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アイドル・リバイバル
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chapter.6 run&fall!!
とりあえず、歌に関してはこれからみんなで練習して、レベルアップしていこう。
それが、ゆずかたちの出した結論だった。
話が一段落したところで、ゆずかはトイレに行くと言って、集団から離れた。
「うーん、それにしてもやっぱりあたしの歌って、特徴ないのかなあ……もっと練習しないと」
洗面台の鏡の前で、ゆずかがぽつりと呟く。
それは紛れもないひとりごと。だがしかし、偶然そのタイミングでトイレへと入ってきた
白浜 渚
は、思わず足を止めた。
「……歌……練習……?」
反射的にゆずかを見る渚。その首には、立派な首輪が装着されている。
首輪をしてビラをまいている元DOGのアイドルがいる、という噂は渚も耳にしていたので知っていた。つまり、目の前の彼女がアイドルなのだということも。
「話しかけるなら、今しか……!」
自分に言い聞かせるように、渚は小さく声を出した。
「あ、あのっ……」
震える声で、渚はゆずかに声をかけた。
「いきなり話しかけてしまってすみません。どうしても、聞きたいことがあって」
「あ! もしかして、アイドルに興味があって、とか?」
「いえ、そうではなくて……」
人見知りだと自覚していても、それでもゆずかに話しかけ、どうしても聞きたかったこと。それは。
「え? どんなレッスンをしてたか?」
「はい、発声練習とか、ちゃんとした練習というのはどういった方法なのかと」
何よりも歌を歌うことが好きな渚は、もしゆずかに会えたら必ずそれを聞こうと心に決めていたようだ。
厚そうな眼鏡と長い前髪で、その表情ははっきりとは窺えない。ただその口ぶりから、目の前にいる女の子の真剣さは充分ゆずかに伝わってきた。
ならば、勧誘よりも先にその情熱に応えなければ。そう思い、ゆずかは口を開いた。
「発声練習ももちろんあったし、腹筋もよくさせられてたなあ。あとは定番だけど、割り箸を口の端に入れて声を出したりとか」
自主トレも多かったけど、スタジオでプロのトレーナーに指導してもらうこともちゃんとあったよ、とゆずかが付け足しつつ話すと、渚はより食いついた。
「それは……どうすれば受けることが出来るんでしょうか?」
「うーん、個人で出来るのは、一般的なスクールに通うとかそういうことじゃないかな?」
「そうですか……」
「あたしもDOGにいた時は、他のメンバーたちとまとめて一緒にレッスン受けさせてもらえてたけど……DOGじゃなくなった今は、自主練ばっかりだしね。あはは」
自嘲気味に笑ってみせるゆずか。渚は大きくひとつお辞儀をした。答えてくれたお礼か、もしくは不必要に過去を掘り返してしまったお詫びか、あるいは両方か。
「ちなみになんだけど、アイドルになったらゆくゆくはレッスンとかを受けられる可能性もあるよ!」
興味はないと言われたばかりだが、ダメもとで再度押してみる。が、やはり渚の意見は同じだった。
「私は、そういうのはちょっと。ごめんなさい」
「だよねー。歌が好きそうだったから、もしかしたらって思って」
「歌は……好きです。人前で歌ったことはそんなにないんですけど」
渚がそう言うと、ゆずかは好奇心で「へえ、聞いてみたいなあ」と口にした。すると渚は、一旦トイレから出て廊下をきょろきょろと見回した後、再度トイレへと戻ってきた。
「え? え?」
「すぐには人が来ないみたいですので、少しだけなら」
言うと、渚は胸の前に両手を持ってきて重ね、唇を震わせた。
「……!」
ゆずかの顔が驚きに変わる。彼女の声は人魚のように美しく、それでいて感情がしっかりとこめられていたのだ。
ワンフレーズが終わったところで渚は歌を止めた。聞き入ってしまっていたのか、少しの間があってからゆずかが拍手をする。
「すごー……い」
ゆずかの口からは、それしか言葉が出てこなかった。きっと、しっかりしたプロの目から見たらさらに改善点があるのかもしれない。だが今のゆずかには、充分羨ましい歌唱力であった。
「あなたみたいな人が入ってくれたら、ものすごくバランス的に良くなりそうなんだけどなあ」
思わずそんな願望を漏らすゆずかだったが、渚がそれを聞き入れることはやはりなかった。
