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アイドル・リバイバル
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chapter.1 ゼントタナン
このミッションをクリアすることは、決して容易ではない。
薄々分かってはいたが、大沢ゆずかはそのことを改めて実感していた。
ビラ配りを始めてまだそれほど時間は経っていないが、周囲の反応がそれを物語っている。彼女が得たものは、今のところ冷やかしの声といぶかしげな視線だけである。
再びアイドルになるべく、メンバーを集める。
それは、やはり無謀なことだったのだろうか。
「うー、みんな貰ってくれないよー……でも、まだ始まったばかりだもんね!」
肩を落としかけるゆずかだったが、懸命に自らを奮い立たせる。そんな彼女の元に、またもや好奇の目が向けられる。
「お? なんか変なの見っけ」
廊下を歩いていた
的場 カンタ
は、目の前でビラを配っている首輪をした女性を見るなりそう声を上げた。まあ、反応としては至って正常だろう。
「何配ってんのそれ? 俺にもちょうだい!」
「えっ、あ、ありがとうございますっ!」
横から話しかけられて少し驚きつつも、ゆずかは顔を明るくしてビラを渡した。
「なになに……アイドルになりたい人募集中?」
「はいっ! 今あたし、アイドルグループの結成に向けて頑張ってるのっ! もし友達とかで興味のある人がいたら、ぜひ紹介してね!」
「アイドルねー……え、アイドル?」
思わず繰り返し、カンタは落としていた視線をゆずかへ戻す。顔をよく見てみるが、まったく見覚えがない。
「ちなみに名前は?」
「大沢ゆずか、今年でハタチですっ!」
なんだこの人。聞いてないのに年齢まで言い出したよ。カンタは片方の眉を下げた。
「聞いたことないなー。ていうかハタチとか、もうオバサンじゃん……」
「オ、オバサン!? いやっ、それアレだと思うの、もっとご年配の方に失礼っていうかアレっていうか」
「そう言われたって、俺からしたらハタチは充分オバサンだしなぁ」
「たとえそうだとしたって、アイドルはアイドルなのっ! あたしがオバサンになっても!」
「え、今のは大丈夫なの?」
カンタの問いかけに、ゆずかは「?」と首を傾げていた。無意識に出ちゃったらしい。
「まぁいいや。とりあえず頑張ってねオバサン!」
「えっ、あ、ちょっと!」
そう言い残し、カンタはそのまま去っていってしまった。結局ビラを貰うことなく。
「ええー……からかわれただけ……?」
ビラを差し出した手が、空しく宙に浮いていた。
そこに向けられた視線が、もうひとつ。
「……なんなの、あの子」
限りなく怪しい出で立ちでビラを配っているゆずかを見てそう声を漏らしたのは、
弘明寺 能美子
だった。
一瞬、何か危ない系の人かとも思ったが、よくよく思い返してみれば、あの首輪には見覚えがあった。確かアレはDOG110のトレードマーク。
「まさかとは思うけど」
スマートフォンを取り出し、検索してみる。なかなかお目当ての画像が見つからなかったが、能美子はようやく、目の前にいる女性と同じ顔を探し出した。
「大沢、ゆずか……ふうん」
能美子は彼女の現状を知らない。ただ、こんなところでビラを配っている姿から、現状あまり活躍はしていないのだろうと察する。
「グループでいれば大きめのイベントに出させてもらえたりするけど、だんだん地方の小さいイベントとか地味な方に連れていかれる……言うならば窓際、リストラ一歩手前ってとこ?」
確かにゆずかは、芸能界という枠組みで考えた時、完全なる窓際族なのだろう。そして能美子は、知っていた。
芸能界でそこまで落ちてしまえば、そこから後はもう早いのだということを。
「大抵の人間は、消えていくのよね……」
それは、自分がかつていた場所を思い返しての言葉だった。モデルとして活動していた彼女はその華やかな世界の裏側で、人々の浮き沈みを幾度も見てきたのだろう。
能美子は、再びゆずかを眺めた。少し離れたところから見る彼女は、受け取りの悪いビラを笑顔で配り続けている。
そこに能美子が何を感じ取ったかは分からない。表情は変えないままで、彼女が小さく呟く。
「……って、逃げ出した私が何か言えるわけじゃないし」
そして能美子は、ゆずかを視界から外して校門へと向かうのだった。
「ん? なんか今あの子、こっちを見てた……? 気のせい、かな?」
