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夏の思い出、ください……ゲームショップで
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中に入ってみればやはりゲームショップだ。
しかもこんなに広い……!
おお、と驚嘆の声が市橋誉の口から漏れる。
模型店やトレーディングカード専門店、ボードゲーム店なら見たことがあるが、いずれも雑居ビルのなかに点在していたり玩具店の一部門だったりして、これだけ一挙に集まっているというのは珍しい。最近ここに移転したものだと思われるが、見逃していたとはうかつだった。
誉の瞳は輝いていた。幼い日のように。
「すごいな、ボードゲームだけでこんなにあるぞ」
奥へ進むたびに輝きは増す。
「昔はよく奏楽……兄貴と遊んでた。大体兄貴に負けてたけど」
見覚えのある箱を手にして、タイムカプセルに触れたような気になる。
ゲームの名は、『それは吾輩の魚だにゃん』だ。
二本足で立った猫が、両腕いっぱいにたくさんの魚を抱えている絵が印象的である。その猫の斜め後方にも、やる気に満ちたポーズで雄叫び(?)をあげる猫が描かれていた。
自分の猫を動かして相手猫の邪魔をし、一匹でも多く魚をゲットするシンプルな陣取りゲームだ。ルールはシンプルなのに対戦相手との駆け引きがスリリングで、猫の駒や陣地のポップなデザインも愛らしい。
パッケージ裏の写真を見るまでもなく、誉の頭にはプレイ光景や、駒を動かすときの音までもがまざまざと再生されていた。
「なあ詠、よかったら一緒に……」
と言いかけて誉ははっとなった。一瞬とはいえ寛美の存在を忘れていた。キンキンに冷やしたペットボトルを背中に入れられたような心境、まさか、と慌てて振り返る。
「なんだよ?」
いた。
寛美はすぐ背後で腕組みしていた。
「急に振り返るからびっくりしたじゃねーか」
よかった、と誉は胸をなで下ろす。けれどそれを口には出さず、
「ええと、よかったら遊んでいかないか? このゲーム……」
いささか口調がフェードアウト気味になっている。「やだよ面倒くせー」と言われやしないか。
しかし寛美は意外なくらい、あっさりと承諾したのである。
「いいぜ。どうせ暇だし」
◆ ◆ ◆
「なるほど、自分のピースを三角形の頂点のみで繋いでいくわけか。とすると、これも置けるだろうか?」
氷那月蒼破がピースを置くと、ええ、と三佐倉千絵はうなずいた。
「同じ色のピース同士の辺がくっつかなければ大丈夫です」
いま、蒼破と千絵は、レジカウンター脇の小テーブルでゲームに興じている。
蒼破が興味を持ったボードゲームに対し、では一度試してみますか、と千絵が、どこからか実物をもってきたのだった。
「さすがゲームショップ、試遊品があるのだね」
「いえ、これは私の私物です」
当たり前のように千絵は言って、蒼破の手番をうながす。
切れ長な瞳、整った顎、端麗な、それこそ王子様のような蒼破をこれくらいの距離で目にすると、多くの女性はあがってしまって言葉少なくなくなってしまいがちだが、千絵は特に動じた様子もない。美形に慣れているのか、それとも単に、ゲームに集中しているからだろうか。
「これでゲームセットです」
あっという間に勝負はついた。千絵の圧勝であった。
「ふむ……面白いな。購入しようと思う。だからもう一番付き合ってもらっていいかな」
「いいですよ」
二度目の対戦は最初以上に大きな差が付いた。もちろん千絵が勝った。
これでわかったのは、千絵にはおおよそ『初心者に対する手加減』という概念が存在しないということだった。しかもそのことを彼女は、恥じたり申し訳ないと思ったりもしていない様子だ。
しかしそんな千絵を蒼破は、むしろ面白いと思った。
「またここに来て、ご教授願ってもいいかい? もっと……その、腕を磨いてから」
ええ、と千絵は言った。
「お待ちしています」
ほんのわずかだが、彼女は微笑しているように見えた。
◆ ◆ ◆
「おんや?」
人なつこい猫のような目を、彼女は佐藤英二に向けた。
「誰かと思えば英二くんじゃない? ハウアーユーオゲンコ?」
「その言い回し南波さんに習ったね」
「ご名答」
きっしっし、と歯を見せて笑うのは
野々 ののこ
ではないか。
英二は、はにかんだような笑みを返した。本当はもっと屈託なく笑い返したいところなのだが、ののこを前にするとどうしてもこうなってしまう。
野々さんの明るい笑顔を見るのが好きだ。
周囲全てを照らすような満面の笑みが。
それは自覚している。
だったら自分も同じように笑えばいいということも。
なのに彼女を前にするといつも、英二はどうしても、気恥ずかしいような、ちょっと顔を伏せたいような気持ちになるのである。
もしかしたら、いや、やっぱり僕は――。
それ以上、想いが具体的な言葉になることを遮るように、英二はつっかえ気味に言葉を舌に乗せた。
「野々さんも……よく来るの、ここ……えっと、『クラン=G』に?」
「ううん。はじめてだよ」
ののこは人差し指で顎を押さえた。
「散歩してたらすごく暑くなってきたんで、なんかお店っぽいところに入ったらここだった」
ののこらしい話ではないか。そうなんだ、と英二はうなずいて、
「僕はときどき来てるかな。今日はプラモ……プラモデルを買いに来たんだ。ここってプラモとかボードゲームが充実しているホビーショップなんだよ」
「プラモデル? どんな? 美少女フィギュア?」
どこでそんな言葉を覚えたの? と、言いたい気持ちはさておいて、
「僕の場合、どっちかというとこういうのが」
と英二が手に取ったプラモデルの箱、それはニャンプラ『高機動型ニャク』であった。再入荷していたとは知らなかった。前に買いそびれていたこともあり、ちょうどほしかった品である。
「へー、カッコいいねえ~。部品がたくさんあるんだー」
単に話を合わせているというより、純粋に興味をもったようにののこはプラモの箱を眺める。アンテナが長いというか、どんなことであれ、まず『面白そう!』から入るのがののこなのだ。
だから、
「そうだ! 英二くんこの店に詳しいんだよね。よかったら案内してよ」
気になるものがいっぱいあるんだ! とののこはまた、英二の好きな表情になったのである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年03月20日
参加申し込みの期限
2019年03月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年03月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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