渚を残し、ゆずかがトイレから出てくると、先ほどゆずかと行動を共にしていた黒子が立っていた。ゆずかの戻りが遅いので、心配になって来たようだ。
「あ、待たせちゃってごめんね!」
言って、みんなの元へ戻ろうとするゆずかだったが、そこで黒子の視線が先ほどまでと違うことに気づいた。
「……?」
首を傾げる彼女に、黒子が答えを告げる。
「あんた、びっくりするくらい歌うめぇじゃねーかよ……驚いちまったぜ。さっきのはウォーミングアップってヤツだったのか?」
そう、先ほどトイレから聞こえた渚の歌声を、彼女はゆずかのものと勘違いしてしまったのだ。
「え、いや、違っ……」
「やっぱ、今までしてきた努力ってのは裏切らないんだな。俺は、あんたのファンで良かったぜ!」
「あの、聞いて、さっきのはね」
「ていうかよぉ、トイレなんかでこっそり歌うなんて水くせぇな。もう一回、俺たちの前で聞かせてくれよ」
意地悪などではなく、純粋に期待のこもった目がゆずかに向けられる。ゆずかは、いたたまれなくなって思わず走り出した。
「あっ、おいどこ行くんだよ!?」
「ごめんっ、ごめんねっ!!」
訳が分からず、黒子はただその背中を見送ることしか出来なかった。
◇
「うー、いたたた……」
今現在、ゆずかは北校舎の一階にいた。彼女は左の肘に視線を落とす。皮がむけてしまっているのか、赤い色が覗いていた。
全力疾走した彼女は、あの後廊下で思いっきり転倒し、擦り傷を負っていたのだった。
「たしか、保健室ってこっちだったよね……絆創膏と傷薬だけ使わせてもらおうっと。先生がいない方が早いんだけど……」
アイドル勧誘中に廊下で転んで、という説明は色々と突っ込まれそうだし、と思いゆずかはそんな願いを抱きながら保健室の扉を開けた。
「すいませーん」
返事はない。幸い、彼女の望み通り保健の先生はちょうど席を外しているらしい。
「ラッキー! 今のうちに絆創膏と傷薬だけちょっと使わせてもらって……」
「何やってるの?」
「ひゃああっ!?」
突然声がして、ゆずかは飛び上がった。声の方を見ると、そこにはベッドから顔を出している
上穗木 千鶴
がいた。
「ごご、ごめんなさいっ! ちょっと怪我しちゃって、絆創膏だけでも貸してもらえたらなあって」
「……仕方ないね。いいよ、ぼくがやろう」
「え?」
意味が理解できず戸惑うゆずかに、千鶴はベッドから出てきて一言告げた。
「保健委員なんだ、ぼく」
「ああ、そういう……って、ええええっ!!?」
ゆずかがこれ以上ないくらい目を見開いた。それもそのはず、ベッドから出てきた千鶴は、なぜか何も着ていなかった。さっき以上に意味が理解できない。
「保健室では、大きい声は禁止だよ」
千鶴が注意する。ゆずかは謝りつつも、当然の疑問を抱いた。
保健室で全裸は、禁止じゃないの? と。ここ、そんな学校だったっけ? と。もちろんそんなわけはなく、単純に千鶴は寝る時に制服を脱ぐタイプというだけなのだが。ちなみに千鶴以外にそのタイプがいるのかは知らない。
戸惑いっぱなしのゆずかをよそに、千鶴は制服を着て、箱から絆創膏と傷薬を取り出すと彼女に渡した。
「あ、ありがとう……」
処置を受けている間、ゆずかはこれも何かの縁だと千鶴を誘ってみた。
「え、アイドル?」
うーん、と難しそうな表情をする千鶴。彼女は、特にアイドルになりたいという願望があるわけではなかったので、自然な反応だろう。
ただ、アイドルに興味がないからといって、芸能界にも興味がないかと問われれば、別問題なのだ。
実は千鶴は、昔芸能界に誘われたことがあるという過去があった。その時は誘いに乗らなかったのだが、あの時首を縦に振っていたらどうなっていただろう、という興味はある。
そして今、その機会が再び自身に巡っているのだ。千鶴は小考の後、口を開いた。
「……分かった、ついていくだけ、ついていこう」
上穗木千鶴、暫定的ではあるが加入が決定。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月07日
参加申し込みの期限
2013年08月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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