そんな彼女は、知らなかった。自分が送っていた視線にゆずかが気づき、そう呟いていたことを。
◇
今現在、ゆずかがビラ配りをしているのは南校舎、生徒玄関口の近くの廊下である。
放課後を迎えたこの時間帯なら、ここが一番人通りが多いと踏んだのだろう。彼女のその読みは、外れていなかった。
が、ゆずかにとって計算外なこともあった。
それは、同じようにビラを配る者の存在である。
「ホスト部〜、ホスト部〜! 今日も貴女のお越しをお待ちしてま〜す!」
あまり聞き慣れない部活名を連呼しながら、ひとりの男——
八城 昌也
が自分の近くでビラを配り始めたのだ。
思わぬライバルの登場に一瞬たじろぐゆずかだったが、自分も負けまいと声をより張り上げる。
「アイドルになりたい人ー! アイドル志願者はいませんかー!」
「ホスト部へどうぞ〜! 個性豊かな面々が、貴女をおもてなししますよ〜!」
玄関口を通る生徒は、なんだこいつら、とより一層不審な目を向けていた。
と、ここで昌也はあることに気づいた。
「あれ、ビラ配りに集中してたから気づくのが遅れたけど、この女性、寝子高生じゃない……?」
さっきから、やたら頑張って声を張っている人がいるなあとは思っていたが、ちゃんと見てみると、その女性は制服を着ていなかった。普通の私服姿なのである。否、正確には「ほぼ」普通の、だ。
「ていうか、アレは……」
昌也の視線が、ゆずかの首に移る。そう、普通の私服姿と唯一違うものが、そこにあったからだ。ゆずかの首輪を見て、昌也は顎に手を当てる。
なぜこの女性は、首輪をしてこんなところでビラを配っているのか。それを、考えていたのだ。そして彼は、ある答えを導き出す。
「まさか……そういうお店の!?」
昌也は、完全に誤解していた。
「高校まで来てビラ配りをするなんて……女子高生になんて仕事をさせようとしているんだっ!」
そのまま、ゆずかイコールいかがわしいお店の人、という誤解を発展させた昌也は、我が高校の女子たちを変なことに巻き込ませるわけにはいかないと、ゆずかに近づき話しかけた。
「あのっ、良かったらお店紹介してください!!」
「え、お店?」
「あっ、いやっ、違った……」
「お店ってなに?」
つい欲望が口から出てしまった昌也は、慌てて体を反転させ、元の位置までダッシュで戻った。少し後ろでは、ゆずかが首を傾げている。
「俺のうっかりはともかくとして、まさかあそこまで大胆にとぼけられるとは……こうなったら、実力行使で寝子校の女子を守るしかないぜ!」
言うと、昌也は再びゆずかへと近づいた。ただし今度は話しかけるわけではなく、ゆずかの少し前方へポジションを取っただけである。
ゆずかは目の前の男性を不審に思ったものの、話しかけてくるでもないのでとりあえず自分の活動を優先させた。
「アイドルになりませんかー? 良かったらこれ、見るだ」
「ホスト部〜! ホスト部で〜す!」
「えっ」
通行人にビラを渡そうとしたその瞬間、昌也が思いっきり意図的にタイミングを被らせて先にビラを渡してしまった。
「……ぐ、偶然なのかな。あっ、そこのあなた、良かったらアイドルに」
「ホスト部〜! ホスト部をよろしく〜!」
「……」
これ、さてはわざとだ。この人、完全に邪魔しに来てる。ゆずかは確信した。
「あ、あのすいません、一体あなたは……」
不安そうに、ゆずかが昌也に話しかける。するとそれを待っていたかのように、昌也は自信満々に言ってのけた。
「ふふ……これはどっちがビラを先に受け取ってもらえるかの勝負……いわば、女子高生ビラビラ大戦争だぜ!」
何人かの男子生徒が、思わず振り返った。無意識とはいえ、今のはなかなかの危険ワードだったようだ。
しかし幸運にも——いや、不運にもその危うさに気づかなかったゆずかは、「これも試練なのかも」と思い、そのノリに乗っかってしまった。
「ビ……ビラビラ大戦争!? よく分かんないけど、あたしはこんな試練でつまずいていられない!」
そして、ゆずかは大声で昌也の宣戦布告を受け取った。
「ゆずかのビラビラはすごいってとこ、見せるからね!」
さっきよりもっと多くの男子生徒が、一斉に振り返った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月07日
参加申し込みの期限
2013年08月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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