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ニャンとめでたいワンダフル!
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【みんなでいぬねこ!】
「痛ってて……! 何だここ?」
源 竜世
が辺りを見渡すと、そこは大きな広場でした。空は高く、どこまでも広々としています。
「わっ! 犬と猫が二本足で歩いてる! すげぇ!!
……って、あ! 何だこれ!? しっぽがあるぞ!?」
自分の後方にも尻尾が見えます。竜世は思わずそれに飛びかかるように走り出しました。
──こうして、気付かないままに自分の尻尾で遊ぶ、四本足の豆柴ないぬ竜世が誕生したのです。
傍らでは、
「何だ、ここは? 二本足の、犬と猫の国……?
……顔がもぞもぞする」
周囲を見ると、そこにはあちこち二本足で歩くいぬとねこだらけ。
竜世と一緒に落ちた
タイラ・トラントゥール
も、驚きに身を預けながらも、ふと自分の身に感じた違和感にその顔に手を当てました。
『ぽふっ』
「ぽふ──?
……何だこの手は!? なぜボクの手に肉球が!
まるで猫のような……」
思わずタイラは、目の前に出した自分の両手を見つめました。そして、流れるように容赦無く視界に入る自分の体を目に留めます。
──そこにあったのは、明るい黄色にトラ模様の毛並みが入った、紛うことなき『ねこ』の姿が──
「~~~~~!!!」
驚きを通り越して、タイラの全身の毛が尻尾も含めて一斉に逆立ってぶわぁっと膨らみます。
同時に発せられたタイラの声にならない叫び声は、音にならないままに、それでも広場全体に響き渡りました。
その様子に、周囲のいぬねこから『まあ、初めてのお客さんは驚くわよねぇ』という、何とものほほんとしたリアクションが返ってきます。
「落ち着け、落ち着くんだ自分……」
タイラが、己の心境と周りの雰囲気とのカルチャーギャップに必死に心を落ち着かせようとする中、
「あれ? タイラの声がするのにタイラがいない。
タイラどこ行った?」
ひたすら自分の尻尾をぐるぐる追い掛けて、心地良い疲労から一段落ついた竜世が、頭から降ってきた聞き馴染みのある声に、小さくぬいぐるみのような首を傾げました。
「ターイーラー」
そして、少し行動範囲を広げて、辺りのいぬねこ達の匂いを小さなツヤツヤの鼻でくんくんして回ります。
「……竜世の声、だと? 足元から……」
混乱の極みにいたタイラが、竜世の声を耳にしてようやく我に返ります。
そんなタイラが声に誘われ足元を見るのと、戻って来て最初に隣にいたねこ──タイラの匂いを嗅いだ竜世が、ハッと顔を上げるのはほぼ同時でした。
「この匂い……! タイラ! タイラだよな!!」
「──!?!」
足元に、自分よりも更に小さないぬがいます。元気な尻尾が嬉しさ極まる様子でぶんぶんと振られています。
その豆柴のようないぬが、竜世の声で喋った事を、タイラは見逃しませんでした……
「まさか……いや、だが……でも──」
まるで底なし沼のような状況です。思わず額を押さえるも、もふもふの手が更に思考状況を悪化させます。
ですが、目の前の状況は変えようがありません。
「また変な夢なのかーっ!?」
日常、あまり声を張り上げ叫ぶことのないタイラが限界まで叫びました。ですが、一応叫ぶことで、思考の泥沼からは脱出できたようです。
「……これが、竜世か……」
「ん?」
目の前の四本足のいぬが、小首を傾げます。それは豆柴系のいぬの中でも更に小さいサイズで、周囲と比較しても子ねこ並の大きさのタイラでも抱え上げられそうです。
──タイラの中で、現状の理解がようやく追い付いてきました。ですが、それでこれからどうするかは全くの別問題です。
ですが、
「! あっちからうまそーな匂いがする!」
「──!」
そんな状況には目もくれず、突如、問答無用で竜世が走り出そうとしました。しかし、段々短くもなくなって来た付き合いの中から、その行動を即座に察知したタイラが、竜世の首根っこをひょいと掴み上げました。
「何だよタイラいかねーの?」
「こんな姿でお前はどこへ行くつもりだ」
タイラから呆れ交じりにため息が零れます。こんな訳も分からない姿で竜世を一人……もとい、今は一匹を放置しては碌なことにならないと思います。
「だから! 向こうから、いい匂いがするんだって!」
短いミニマム竜世の足が、わたわたと空を掻きます。
大きく瞳を見開いた竜世は、宙を掻く足をそのままに、訴え掛けるようにタイラを見上げました。
「……っ!」
小さな足、つぶらな瞳、わきゃわきゃと動くその仕草──今、それらの竜世の全てがタイラの心を貫きました。
(コレは竜世のはずなのに、可愛い……だと……!?)
