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夜闇にあかく、ほおずき市
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僅かな夕日がついに落ちて、宵の口も静かに過ぎ去った夜の時間がやってきた。
そこに差し掛かった緩やかな闇の影が差す中を、
御巫 時子
はほおずきを形取ったランタンを供にしてゆっくりと歩いていく。
ほの明るい橙色が、時子の歩き進める地面を照らし進んでいくさまは、とても風情に溢れているものだった。
「ぁ──」
そんな時子が目を向けた先に、ついに昼間に一度出会ってその後一旦諸用で別れた、
五十嵐 尚輝
先生の姿を瞳に映した。
嬉しさにとくんと胸が鳴る。
「尚輝先生、こんばんわ」
「ああ。御巫さん、こんばんは。
夜は、夜でも……これは、光の影響ですね。
お持ちのランタンも、とても素敵な色をしていると思います……」
「……!」
五十嵐先生は、昼と変わらないぼんやりとした様子で。それでも、時子は昼に今道芽衣子とした会話を思い出す。
『ずっと時子ちゃんのことばかり見てたのよ』
その言葉が本当なのか、本当とだと自惚れて良いのか分からなかったけれども。
五十嵐先生は、きちんと時子の装いに気付いてくれた。
このランタンは、夜が訪れてから、時子が素敵な今宵の供にと購入したお気に入りであったから、それを五十嵐先生が気を留めてくれたことは、本当に嬉しかった。
時子は、その嬉しい想いをそのままに、そっと勇気を出して先生に尋ね掛けた。
「尚輝先生……。もしよろしければ……一緒に、夜も……境内の屋台巡りをしませんか……?」
「え、ええ。
でも、良いんでしょうか……?
御巫さんは、昼も一緒にいてくださって……」
「はい……!」
時子は、逆に五十嵐先生から心配そうに尋ねられた問いに、むしろ『他にはいない』のだと──そう口に出す代わりに柔らかな満面の微笑みを添えて、一緒にゆっくりと歩き始めた。
「賑やかなところであるな……」
「キラキラしているな。これは祭りか」
ほおずき市に到着して、初寝子島観光のシリウスとようくんは驚きと共に見渡した。
「ここは神社で神様がいるところです。
お参りしたりおみくじで運勢を占ったり。
3人でしてみましょう」
そう告げた
綾辻 綾花
を先導に、三人が向かったのはまず鳥居をくぐった傍の手水舎。
「まず柄杓で左手を注ぎます」
「手指が長いとこんなにも楽ニャ……だとは」
時折零れる語尾を正しつつ。綾花の言葉と手順に倣い、ようくんとシリウスも手水舎で手を清める。
「ここは本殿です、最初に──」
二礼二拍手一礼──いぬねこの世界にも、似た文化はあれど、全く同じ物は無く、二人は綾花を真似するようにぎこちないながらも本殿でお参りを済ましていく。
「それから、おみくじを引くまでが習慣です」
「おみくじ……? ああ、神託のようなものであろうか。それを紙で気軽に行えるというのは素晴らしい文化であるな」
次いだ綾花の説明にようくんが感銘を受けている間に、シリウスは既に手にしていたおみくじを開けてふむふむと確認しているところだった。
「二人とも、何が出ましたか」
「末吉であるな」
「大吉。どこぞの体躯だけが大きいものとは違う。これが日頃の行いというやつだな」
「……ふたりとも」
おみくじ一つとっても、あっという間に火花舞い散る一触即発に陥った二人に対し、綾花が静かに鉄筋を思わせる重さの沈黙を添えて口を開くと、あっという間にその場は沈静化された。
「さて、と……」
先程、昼間の活気溢れるほおずき市で購入しておいた、少し大ぶりのほおずきの飾りを無事に家族に渡し終えて。
鴻上 彰尋
は夕暮れから宵に移り変わろうとする空を見上げて息をついた。
あちこちを昼間と変わらない明るさで照らすライトが、飾られているほおずきの朱を反射して、目には柔らかな色合いを灯し出す。
それは、一人で歩いても退屈ではない程、彰尋の心に眩しくも僅かに胸を躍らせる、とても不思議な空間となっていた。
(昼間も見ているけど雰囲気が違うんだなぁ……
……あれ、でも)
彰尋はそこに、屋台の一つに縮緬細工のお店を見つけた。
どれも昼とは違うから見違えて見えるのかも知れない。しかし、同じ店でも竹ひごの先に縮緬ほおずきが一つついた細工はどうしても見覚えがなくて。
「ああ、さっき屋台を開けたばかりだからな。見ていっておくれ」
「ああ、それで」
じっと見つめていると、狐面の店主が声を掛けて来る。その言葉に納得したように彰尋は頷いた。
「どれも素敵ですね」
「ありがとうよ。ところで、少し相談があるんだがね──」
寝子島神社のほおずき市。石段の先にある鳥居を一歩潜れば、そこはまさしく別世界だった。
ほおずきがライトを照り返している。風鈴の涼しくも夏の様子をかき立てる音色が、辺りに絶え間なく響いている。
「わぁ、凄いアルネー……!」
瞳に数多の光を反射させながら、紅色の可愛くお洒落なチャイナ服を着た
畑中 華菜子
は感動に溢れた表情で声を上げた。
そこに特筆すべきは人の活気。少ないところもあるが、大体流れるようにそこにも人の波がある。所狭しと並ぶ屋台が目に映るその様は、ほおずき市という名前から一歩飛び出した大規模な祭事そのものだった。
「ふっふー、賑やかですねー」
