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夏の思い出、ください……ゲームショップで
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「ボードゲームといっても、たとえばチェスのような」
「ええ、あります。ご所望ならバックギャモンも」
店の隅にある一角、三佐倉千絵が氷那月蒼破を案内したのはこの場所だった。
ご覧下さい、と千絵は陳列棚を示した。
千絵の言うとおりだった。チェスはもちろん、将棋、チェッカー、トランプにドミノなど、クラシックかつロングセラーのゲームが並んでいる。
なかでも蒼破の目を惹いたのは、ショーケースに入ったクリスタルガラス製のチェスセットだった。
イタリアからの輸入品らしい。駒は透明なものと、磨りガラスのもので一組。ため息が出そうになるほど美麗なボードもついている。
見たことがあるな、と蒼破は思う。
実家で使用していた兄の私物と同じ型のものだろう。
家にいたときはよく、年の離れた兄に誘われ、紅茶などをかたわらに夜更けまで通してやったものだ。
蒼破が実家を離れ寝子島に来てから、まだ日は浅い。
にもかかわらず、チェスセットはひどく懐かしいもののように思われた。
もうあれは手の届かぬ日々なのだ。ガラスケースの向こう側のように。
ふと値札を見て蒼破はめまいを覚える。にわかには信じがたい額が記されていた。
これだから金持ちは――!
義憤に似たものを覚える。
忌々しいと視線を外したとき、蒼破の目を留めたのはプラスチック製の駒を使うゲームの展示だった。見たことも聞いたこともないゲームだ。添えられた手書きポップの『ドイツで大人気!』という惹句も気になる。
ポップによる説明によると、なにやら陣地を取り合うゲームだという。
クリスタルガラスのチェスに感じた嫌悪から逃れるように、蒼破は陣取りゲームの箱に手を伸ばしていた。
「これは……どんなゲームなのかな?」
◆ ◆ ◆
伊賀解理が北風貴子を、『クラン=G』店内へと案内する。
「このあたりはカードゲームコーナーですね。今も変わらぬ大人気! ほら貴子さん、あのアニメもカードゲーム化してたの知ってました?」
「いや、そのアニメそのものを知らないから」
水を得た魚みたいになる解理に比べると、貴子はアウェイ感いっぱいのようだ。それでもめげず解理は解説を続ける。
「ほらここ、ガラスケースになってるでしょ? プレミアがついているカードが展示されてるからですよ」
「たった一枚でこんなに……知らなかった世界ね」
「奥深い世界ですよ」
言いながら解理は、あるカードに目を留めて息を呑む。
懐かしく、恐ろしい一枚だった。
「こいつはかつて、たった一枚でゲーム環境をぶっ壊した猿……!」
まさか寝子島に入ってきていたとは! と解理は眼鏡が曇るくらい戦慄するのだけれど、門外漢の貴子はいささか退屈しているようで、解理の解説にも生返事するばかりだった。
――これはいけない。
例の猿カードをつくづく眺めていたいところだったが思いを振り切り、解理は貴子をボードゲームコーナーへ誘うのだった。
◆ ◆ ◆
呼びかけられて振り向いた
詠 寛美
は、
「よお」
と短く返事して買い物袋を後ろ手に回した。
ドラッグストアのビニールだ。粉洗剤だのインスタント食品だの、細々したものが雑に詰め込まれているのが見えた。いずれも価格最低ラインの、店の隅でこっそり売られているような無名メーカーのものばかりだ。
「買い物帰りか?」
俺もなんだ、と
市橋 誉
は、自分のエコバッグを示す。
「そうか、まあ休みの日ってなぁそんなもんだろ」
じゃあな、と振り向きかけるポニーテールを追うように誉は声をかける。
「暑いし、どこかで一服しないか?」
ためらわない、誉はそう決めている。寛美を前にしてためらわない。気後れもしない。一緒に居たい――そう思ったらそのとき素直にそう告げるべきだと決めている。
無意味な躊躇や勇気のなさで、彼女を失うことが怖かったから。
「今からか?」
「そう」
ほらと示すように誉は、レンジで作った温泉卵みたく、ふつふつと黄色い太陽を見上げた。
空もすさまじい勢いで青くて、猛暑まさにここにありといった感じだ。
「……おごりだからな」
これは寛美なりのOKのサインだ。もちろん、と笑って誉は告げた。
「近くにファミレスがあるんだ」
「……ファミレス?」
数分せずして着いたものの、思っていた店はそこになかった。
いや、あるにはあるのだが、看板を変えていた。外装も。
「なんか違うみてーだぞ」
どうしようと思ったとき、誉の目がガラス戸の向こう、模型の展示品をとらえた。
アンティーク家具のミニチュアが展示されている。ドールハウスというものだろう。
誉の視線をとらえたのはそのうちの一品、グランドピアノだった。
「わ、あのピアノの模型、すっごく良くできてるなぁ……」
次の瞬間には彼は、思ったことをやはりためらわず口にしている。
「なあ、詠。ちょっと見て行ってもいいかな?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年03月20日
参加申し込みの期限
2019年03月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年03月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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