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<零神探訪>白の獄(ホワイト・プリズン)
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●不思議な青き円湖
皆の足止めの甲斐あって、
神薙 焔
の愛犬ゴンザレスが先頭となって氷上をひた進んできた犬橇隊が、円く青い湖の湖岸に到着した。護衛対象である四十九院先生とミラも無事だ。
「とうとう着いたわね……ありがとうゴンザレス。いっしょに走ってくれた犬たちも」
焔はゴンザレスの首筋を愛おしく抱きしめ、わしゃわしゃと力強く撫でてやる。
ゴンザレス隊の一行は橇を下り、湖の縁に並び立つ。
「凍ってないの?」
屈みこんで水面に顔を近づける
桜庭 円
の吐息で、水面に小さな波が起こった。
「凍ってないみたいね」
ブリジット・アーチャー
はバットを手に警戒を解くことなく湖の中央へと目をやった。
真っ青な円形の水の中、黒っぽい人影が水中の浅いところに横たわっている。
「あれが、ネットで話題になってた四十九院先生似のミイラ?」
『ほんとにいたんだね』
小山内 海
が驚きのため息を漏らした。
この位置からだとまだ遠くて、本当に先生とそっくりなのかはわからない。
『北極の湖の中にいて……生きてるの?』
「どうなんだろうね」
四十九院先生をエスコートするように手を取った
音海 なぎさ
は、白き衣を寒風に靡かせる先生と、湖の中の黒衣の女性を、不安そうに見比べる。
思い出すのは、炎の中で滅したはずの黒き烏のらっかみ、クローネだ。
(アレの神魂は燃え尽きたはずだけど……ここは時の特異点。それ以前の力が溜まっていても不思議じゃない)
しばし無言のまま佇んでいると、後方を気にしていた焔が「あ!」と声を上げて手を振った。
「みんなも来たわ! 良かった、皆無事みたい。おーい、こっちよ!!」
白熊の悪魔と対峙していた者たちも、白き狼と対峙していた者たちも、一様に笑顔で手を振りながらやってきて、ここに無事に合流を果たす。
なぎさは俄かに忙しく人々の間を縫い始めた。
「怪我をした人は教えて。救急道具なら揃ってるよ」
浅い傷には絆創膏を貼り、深い傷の人は止血し軟膏を塗って包帯を巻く。
幸いにして命に別条がありそうなほど負傷したメンバーはいない。
なぎさは、凛と立つ赤黒く筋のついた
朝鳥 さゆる
の口元に気付き、ガーゼを手渡した。
「血がついてる。大丈夫? これ、使って」
さゆるは今初めて気づいたというように受け取ったガーゼで無造作に口元をぬぐう。
「こんなの、何でもないわ」
本気なのか強気なのかわからない硬質な答えに、なぎさはすこし心配になった。
「本当に辛い時は、言ってね」
志波 武道
が回収してきたドローンは、
新田 亮
の手に返された。
「さんきゅ」
「直ると思うよ☆」
一行は、湖の調査に当たる前に、少し休んで、温かい飲み物を口にすることにした。
八神 修
は頑張ったカーキーや犬たちを一頭ずつ撫でて労った。
それからホットチョコとクッキーを皆に振舞う。
ありがたく受け取った
恵御納 夏夜
は、ホットチョコの甘さと温かさに、強張っていた表情を和らげた。
「おいしい……」
「恵御納も疲れたろう。四十九院先生もどうぞ」
修は凍えて不機嫌そうな顔の四十九院先生にもホットチョコを手渡した。すると夏夜も、荷物の中から高級いちごを出して来て、わずかに笑む。
「これも……どうぞ」
「あら、ありがとう」
四十九院先生は冷えた苺をホットチョコに浸し、パクリと口に放り込む。
「ん~~~! 甘酸っぱくて美味しいですわぁ~~!」
(どうやらご機嫌も元気も回復みたい……)
夏夜は、ミラとレンズ猫のおはぎにもおやつをあげて、自分もほっと一息。
おはぎを抱いて、昼に似た白い夜を見上げる。
休息を終えると、
御剣 刀
が湖の中央に眠る女性に近づく斥候役を買って出た。
「俺のろっこんなら、湖の上を歩いていけるからさ」
というのが理由だった。
海も名乗り出て、刀と同行することになった。
刀は海を姫抱きに抱くと、ガチン!と、脳内で撃鉄を落とした。
加速し、進化能力で湖の水面を蹴って進む。
中央に着くと、とんとんっ、とらせん状に空を蹴って空中に駆け上り、真上から女性を観察する。
黒衣の女性は、胸の前で腕を交差させ、両足を真っすぐ伸ばした格好で水中に横たわっていた。
長い黒髪が扇のように広がっている。
閉じられた瞼。
長らく呼吸とは縁がなかったであろう形のよい口唇。
皮膚は黒ずみ、生気はないが、保存状態はかなりよく、眉や睫毛も美しいままだ。
(……ほんとうに先生にそっくり……)
海の視線に応え、刀も頷く。
駆け上ったときと逆のらせんを描いて湖面に片足を着けた刀は、おや、と首を傾げた。
「ん? ここ、立てるんじゃないか?」
両足をつけてみる。
大丈夫だ。湖面はしっかりと刀の身体を立たせてくれている。
まるで薄く水を張った皿の上に立っているような感触だ。
刀に抱かれていた海もそっと足を下ろしてみる。
二、三歩と湖の上を歩いてみて、刀と目配せし合う。
『歩ける、ね』
「はは。凍ってないってだけでも普通じゃないのに、歩けるなんてマジ普通じゃないな」
用意したスキューバダイビング用の装備は使わなくても済みそうだ。
凍りそうな水温の湖に潜らずに調査できるなら、それに越したことはない。
海と刀は大きく手を振って仲間を呼んだ。
「おおーい、みんな! この湖、歩ける! 来いよ!」
湖面に立つ刀と海に呼ばれて、皆、恐るおそる青き湖面に一歩を踏み出す。
一歩目は驚きに息を呑んだ。しかし二歩目にはもう、確信をもって湖面を歩き出す。
見守っていたブリジットは、四十九院先生の赤き瞳を見上げて問う。
「本当に会いに行くつもり?」
「行ってはいけません?」
「湖の女との接触は、危険もあると思う。何が起きるか分からないわよ?」
「それでも、と言ったら?」
先生はニヒルに赤い唇を歪めたが、その眼差しはいつになく真剣だった。
ブリジットは深く息を吐く。
「止めない。先生には自分の過去、自分が何者なのかを知る権利はあると思うから」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<零神探訪>千年茨の遺跡(グリーン・ルインズ)
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
17人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年04月03日
参加申し込みの期限
2019年04月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年04月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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