立ち並ぶほおずき主体に販売している屋台の区画に、しっとりと似合う和服の佇まいをした
薄野 五月
が、ローテンションの口調の中に、その祭りの明るさを写し出しながら、辺りを感じ取るように興味深く見て回る。
「ほおずき市に来たはいいけど……」
一方そんな二人を、今回特に着飾ることもなく普段着で来ていた
瞬城 真魚
が、状況に飲まれず一歩置くようにして見つめていた。
今日というほおずき市。
それぞれが実家にて『ラーメン・蕎麦・うどん』という家業を営んでおり、その手伝いを精力的に行う華菜子・五月・真魚の幼馴染み麺三人娘は、寝子島で行われる祭りを楽しみに今日という日を迎えた。
祭りといえば、心は弾む。心が弾むと、どうなるか。
「五月ちゃん! 向こうの風鈴屋さんで、まさかの『アルパカとほおずきコラボレーション』デザインの風鈴見付けたアル!!」
「なんと!!」
真魚が見ている前で、華菜子はテンションMAXであり、アルパカを至上の愛すべき友としている五月のテンションまで一気に跳ね上げられた。
「あーもう、華菜子も五月もはしゃぎす、ぎ……」
一人テンションが落ち着いている真魚が、思わずぼやいた言葉を口にし終えるよりも更に早く、
「『ほおずきラーメン』!? これはもう行くしかないアル! ……プチトマトラーメンみたいなものアル?」
──真魚の目の前から華菜子は全力で走り抜き、その視界から、あっという間に遠近法でとても小さなものになっていた。
「って言ってる傍から華菜子走んないの──っていうかいつの間にか五月いなくなってるし……」
思わずため息がこぼれるが、真魚としては、この辺りの行動はどちらも日常のことであったから、改めて驚く程のことではない。
遠くの華菜子から目を離さないようにしつつ、五月を探す。五月も普段は気遣い、あまり周囲から遠くまで離れるタイプではないが、時折ふわりと空気に溶け込むように姿を消す時があるから、放ってはおけないのだ。
「……いた!」
屋台の中程、五月が狐面で顔を隠した店主らしき人物と話をしている。何か──嫌な気配がした。
「華菜子、こっち!」
「ほおずきラーメン、まだ注文してないアルー!」
「後で皆で一緒に食べればいいでしょ!」
急いで、華菜子を連れて五月の元を訪れる。
すると、五月の真摯な顔つきの傍らで、店主は竹ひごの縮緬細工について、そしてこのお祭りの裏で密やかに起こっている幽霊騒ぎについて説明をしているところだった。
「……また変なのに巻き込まれて……」
真魚の声に店主が一旦話を切り上げる。
そして、駆け付けた真魚と華菜子が五月の友人と認識すると、改めて二人へも視線を向け直して、その状況を説明し直した。
──曰く、破れた鬼灯から抜け出した死者の魂を、こちらの縮緬細工のほおずきへと封じ直してはもらえないか、と。
「何故、私たちに頼むんです? そこまでご存知なら、自分でなさればなればいいのに」
「おれは店番で忙しいし、荒事は苦手だもの。それになぁ、そいつらは、君らに伝えたいことがあるのかもよ」
見る限り店主の言葉に嘘はなさそうで、実際困っているその様子に、五月が考え込むのが見えた。
「死者の魂? 幽霊? 怖いアル……」
うぅ、と話を聞いた華菜子がたじろぐ。
「むむ……困った時はお互い様ですし、幽霊さんが『伝えたい事があるかもしれない』というのも気になりますし……」
五月が呟きながらも、少しずつその心を固めていくのが伝わる様子に、華菜子もその言葉を耳に力強く頷いた。
「……でも幽霊さんも伝えたいことがあるアルヨネ。それなら頑張るアル!」
「……そうですねー……では、何とかやってみましょう!
三人一緒なら百人力です」
「さすが、寝子島のお嬢ちゃん達だ。肝が据わってるねぇ」
狐面の店主が、その心強さに喜ぶように頷いた。
「では、さっそく縮緬細工のほおずきを一ついただけますか」
そうして、五月の手に渡った揺れる竹ひごのほおずきが、近くで見れば予想以上に可愛らしく華菜子の瞳に入ってくる。
「縮緬細工のほおずき、可愛いアル。私にもひとつくださいな」
「ふっふー、これで華菜子さんとお揃いですねー。後は、真魚さんも──」
「まおちゃん、これ凄く綺麗アル!」
五月と華菜子が顔を見合わせてから、息ぴったりに真魚の方へ顔を向けた。
……目に、期待の光が満ち溢れている。
「……ぁーもぉ分かったわよ。
私も手伝うわよ買えばいいんでしょ買えば」
──誰にとっても、大事な幼馴染みなのだ。そこに、一人だけ例外なんて状況も言葉も存在しない。
こうして、舞台ほおずき市にて、麺三人娘による幽霊探索が幕を開けた。
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ホラー
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NPC交流
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年02月23日
参加申し込みの期限
2019年03月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年03月02日 11時00分
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