this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
アイドル・リバイバル
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
8
つぎへ >>
chapter.5 New Fragments
茂らの手伝いが功を奏したのか、ゆずかの話題は大分校内に広まっていた。
カンタが散々からかうだけからかって、いなくなった後。
ゆずかの元には、ふたりの女子生徒が訪れていた。
「わあっ、その首輪見たことあるっ! すごーい、本物だよねっ!?」
興奮気味にそう話すのは、
姫神 絵梨菜
だ。彼女はチア部の活動をしようとチア服で校庭に出てきたところに、ビラを渡されたらしい。
「DOGの元メンバーとこうやって会えるなんて、嬉しいなっ☆」
上機嫌な絵梨菜のその隣には、小柄な彼女よりもさらに10センチほど小さな
篠原 美嘉
が立っていた。
「美嘉も、DOGは知ってるよ! 流行りだもんねっ」
ふたりの目は、ゆずかが改めて誘うまでもないくらいに強い光を宿していた。
「えっと、ビラを見て来てくれたんだよね? てことはもしかして……」
「うん、私、アイドルやるっ!」
「DOGに負けないくらいの、ミカリン伝説をつくりに来たよ!」
ゆずかが期待混じりの声色で聞くと、絵梨菜と美嘉は高らかに宣言した。
こんなに積極的な子がいてくれるなんて。
ゆずかはふたりの様子に、感動すら覚えていた。
そしてこの時実は絵梨菜もまた、「芸術科で歌とか演技を磨いて、アイドルを目指そうと思ってたらいきなりこんなチャンスが来るなんて!」と感動していた。
どうやら元々アイドルへの憧れはあったらしい。
ちなみに、彼女は既にグラビアモデルとして芸能界に身を置いているらしいのだが、この時点でゆずかにそれを知る術はなかった。もっとも、知ったからといってどうだということもないだろうが。
「一緒に頑張ろうねっ、ゆずかちゃん!」
そう言って絵梨菜は握手を求め、手を差し出した。喜んでその手を取るゆずかと、ぎゅっと手を握り合う。
「ふっふー、アイドルかぁ。とりあえず、何すればいいのかな」
絵梨菜がそんなことを口にした時だった。
握手を交わすふたりのそばで、美嘉が思いも寄らぬことを口にした。
「ていうか、美嘉はもうアイドルだけどね!」
「えっ!?」
ゆずかと絵梨菜が、同時に美嘉へと視線を向ける。
「そ、それってもうどこか別のアイドルグループに所属しちゃってる……ってこと?」
恐る恐るゆずかが聞くと、美嘉は首を横に振った。
「だってもう美嘉、とっくに寝子島のアイドルなんだもんっ! 寝子島でアイドルといえば、このプリティー美嘉ちゃんでしょ?」
「あ、ああそういう……」
その場にいた生徒たちが、何かを納得したようだ。要するに気持ち的な問題というか、まあ一言であえて言うならば、自称アイドルというアレである。なおも美嘉は続けた。
「アイドル戦国時代の今、とうとうこのスーパー美嘉サマが世界に羽ばたく時が来たんだね! 誘ってくれてありがとう!」
満面の笑みで、絵梨菜とゆずかが手を繋いでいるところに自分も手を重ねた。不覚にも、その直球の笑顔は胸が弾んでしまうくらいに可愛いと思えるものだった。
そう、彼女——美嘉は外見を見ればきちんと可愛い女の子なのだ。ただ、ちょっとだけ残念な子なのかもしれないというだけである。
大丈夫かな、この子……周りで聞いていた者たちの頭に、うっすらとそんな不安がよぎる。が、ゆずかの反応は違っていた。
「ていうことはつまり、その……あたしと一緒にアイドル活動をしてくれるのかな?」
ゆずかは、自分と共に新しいグループでやってくれるのか、それを純粋に確かめようとしていた。アイドルを自称する美嘉への懸念などはそこにはない。
アイドルと思える、そのことが大事。
むしろ彼女はそんな風にすら考えていた。そして美嘉は、ゆずかの気持ちに応えるかのように胸を張って言った。
「もちろん! この最強アイドル美嘉サマが加入すれば百人力だよ!」
この瞬間、姫神絵梨菜と篠原美嘉のふたりの加入が決定した。
◇
「ねえ、ゆずかちゃんっ」
新メンバーの加入に喜ぶゆずかに、絵梨菜が話しかけた。
「そういえば、さっき聞きそびれちゃったんだけど、今私に出来ることって何かあるかな?」
「うーん、出来ることかぁ……」
ゆずかは考える。勧誘活動は、既に充分な数の人が手伝ってくれているし、何より実はビラももうそこまで多く残っているわけではない。
となれば、歌や踊りなどを披露しながらのプロモーション活動……ということになるのだが、実際に歌を歌った時の反応は、数十分前に嫌と言うほど思い知らされている。
それでも、やらなければいけない時はやるしかないのだけれど。
「あ」
と、ここで彼女は、ある疑問を浮かべた。
「そういえば、歌とかダンスってみんなどんな感じ?」
