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アイドル・リバイバル
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chapter.4 イタズラ
一方その頃、ゆずかにビラを渡され手伝いを頼まれた
海原 茂
はというと。
「……」
その責任感の強さ故か、真面目にビラをまいていた。しかし、どうも受け取りはよろしくないようだ。
にも関わらず、茂の持っているビラは大分減っている。
その理由は、手伝いをしている彼自身を手伝おうとする者たちがいたからである。
「茂さん、調子はどうでしょうか……?」
控えめな口調で茂に話しかけるのは、
御巫 時子
。その反対には、もうひとりのお手伝い、
鬼河内 萌
もいる。
「残念だが、あまり芳しくないな」
「海原先輩! もっと明るい顔で配った方がいいと思うな! ほら、笑って笑って☆」
自らの口をイーッと大きく横に広げながら、萌は茂にアドバイスを送った。
そう、茂自身がそこまで枚数をまけてなくても、時子と萌がさりげなくかなりの数をまいていたのだ。
「笑顔……とまでは言いませんが、声を出してビラを配っていることを伝えると、より良いと思うんです……」
萌がアドバイスを送れば、時子もまた助言をする。性格はまるで反対だが、ふたりとも、茂のためを思ってのことだった。
「な、なるほど……ビラ配りとはなかなか難しいな」
「私も初めてやりましたが、緊張しますよね……」
困った顔をする茂に、時子が優しく微笑んで言葉を添える。
ちなみに時子は、初めてとは思えないほどの速さでビラをまき終えていた。
時子の、ある意味天然の魔性とも言える微笑みが、健全な男子生徒にビラを受け取らせていたのだ。時子恐るべしである。
「もー、海原先輩もしっかり配らないと『ちょめっ☆』ってしちゃうよ?」
時子と話していた茂の背中を、萌が押した。彼女も彼女で、その溢れんばかりの元気さを遺憾なく発揮し、勢いに押された生徒たちへビラを渡して——否、半ば強引に押しつけていた。
「そういえば、これを配ったら、お礼がもらえるんだよねっ?」
「あ、ああ。そういえばそんなことを言っていたな」
「ゆずかちゃんのお礼って、何だろ?」
どうやら、お礼が気になって仕方ない様子の萌。そこまではまったく問題なかったのだが、直後、彼女が爆弾発言をする。
「もしかしてアレかな? ゲーノーカイで有名な、『マクラエーギョー』ってヤツかな?」
ぎゅるんっ、と凄まじい速度で茂が萌の方を振り向いた。
「な、何を言っている……というかどこでそんな言葉を」
「あっ、意味はよく知らないんだけど、言葉だけは聞いたことあったから、それなのかなって! 海原先輩、お礼がマクラエーギョーだったら嬉しい?」
「……そもそも、お礼を貰うためにやっているのではない。頼まれた以上は、責任を全うしなければいけないからやっているだけだ」
嬉しいかどうかは、答えてくれなかった。
「茂さん、私も気になっていたことがあるんですが……」
「こ、今度はなんだ」
萌から時子の方へと視線を移すと、時子は茂に質問した。
「この紙には『元DOGの大沢ゆずかが、アイドルグループ結成にあたりメンバーを募集することになりました』と書かれていますけど……DOGとは一体なんでしょう……?」
「それを知らないまま配っていたのか……?」
逆に聞き返す茂に、時子は首を傾げながら「はい」と返事した。
「DOGとはだな……」
簡単にグループの概要を説明する茂。基本的な情報を押さえていたのが意外と言えば意外かもしれない。
「そうだったんですか……」
一通りDOGについて教えてもらった時子は、にっこりと笑って言った。
「頑張ってる人は、応援したいですね……」
そんな彼女の言葉に合わせるように、肩に止まっていた鳥がピイと鳴く。
「ふふ、鳥さんもお手伝いしてくれて、嬉しいです……」
なんと、この鳥も、紙をくわえて時子と一緒にビラ配りをしていたらしい。成果があったかどうかは、ちょっと怪しいところだったが。
それからまた少しして、ついに時子と萌だけでなく、茂のビラもなくなった。
「茂さん、お疲れ様でした……」
その手には、缶コーヒーが握られていた。
「あ、ああ……すまないな」
礼を言って受け取る茂。そんなふたりのやりとりを見ていた萌は、ふとあることが気になったしまった。
時子ちゃんと海原先輩って、なんだか仲が良いなあ。
さっきから彼女の胸がチクチクと痛むのは、それが関係しているんだろうか。今の萌には、それも分からないことだった。
「あ、そういえば海原会長!」
そんな痛みを無視するように、萌は茂に話題を振った。
「今気づいたんだけど、海原先輩って何ていうか、顔立ちがちょっと女の人っぽくないかな?」
「そうか? あまり言われたことはないが」
本人は否定したものの、確かに男性にしては長めの髪型と、整ったパーツは見ようによってはそう捉えることも出来るかもしれない。
「クールビューティーっていうか、メガネっていうか!」
「メガネと女顔は関係ないだろ」
茂の言葉も何のその、萌は何か閃いたと言わんばかりの顔を浮かべている。かなり嫌な予感がした。
「あのね、ボク、最近『男の娘』っていうのが流行ってるって聞いたんだ」
「……?」
「先輩、ちょっと女の子っぽい格好をして、ゆずかちゃんのグループのメンバーに入ってみればいいと思う!」
