タイムカプセル
を掘り出したかったんだもん!」
「ありがとう。僕達、二人の大切なタイムカプセルを掘り出そう」
「こんな未来が本当にくるなんて、僕、とても嬉しいよ……」
目を潤ませる夏朝の頭を夏夜が優しく撫でる。
二人はタイムカプセルを無事に掘り出した。そこには十年前の二人の想いが詰まっていた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年04月01日
参加申し込みの期限
2019年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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