this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
夜闇にあかく、ほおずき市
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
20
つぎへ >>
「それにしても、食べるの一辺倒なのも考え物だね」
吉住 志桜里
と
卵城 秘月
の二人は、食べ物系の屋台の半分を食べきったところで、秘月からおもむろに出た問題提起に初めて娯楽系の屋台へ目を向けた。
並んでいるのは金魚掬いや、輪投げ、射的など王道からワニ釣りなどの少しマニアックなものまで本当にバラエティ豊かに揃っている。
「ボールビンゴやっていかないかい!? 一回二百円だけれども、外れ賞もあるよ!」
二人が声を掛けられた方を見ると、屋台の奥の方までのスペースに、九つの穴が空いた台が置かれている。どうやらこれにバレーボールを投げ入れて、縦横斜めのどれかを揃えると景品がもらえるらしい。
「楽しそうですね。やっていきません?」
「ふむ、ボール系はバスケ女子としては負ける訳にはいかないね」
「おっ、お嬢ちゃん方やっていくかい!?
一回二百円だよ!」
そうして、ボール投げがスタートした。先攻はじゃんけんで志桜里となり、渡されたボールの内、列こそは揃わなかったが、三つの穴にボールを入れる事に成功した。
「まあ、ここで負ける訳にはいかないよね」
状況を確認して、後攻の秘月がボールを手に持つ。そして秘月の手から放たれた、乱れを知らず綺麗な弧を描くボールは、渡された数全部を綺麗に列を揃えて収めきった。
「見事に負けましたね。でも、次の屋台では負けませんよ?」
「次は輪投げか。うん、他の分野ならともかく、スローイング系で志桜里君に負ける気はしないね」
食事の次は、勝ち負けを掲げての娯楽系屋台を中心に二人は回っていくことにした。以降も、射的、キャッチアンドリリースの金魚掬いなど。勝敗はイーブンで、巡れば巡る程に童心が沸き立ちそうになる。
しかし、その心に忠実に巡っていけば、いつしか二人の手は屋台の景品や参加賞で一杯になっていた。
「これは……一旦整理した方がいいでしょうか」
「そうだね、フードコート辺りへ行こうか。僅かでも休憩も必要だからね」
振り返れば歩き通しだ。この程度で疲労が溜まる二人ではないが、荷物がかさばるのは流石にフットワークが重くなる。
そこへ向かう途中、
「──休憩中にお好み焼きも悪くないですね」
聞こえてくる志桜里の言葉。しかし、少し腹ごなしをしたとは言え、並んで歩く秘月の胃は、そろそろ圧迫してきた食べ物群に敗色を示してきている。秘月はそれに志桜里の言葉に感銘も兼ねて、思い切り正直な言葉を口にした。
「それにしてもよく食べるね。
花より団子かな?」
からかい交じりに秘月が告げる。しかしそれを聞いた志桜里は、不意にその雰囲気に妖艶さすら感じられる微笑みを浮かべ、ゆっくりと秘月にその身を預けるように寄り添って、その眼鏡越しの瞳をじっと見つめ覗き込んだ。
「おや、花なら目の前に私の鬼灯がいますよ?
団子のように平らげて欲しいと言うなら……縮めてじっくり融かすように玩んで、最後に優しく呑んであげようか」
「な、なにやら物騒な冗談で……冗談だよね?」
思わず聞き返さずにはいられない秘月に、微笑む志桜里の顔が至近にまで近づいた。
「そうですね、まずバスケをしていても女性らしいこの指から──」
志桜里が、人よりも美しい鬼姫かと錯覚する艶やかな瞳で秘月を映しながら、掬い上げるようにその手を取り持ち上げて、そっと唇に寄せた。
──秘月は次の瞬間、今にも相手の唇に触れそうだった己の手で、志桜里の指を勢い良く纏め捕らえて握り下ろした。
「まぁ私だってただ弄ばれるだけの女じゃないって知ってるでしょ?」
「──ええ」
大胆且つ不敵に返された秘月の言葉と下ろされた手に、志桜里はあっさりと肯定を返した。
しかし、その心に直接ぶつかるような道端でのやり取り──偶然それを見てしまい、目が離せずつい凝視してしまった何名かの祭り客が慌てて目を逸らす。
「とは言え、鬼灯と風鈴は買っていきましょう。秘月を花一匁はやりようがないわ」
そうして、先程の緊張感に溢れた雰囲気はどこへともなくしまい込まれたまま、いつも通りの雰囲気を纏った志桜里はこくりと頷いた。
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
20
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
夜闇にあかく、ほおずき市
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
NPC交流
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年02月23日
参加申し込みの期限
2019年03月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年03月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!