ぶーっ、と茂が缶コーヒーを吹き出した。
「先輩っ? どうしたの!?」
「ゲホ……どうしたのって……ゴホ、いきなり変なことを言われればこうなるだろう」
「えーっ、変なことなのかなぁ。ナイスアイディアだと思ったんだけど……」
がくりとオーバーなアクションをしてみせる萌。時子はあくまで優しく茂を見守りながら、そっとハンカチを取り出して茂が吹きこぼしたコーヒーを拭き取るのだった。
「少し休んだら、ゆずかさんのところへ戻りましょう……」
「ああ、そうだな」
「女の子の格好で?」
「なぜそこまで女装を推す……」
萌の言葉に脅威すら覚えながら、茂たちはゆずかの元へと向かった。
◇
ゆずかと再開した茂は、受け取ったビラを配り終えたことを報告し、軽い励ましの言葉をかけて去ろうとしていた。
と、そこにたまたまカンタが通りかかった。
どうやらゆずかを冷やかした後、ぶらぶらと校内をうろついていたらしい。
「あれ、あの人まだいる。ていうか会長も一緒じゃん」
そういえば、とカンタは思う。あの会長は、ムッツリらしいという噂を聞いたことがある。
「実際はどうなんだろ……ちょっと絡んでみよっかな」
完全に好奇心だけで、カンタはゆずかと茂のところに接近した。
「会長さーん、何やってるんすか?」
「この女性に手伝いを頼まれて、今しがたそれを終えて帰るところだ」
「へー、手伝いを……」
「あ、そうだ! お礼するって約束だった!!」
茂の言葉で思い出したのか、ゆずかが声を上げる。しかしそれをカンタが遮った。
「ちょっ、静かにしてくれる? 今会長と喋ってんだから」
「え、えぇー……」
軽くゆずかをあしらうと、カンタは思案した。会長って、そんなにほいほい女の人に絡むようなキャラだったかなー、と。
そこで彼が予想したのが、会長アイドルに興味津々説だった。
「ちょっと、こっち来てもらっていいっすか」
くい、と袖を引っ張ると、カンタはゆずかから少し離れたところに茂を呼び、小声で尋ねた。
「会長ってアイドルに興味あるんすか?」
「……何?」
直球だった。茂は一瞬戸惑ったものの、さっき萌に聞かれた質問の亜種なのだろうと推測し、似たような返答をする。
「別にアイドルに興味があるから手伝っていたわけではない」
「へー、ちなみに推しメンは?」
「いや、だから」
「大沢さんは実際どうなんすか? 会長さん的に。イケる感じっすか?」
「……イケるの意味が分からないが」
無難な答えのオンパレードに少しがっかりしたカンタは、もうちょっと露骨な話題を出してみた。
「俺も実際に大沢さん見て思ったんすけど、やっぱ何ていうか、人気ある子とない子ってのはぱっと見で分かるもんなんすね」
「そうなのか?」
「やだな会長、とぼけちゃって。だってほら、大沢さんの体見てみてくださいよ」
「体が、どうかしたのか?」
「会長ー、頼みますよ。体っつったらそのまんまの意味でしょ! おっぱいですよ、おっぱい」
「なっ……!?」
完全に酔っ払ったオヤジ的なテンションのカンタは、茂が動揺したのを見て「もっと突っつけそう」と調子に乗った。
「やっぱおっぱいが大きくないとつまんないっすよねー。会長はどれくらいのが好きなんすか?」
「……」
「俺は、やっぱ Dくらいは欲しいかなー。それくらいがちょうどいいっていうか、しっかりしたおっぱいって感じするもんなぁ。ね、会長?」
「……俺に振らないでくれ」
茂が強引に話を遮断し、会話から逃れようとする。するとそこに、ゆずかがやってきた。
「ねえ、さっきからヒソヒソ喋ってるけど、何かあったの?」
「いや……何もない。手伝いは終わったので、俺はこれで帰らせてもらう」
そう言って一刻も早くこの場から離れようとする茂だったが、彼が答えた直後、カンタが「あ」と声を上げた。反射的に、茂の足が止まる。
「俺いいこと考えた! メンバー募集してんでしょ? だったらそれ、胸のサイズで集めたらいいんじゃない?」
「……えっ?」
茂とゆずかの声が思わず重なる。
「だから、Dカップの子と、OとGの子。あとついでに、110センチの子? うはは、いいじゃんこれ!」
ものっすごい、下世話な提案だった。そもそもOカップの存在が、だいぶ無理がある。
「名案だと思うんだけどなー。ね、会長?」
「だから、俺に振るんじゃない」
「さしあたって、大沢さんのカップ数も一応聞いときます?」
ちらっと、ゆずかの方を見るカンタ。ゆずかは咄嗟に両手で胸を隠すが、カンタは一瞥しただけですぐにまた茂へと向き直った。
「……別にいいか。聞いても無駄になりそうだし。ね、会長?」
「俺に振るなと言ってるだろう!」
顔を真っ赤にして、茂は走り去っていった。
それが怒りのせいか、ちょっぴり不埒なアルファベットを想像してしまったせいかは、本人以外知ることはない。
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萩栄一
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月07日
参加申し込みの期限
2013年08月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月14日 11時00分
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