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「──あれ、初瀬川理緒じゃない?」
初瀬川 理緒
と
佐和崎 紗月
がそれを聞いたのは一回ではない。
一回目は、理緒は空気のようにからりとかわした。だが、声を掛けられるだけのグラドルとしての立場と知名度から、理緒が『昼から夜まで。ずっと同じ相手と一緒』という状況を同じ言葉で返すには──
時間が止まったような気がした。
理緒が、不安と共に明らかに緊張した紗月の手を一度強く握った。そして、声を掛けてきた同い年くらいの女子の一団に、理緒は満面の笑みでそれに答えた。
「あの子に似てるって言われるけど、違うよ。
第一、あたしの方が美人じゃない」
理緒の言葉に、紗月は己の耳を疑った。
声を掛けた人間は、冷たい視線と共に露骨に眉を顰めて去って行く。
確かに、自分でそれを言えば、尚誰かに似ているとは追及し辛い。恐らく現状における最適解と言えるだろう。
しかし……
「──あー……これ、思った以上にダメージでかいわ……」
「理緒ちゃん……っ」
紗月には、今は相手のリアクションに想定以上のダメージを受けた理緒を慰めることしか出来なかった……
八月の気候は、夜でもかき氷が魅力的に映るもの。
「尚輝先生、一緒にかき氷を食べませんか……?」
かき氷の屋台の前で、
御巫 時子
が少し胸の音を大きくしながら
五十嵐 尚輝
先生に聞いてみる。
「あ、はい。そうですね。
食べ歩きにも、丁度良いですし……」
そして同意が聞けると、時子は五十嵐先生に待ってもらい、可能な限り急いでかき氷を買ってきた。
かき氷は赤いほおずき色をしたイチゴ味が一つ。そして、そこに差されたストローは二本──
「御巫さん。これは、もしかして……その、二人でひとつ……でしょうか……?」
五十嵐先生が、不思議そうにかき氷を見やる。
「尚輝先生と……一緒にすくって、食べたいと思ったんです……。だめ、でしょうか……?」
「いえっ、だめだなんてそんなことは……!
ただ──」
しばしの沈黙の後、小声で『いただきます』と伝えられ五十嵐先生がそれをスプーンで掬って口に運んだ。時子も、それに合わせて山を崩さないように、小さくスプーンで氷を一口。
それを見た五十嵐先生が、困ったように俯いた。
「……やっぱり、少し、恥ずかしいですね……」
時子の目にも、五十嵐先生の顔が赤くなっているのが分かってしまった。食べてくれるとは思っていたけれども……それでも、嬉しい。
時子もこっそり、その頬を幸せに満ちた薄紅色に染めながら、五十嵐先生と一緒にかき氷を崩していった。
「──!? ちょっ、さっそく襲われてる人いるし!」
今まで、
紗雪 幽
を取り囲んでいた、祭りの楽しさや賑やかさとは掛け離れた緊張が、湧き立つように背後を駆け抜けた。
幽が慌てて
志波 武道
と、そしてその後をついていくようにすり抜けた、背広姿の中年男性と思わしき幽霊の後を追い掛ける。
「あーちょっとちょっと!
駄目じゃないっすか生きてる人襲っちゃ!!
あんた霊っすよね? 成仏した方がいいっすよー?」
大声で呼び掛ける。目立つ行為かと思いきや、周囲は全く反応がなかった。もしかしたら幽霊に向けた言葉も他のひとには聞こえていないのかも知れない。
「追い掛けられてるひとー! 戻った所のお店の竹ひごのほおずき! 持ってれば封じられるっすよ!」
「本当!?」
先の方から武道の声が返ってくる。だが、店に行く為には道を戻らなければならない。振り向いて幽霊を突っ切るには──
「とりあえず、何かそっちだけ狙われてるみたいなんで! 時間稼ぎますから、Uターンして、それもらっといてくださいー!」
これだけ騒いでいるが、幽霊に関することだけは不思議と人の反応がない。
その、逆に不可思議極まりない現象に一瞬、幽が感覚的に受けたのは、まるでこの祭り自体が一種の心霊スポットであるかような錯覚──
(しまった、これ思った以上にヤバんじゃ……?
いや、今はそれどこじゃなくて──! ええっとお経なんだったか──! そうそう、これ!)
幽が実家の寺で聞いていたお経を思い出し唱えると、幽霊の足がピタリと止まった。
その隙に、武道が全力で駆け戻っていく。
「さっきの子が持ってた竹ひご……! これか!
おいくらですか!」
「ただだよ。持ってきな」
「ありがとうございます!」
狐面の店主が渡した竹ひごを受け取り、武道が走る。
周囲が見向きもしないのが、まさに異世界に近い錯覚のようだったが、正面に目を向ければ幽が確かに幽霊と向き合っている。
(お! お経、効果あった!? これなら何とか──!)
多分このままで封じられそうな気がする──幽がそのまま札を出した瞬間、
「待ったー! ちょっと待ってー!」
慌てて戻って来た武道が間に割るように飛び込んだ。
「実力行使は最終手段で……! まずは話をしてみたいんだけど、いいかなっ?☆」
少し無理して作った武道の軽い笑顔を目に、幽は心配しつつお経をやめると、それでも幽霊はこちらを見つめその場で佇んでいる事を確認した。
「まあ、この幽霊も今落ち着いてるみたいだし、いいっすけど……」
幽としても、話し合いで成仏への解決が出来ればそれに越した事はない。危険がなくなれば尚のことだ。
「じゃあ、ちょっと待っててくれるかな。何か飲みたいのはある?」
「え、俺のも奢りっすか! それじゃ──」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
NPC交流
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年02月23日
参加申し込みの期限
2019年03月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年03月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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