タイラの心に動揺が走ります。それでも、目の前の竜世は、豆柴の特徴をフルに生かして、確かに今その仕草の全てが可愛らしいという事実を振りまき続けています。
これに、精神的に勝たんとする方に無理があるというもので……タイラは思わず、顔を逸らして告げました。
「くっ……。──仕方ない、様子を調べに行くか」
そこはかとない可愛さへの満足感と、それに打ち負けた敗北感。
そんな竜世の体を、タイラが手で抱き上げました。
「やったー! 出発しんこー!」
タイラが向かおうとしているのは、先ほど竜世が走って行こうとした匂いの先。
それに気付いた竜世は、嬉しさから今も空を掻く足と尻尾も一緒にわちゃわちゃと動かして。ニ匹はお祭りの方へと向かうことにしたのです。
周囲から驚きの声が聞こえます。
黒い大岩を通って、辿りついた先でそれらを耳にした
アケーチ・タッマーキ
は、その内容に少し不思議そうにしてから、ふと自分の両手を確認してみました。
見れば、その両手は青灰色の毛に覆われていて、先には可愛らしいピンクの肉球がついています。
驚きが先立つ前に、あわせてその視線の先に見える自分の体も確認すれば、そこにあったのは同じく短毛でも柔らかな毛に覆われた二本足のねこの体がありました。
「……おや? 私の姿もかわっておりますね、ふふ……!」
アケーチは思わず、姿が変わってしまった驚きよりも、その出来事に対する新鮮さに、喜びと感動を込めた微笑みを浮かべました。
その指は小さく、人のように器用に動かすことはできませんでしたが、
「なかなか新鮮ですね、顔を洗いたくなります、ふふ」
当座、ねこの手で顔をくしくしと洗う分には困らなさそうです。アケーチは、それで十分とばかりに、うきうきとお祭り会場に足を踏み入れました。
「え、え。何? 皆、元からいぬとねこじゃないの?」
会場前に到着した
アリス・ミーティア
の元に、周囲からの声が届きます。
「わん、新しいお客さんだわん。お客さんも、立派なねこなのだわん。
もし良かったら、この自慢の毛でひたすらにくしくし磨いて、反射するほど光らせた自慢の鏡で見て欲しいんだわん」
そう言って、そこの案内係だと告げたいぬは、金属を磨いて作った鏡を差し出しました。
「どれどれ……? わー、本当にねこ!」
そこに目に入ったのは、ふかふかふさふさの白い毛並みと、青玉を思わせる瞳を持った二本足のねこでした。
「白い毛並みに青い瞳が可愛いね。
……銃がないのが寂しいけど」
体はもふもふですが、足に固定していた愛用の銃がなく、その部分の違和感がどうにも心許ない気持ちになります。
「基本的に痛いのは持ち込めないことになってるわん。ご容赦してほしいんだわん」
「うん、仕方ないね。
さて、それじゃあ、どこから行こうかな!」
「今日は、このいぬねこの国が『星幽塔』っていう大きな塔の世界と繋がって、そこを通れば、ねこの国の一番偉かったねこの力を借りなくても『寝子島』に行けるようになったっていう、すごいお祝いの日なのだわん」
「なるほど、
あれから
そんなことがあったのね」
羽生 碧南
が訪れた先、どうやら異世界からの来客は、最初必ずここを訪れるらしい広場がありました。
そこにいたいぬにお祭りの内容を聞いて、碧南は納得したように頷きます。
碧南は、かつてこの世界で起こったいぬねこたちの革命を知っています。
あれから時間は過ぎましたが、この様子ならば、これはこれで世界は良い方向に動くのではないかと。ここから見える会場は、そう思えるほどの賑わいでした。
「………………」
ですが、碧南にはひとつ、どうしても不満で不満で仕方のない事がありました。
「──また『大型犬』……!」
碧南は何回かいぬねこの国を訪れている中で、いぬとねこ、両方の姿を味わった事がありました。
その中でもダメージを受けたのは『大型犬』──それはまるで、元のひとの時の大きさ『180cmの体躯』を見事に再現したかのようでした。
髪の毛と同じ柔らかな茶色の毛並み。スマートな胴体に、細く長くすらりと伸びた手足──の、大型犬。
その変わりようのない事実は、切なさは増せども何の慰めにもなりません。
「………………。そう言えば、このいぬの姿って──そう『ケモみみ彼氏!』に出てくるミケーレの擬人化モデル元よね」
