this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
夏の思い出、ください……ゲームショップで
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
17
つぎへ >>
八神修は野菜原ユウと別れ、店の奥へ進んでいた。
フィギュアを眺めているのもいいが、買うべきものも忘れてはいけない。
あればいいのだが――とモデルガンを探した。
良かった。胸をなで下ろす。
モデルガンは専用のコーナーが設けられていた。
ハンドガン、ライフルはもちろん、マスケット銃まで。
「すごいじゃないか」
声が漏れてしまう。普段冷静な修だが、このときばかりは血が騒いだ。
店員の少女に言って陳列ケースを開けてもらい、修は銃を次々と手にした。
オモチャじみたチープなものもあるが、主として重厚な、こういってよければマニア向けの品ばかりだ。本物とみまがうようなレプリカ品まである。
なかでも修が気に入ったのは、フリント・ロック式の拳銃だった。近世以前の時代に使われていた火打ち石式銃だ。
銃口から黒色火薬と弾丸を詰め、ラムロッドと呼ばれる専用の突き棒で押し込んでから発射するという手間のかかる構造になっている。もちろんモデルガンだから実際に発射はできないものの、火打ち石を固定する金具(コック)まで丁寧に再現されているではないか。木製の銃把のなめらかさたるや、指を滑らせただけでうっとりしてしまう。
しかし修の目当てはこうした歴史的な銃ではない。
「これこれ……!」
イタリアの名銃、ずしりと重いハンドガンである。
マシンガンの威力と速射性を持ちながら、大きさは胸元にしまえるピストルサイズ、それでいて無骨なデザインではなく、むしろ洗練されているといっていい。9x19mmパラベラム弾を放つ細い銃口、つや消しの黒いボディも、独特のなまめかしさを持っている。
「いいね、実にいい」
修は銃の持ち心地を確かめた。重さがちょうどいい。構えると自然に背筋が伸びる。もちろんモデルガンなのだけれど、匂いたつような官能性は本物だ。
つい口元が緩んでしまう。第三者が客観的に見れば、『目が怖い』とか言われてしまいそうだ。
――こういう姿を、あおいに見られたらまずいだろうか。
ふと我に返って、修は爽やかな笑みとともに店員に告げた。
「これをもらうよ」
満足とともに帰路につく。
今夜は銃いじりで、興奮して寝付けなくなってしまいそうだ。
◆ ◆ ◆
小さめのテーブルに詠寛美と向かい合って座り、市橋誉はいそいそとパッケージを開封した。
「そこですぐ遊ぶので包装はいりません」
とレジで言い、跳ぶようにして買ってきたのだ。
いそいそと駒とボードを並べる。
「まず、魚がいる六角形のタイルをランダムに組み合わせて場を作る……魚の数はタイルごとに違うんだ」
説明しながら準備を進めていく。
「ほう」
寛美は興味深げにそれを眺めていた。
「場が出来上がったら、自分の猫の駒を用意。なかなか太々しくて可愛いだろ? 赤・青・黄・緑の首輪が付いている……詠は何色がいい?」
「俺? じゃあ赤で」
「なら俺は緑にしよう。順番に一匹ずつ猫を配置して……ゲームスタートだ」
かくして誉は、いそいそと『それは吾輩の魚だにゃん』の解説を行った。
「このゲームでは手番になったら自分の猫を一匹だけ移動できる。移動できるのはその猫のいるタイルの各辺の六方向だ」
「こっちには行けるんだな?」
「そう。移動する方向が決まったら、次は移動距離、その方向であれば、一直線上にどこまでも進める。けど、他の猫と、穴のある場所を飛び越えることはできないから注意な」
「こういうの昔やったような記憶があるな。……よし、これで」
寛美の駒が、魚二匹のタイルに乗った。
「いい感じだな。移動後は移動前にいた場所は消滅する……猫が美味しく魚をゲットしたというわけ」
「だんだん移動できる場所がなくなってくるってわけか」
「そう。移動できる猫がいない場合、強制的にパスになるから注意な」
さあ、勝負だ! と誉が合図して、シンプルだがサバイバル要素のある魚獲得作戦がはじまったのである。
最初は説明混じりだったので静かな展開だったが、三度目のプレイになる頃には、ふたりとも我を忘れて白熱していた。
「その魚、もらった!」
「いいぜ。でもそうすると俺の猫が……こうだ!」
「くっ……通れない、だと?」
あははと寛美は笑った。
「これ面白れーな」
ゲームショップで魚を奪い合うひととき、これだって立派な夏の思い出だ。
◆ ◆ ◆
そびえ立つは鋼鉄の要塞……ではなくて、元ファミレスの大きな屋根。
壮観だねえ、と
鬼河内 萌
は両手を腰に当てて店を見上げる。
サグラダ・ファミリアを前にしているような気分じゃないか。
誰が聞いているわけでもないのだけど、独り言をせずにはいられない。
「ここがユウくん御用達のゲームショップなんだね☆」
萌は来たのだ。ついに来た。
その名は『クラン=G』、カードゲーム、ボードゲーム、カプギアにプラモデル、モデルガンなど、主として男の子が好きなものがグッと詰まったドリーミーな店に。
これは単なる冷やかしや遊びではない。萌としては、『萌・ミステリー・リポート(MMR)』の取材という崇高な目的による来訪である!(MMRはれっきとした組織ではなく単なる萌の個人サークルであって、萌が活動するときにはなんとなく箔が付くので名乗りがちなだけ、という事情はとりあえずおいておくとして)。
萌にだってゲーム趣味がないわけではない。むしろTVゲームや携帯ゲームには目がないほうだ。しかしこういった、非電源、すなわちアナログ主体の店舗に行くのは初めて、いささか緊張しないではない。
けれど行くしかあるまい。
この店で野菜原ユウがフィギュアを注文しているという情報を、MMRはキャッチしているのだから。
「MMR、作戦行動開始☆」
道場破りのような気持ちで、萌は店内に躍り込んだ。
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
17
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
夏の思い出、ください……ゲームショップで
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年03月20日
参加申し込みの期限
2019年03月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年03月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!