「私は、歌と……あと演技とかはまだまだ勉強中ってところかな。でも、体は鍛えてるからダンスは得意だよ!」
先にそう答えたのは、絵梨菜だった。「それに」と彼女は付け加える。
「こう見えてもモデルをやってるから、人に見られるのも慣れてるしね☆」
「えっ、モデルなんだ? すごい人だったんだね!」
ゆずかの言葉に、絵梨菜は少し照れたように笑ってみせた。
そこに負けじと割って入ってきたのは、美嘉である。
「美嘉もダンス上手だよ! ミラクルダンサーミカってよく言われるくらいすごいんだよ!」
なんだか競馬場にいそうな異名である。ちなみに実際にダンスが得意なのは事実だが、そう呼ばれているかは若干怪しいところだ。
「それにね、歌だって歌えるし!」
「へー、じゃあ歌もダンスもすごいんだ?」
「そうだよ! 歌って踊れるアイドル、それがスーパーミカリンだよ!」
自らどんどんハードルを上げていることに、彼女は気づいているのだろうか。いや、きっと気づいていない。
と、ここで絵梨菜がゆずかへと逆に質問をした。
「ゆずかちゃんは、やっぱり元DOGだから歌もダンスもすごいのかな?」
「あ、あはは……まあそのへんは何ていうか、あのー……ね?」
ゆずかが視線を泳がせた。同時に、周りにいた生徒たちも先ほどの歌声を思い返し、口を閉ざしている。絵梨菜は一瞬それらの反応に違和感を覚えたが、気のせいかなと思い直し、彼女にある提案をする。
「そうだっ!」
「え、なになに、どうしたの?」
「ゆずかちゃん、DOGのヒット曲なにか歌ってよ! そしたら私が、それに合わせて踊ってみせるよ!」
なるほど、確かに絵梨菜の提案は良いプロモーションになるだろう。しかし。
「そ、そうだね。うん」
若干、ゆずかが乗っていないように見える。
「どうかな……ダメ?」
が、せっかく入ってくれたメンバーの頼みを、むげにするわけにもいかない。ゆずかは、もう一度、歌声を披露することに決めた。
「よしっ、それでいってみよう!」
言って、ゆずかはDOGのシングル曲、「Everyday、お注射」を歌い始めた。
「大腸が昨日より激しく痛み始めたら〜♪」
再びお披露目された彼女の歌は、やはり見事なまでに普通だった。微妙に弱い高音と僅かばかりのビブラートがとても淋しい。
「んー、なんか下手じゃないんだけど、そこまでグッとこない感じ?」
「うっ……」
美嘉がずばっとストレートな感想を放り、ゆずかへ地味にダメージを与えた。そればかりか、なんと美嘉はゆずかの代わりにヴォーカルを名乗り出たのだ。
「美嘉がお手本見せてあげる! 聞いてて!」
言うと彼女は、今ゆずかが歌ったばかりの曲を歌い出したではないか。
「……っ!?」
が、出だしの時点でその場にいた全員が、耳を疑った。さっきのゆずかが上手に聞こえるくらい、美嘉の歌が下手だったからだ。
「み、美嘉ちゃん……」
「ん? どうしたの?」
「……ううん、なんでもない。頑張ろうね」
涙を滲ませながら、ゆずかは拳を強く握りしめた。
そんな彼女たちの様子を、廊下の端で見ていた者がひとり。
「やべぇ。腐れやべぇ。なんだよアレ」
屍 骸
である。
彼は貰ったビラを見て、「でっけぇアイドルグループの元メンバーがこんな島で再出発なんて、漫画みてぇだな」と興味を惹かれていた。
その気持ちに誘われるまま、ゆずかを探し校内を歩き回り、ついに彼女を見つけたのだが。
「あの情熱溢れる瞳は、間違いなく本物だぜ……」
目に涙を含ませ拳をつくっているゆずかに、骸は心を打たれていた。なにか感動的なシーンだと勘違いしちゃったのかもしれない。
「しかもちらっと聞いたとこによると、さっきまでビラ配りを汗水垂らして頑張ってたそうじゃねぇか」
おそらくここに来る途中ですれ違った生徒の会話でも耳にしたのだろう。
「ああいうの見ると、なんだ……こう、応援したくなってくるものがあるな」
彼女の前のめりな姿勢に感動する骸。
この時彼は、あることを決意した。
「俺、ファンになる」
そう言った骸の視線は、じっとゆずかを見据えていた。
なお、言っておくが彼は断じてストーカーではない。純粋に心を打たれたファンなのだ。
ファン宣言した骸は、この後もゆずかを見守るべく、彼女の後をこっそりついていった。
念のためもう一度言うが、彼はあくまで純粋なファンなのだ。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
8
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
アイドル・リバイバル
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月07日
参加申し込みの期限
2013年08月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!