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星ヶ丘の通りに足音が響く。道路の端を月毛の馬が歩いていた。
鎌八 まもる
が背に乗り、見事な手綱捌きを披露する。
「あ、ガンマンのお兄ちゃんだ!」
親子連れの子供が嬉々として叫んだ。憧れにも似た目の輝きを見せた。
まもるは目深に被っていたテンガロンハットの鍔を親指で軽く弾いた。若々しい笑顔を子供に向ける。
「馬が好きなら
オークレイ牧場
がオススメだよ。ガンマンはいないけどね」
「ありがとうございます」
一緒にいた母親が朗らかな顔で頭を下げる。物静かな父親は目礼で返した。
「良い一日を」
まもるは軽く手を振った。親子連れとは違う道を選んだ。
海の匂いが強くなる。星ヶ丘マリーナを右手に眺めながら並み足を維持した。
「あれは」
前方に一人の女性が歩いていた。薄手の青いジャケットに白いタイトスカートを合わせている。何かを探しているかのように顔を動かした。その都度、ポニーテールがしなやかに揺れた。
まもるは馬の足を速めた。女性の横に付けてにこやかに話し掛ける。
「にゃんこたん、久しぶり。こんなところで会えるとは思わなかったよ」
ポニーテールが勢いよく振られた。
響 タルト
が爽やかな笑みを返す。
「ムッシュ君こそ、久しぶり!」
「しばらく見ない間に、また美人さんになったね」
「またまた~。人から聞いたんだけど、ムッシュ君は牧場で働いているんだよね。サッカー選手になると思っていたから少し驚いたよ。やっぱり、馬の尻尾がポニテにそっくりで、その魅力に惹かれたのかな」
タルトは期待に満ちた目を向けてきた。
まもるは片方の手を振って言った。
「さすがにそれは、あるかな」
「あるんだ! いくつになってもムッシュ君はぶれないね~。今日はあれかな。オークレイ牧場がお休みでのんびりしてるとか」
「オレの今の拠点は星幽塔だよ。第三階層にある
エイトサイス牧場
、にゃんこたんも覚えているよね。徐々に仲間が集まって、それらしくなってきたよ。第一階層の城下町にある
ブラック・リキッド亭
の経営も順調さ」
まもるは親指を立てて朗らかに笑った。
「よかったー。少し気になってたんだよね。ありがとう、ムッシュ君。そうだ、僕の話もしておこうかな。実はBL雑誌の編集者をしてるんだよ。あ、その顔は相変わらずって言いたいんでしょ」
「にゃんこたんは、こっちで夢を叶えたんだね。とても立派で素敵なことだよ」
「口が上手いなー。これも大人の嗜みってヤツ? 僕の仕事が立派かどうかわからないけど性に合ってるし、安定したらつまらないもん。そうそう、せっかく会えたんだから何かBLネタを提供してよ。今日もネタ探しにきたんだよね」
タルトは素早くシステム手帳を取り出した。鮮やかな手並みでシャープペンシルを片手で回す。
「オレの話はネタにならないよ。屈強な筋肉おじさんに囲まれて汗まみれで働いている感じだし」
「なるほど、どちらが攻めで受けなのかを詳しく!」
「それはないって。そんなことばかり言ってると若奥さんのイメージが壊れるよ」
まもるの言葉にタルトはきょとんとした顔付きになった。えーとー、と間延びした声で反対に聞き返す。
「ムッシュ君は?」
「え、オレは忙しくて、結婚なんて考えたこともなかったな」
「本当に? もしかして筋肉おじさんに揉まれて、そっちの方に目覚めちゃったとか」
「勘弁してよ~」
苦笑いのあと、まもるはタルトの姿を改めて見詰める。
「本当に綺麗になったのに。BLばかりだと惜しいって気分になるよ。仕事熱心なのはわかるんだけど、もう少し興味の幅を広げてもいいんじゃないかな」
「ムッシュ君、その心配は無用だよ」
自信ありげに答える。タルトの態度にまもるはそれとなく耳を傾けた。
「最近では百合物にはまっちゃってます!」
「それはまあ、幅が広がったことになるのかな。同性婚しました、って言われても驚かなくなりそうだよ」
まもるは笑った。そして、心からの感情に身を任せる。
「……にゃんこたん、この出会いを大切にしたいんだ」
「こんな偶然、そうそうないもんね」
「今から一緒に行ってみないか」
まもるは空を指差す。薄青色に霞むように浮かぶ星幽塔を二人で目にした。
「僕もこの機会を大切にしたい。だから、お願いするよ。僕を二人の思い出が詰まった星幽塔に連れて行って」
「おいで、一緒に行こう」
まもるは手を差し出す。タルトはしっかりと握った。瞬時に引っ張り上げる。
タルトは横向きで騎乗した。手綱を握るまもるの中央に収まった。
「馬の上は高いね。いつもと違う世界に見えるよ」
「にゃんこたん、飛ばすよ。ハイヨーアンバー!」
力強い声に反応して駆け出した。タルトはまもるの胸にこつんと頭を寄せた。ポニーテールが風に煽られる。
一層、まもるの目が優しくなる。
――昔もこんな感じだったな。日々を楽しんで、先のことは遠い未来と思って考えもしなかった。でも、純粋で何にでも必死になれた。
あれから十年も経ったのか。彼女は何も変わっていない。
「オレも戻れるかな……」
「うん? これから戻るんだよね」
タルトが顔を上げた。茶色い瞳で問い掛ける。まもるは言葉に詰まった。
「十年前のオレに」
「もう、戻ってるよ。だってムッシュ君の笑顔が同じなんだもん」
「ありがとう」
まもるは視線を上げた。熱意の籠った目を星幽塔に向けた。
愛馬のアンバーと共に二人は大きく跳躍した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年04月01日
参加申し込みの期限
2019年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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