叩き付けられている辛い現実から、今少しだけ趣味の乙女ゲーム世界へと現実逃避スイッチが入れば。そこには、今の碧南と同じ犬種がモデルである、擬人化ゲームの攻略対象の姿がまざまざと浮かびました。
『ケモみみ彼氏!』とは、動物の世界から人間界に来た攻略対象と共に過ごす乙女ゲーム。
今、名前が出た『ミケーレ・リアーリオ』は、イタリアン・グレイハウンドの擬人化で、人間界に来た際には新進気鋭のファッションモデル。性格はイタリア出身らしく情熱的で享楽的、それでいて繊細という──乙女ゲームとしては、一人は攻略対象として置いておきたいキャラなのです。
「お揃い……ミケーレとお揃い……」
そう無意識に心が呟けば、碧南の脳裏には嵐のような情報量で、ゲームをプレイしてミケーレを攻略した際のイベントスチルやボイスが自動再生されていきます。
例えば、
『チャオ! ミナ、君の姿が僕とおそろいだなんて嬉しいよ!
さあ、案内は任せて。一緒にお祭りに行こう!』
「……ふふ……っ」
碧南の表情が一気に緩みました。
そのまま、雪崩の如く再生される映像とボイスは留まるところを知りません。
こうして、周りが目を見張る中、マタタビもびっくりの陶酔度で、碧南は少し怪しい足取りで祭りへと突入していきました。
「……ねこ」
三宅 葉月
は降り立ったいぬねこの世界で、黒い二本足のねこになっておりました。
歩く姿はしゃなりしゃなりと。いぬねこの姿になって、元の神秘性が増したような気がします。
すぐ側を、元気ないぬねこの子供が駆け抜けていきました。向かった方向を見ると、その先のお祭り会場は大盛況なのが目に入ります。今までに葉月が見たいぬねこ達のお祭りの中でも、一際に賑やかです。
「賑やかね……」
ぽつりと零した葉月の一言に、案内係と腕章を付けたいぬが言いました。
「今年の祭りは特別だわーん。星幽塔と寝子島とこの世界が自由に行き来できるようになったお祝いで、両方の世界からお客さんを招いているから、かつてないほどの賑わいになったわーん!」
「……せい、ゆうとう……。そう」
葉月は星幽塔の存在を知りませんでしたが、それが話の中で『一つの世界』であることは理解しました。
それを聞いて、葉月も歩き出しました。
歩みを一歩進めれば進めるほどに、先程聞いたいぬねこ(ひと)の集まる要素が無節操に組み絡まり合って、入り口付近は良くも悪くも非常に賑々しくなっています。
そうして葉月も、わちゃわちゃとしたその流れに少し巻き込まれながら、会場内に吸い込まれていきました。
綾辻 綾花
にとって。魔法が掛かってねこになる瞬間は、いつも不思議で、ときめきで、胸が高鳴るものでした。
そう、このように──
「王さまの誕生日をお祝いしたいと思ってたのですごく嬉しいです!」
一見は黒いねこ。しかし身を動かすと肌に近い方の灰色の毛が柔らかなシルエットに見えるブラックスモークのねことなった綾花は、案内しているいぬねこの言葉に大きく頷きました。
寝子島でポスターを目にした時から、むしろ
それよりも前から、
一年前のお祭りに参加して以来、綾花はずっと王さまの誕生日を楽しみにしていたのです。
お祭り会場前の広場。綾花はさっそく用意してきた大きめ片掛け鞄の中身を覗きます。
中身には、
小さくきらめいたピンク色の石
と、いつも常備している猫メモが入っていることを確認しました。そして、こちらもきちんと持ってこられた、いぬねこでは
腕輪サイズとなるリング
を左腕に付けて、綾花は会場に飛び込んでいきました。
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ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年12月30日
参加申し込みの期限
2019年01月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年01月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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