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<花浴衣>花衣まとう君へ
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先程のおみくじを巾着袋に大事にしまって。
綾辻 綾花
は一度、一息つく為にイートインスペースへと戻ってきた。
葉っぱの椅子に腰掛けて、途中でジューススタンドにてもらってきた、花の蜜シロップの炭酸割りを一口含めば、ツツジの花の風味と甘さが、パチパチと口の中で広がった。
「うん、すっきりしてて飲みやすいかも」
一息入れて、ふとその目に見えたのは、小さなステージ。見てみれば、そこは今、祭りのお客さんによるフリーダムな告白タイムとなっていた。
綾花はふと思い出したように巾着袋から一枚の紙を出す。
ねこの王さまへ想いを込めたおみくじを見つめれば、思い浮かぶのは一年前のねこの王さまの誕生日。
「そろそろかな、それとも過ぎちゃったのかな?」
異世界の時間の経過は分からないけれども……そうは思いつつも、一度浮かんでしまえば消えないこの想い。
それを思いついた綾花は大胆だった。そっと飲み物を置いたままで、ステージ脇まで早足で。そして、
「王様、誕生日おめでとうございます!」
順番と同時に、桃色の花がライト代わりになっているステージの上に立って、思いの丈をお腹から心の限り叫べば、清々しくもつむじ風のような勢いで元の席へと戻ってきた。
──言葉は届かないかも知れない。それでも、このお祝いの言葉や想いは、どうしても伝えたかったから。
「少し、一息入れましょうか……」
花とおみくじのお土産を手に入れた
御巫 時子
は、ジューススタンドでお願いした『花の蜜のピーチジュース割り』を片手に、イートインスペースまでやって来た。
大きな花で出来たテーブルと葉っぱの椅子のセンスに、時子は微笑みつつ、椅子に座ってステージの方へと目をやった。
一口飲んだ優しい甘さの花の蜜ジュースは、喉と身体にやはりとても優しくて。
視界に入るステージの花明かりの不思議な光に、自分の家の庭にもほしいと、ぼんやり寛ぎながら思っていたところで──不意にステージから、綾花による一際大きな声が耳に届いてきた。
『王様、誕生日おめでとうございます!』
音響装置は無さそうなのに、はっきりとその想いまで耳に届く。
「(告白は……憧れますね……)」
時子の胸に秘めた恋心が、小さくくすぐられる。
「(いつか大声で言える日が来ると良いですね。
……でも、尚輝先生には内緒です)」
先のは、恋の告白ではなかったけれども、あれほどはっきりと自分の思いを告げられたら。
叶わないけれども、思うだけなら。
──時子はしばらく、その心地良くももどかしく揺れる心に身を委ねることにした──
「うんっ、やっぱり花の蜜ジュース美味しい!」
「そうね」
イートインスペースに戻って来た
仙藤 蒼
と
仙藤 紫
は、香りこそしないが確かに一つの巨大な花で出来たテーブルと葉の椅子から、ステージの方を目にしていた。
ステージは利用者によって思い思いに使われており、併せてそれを見ている客のリアクションも悪くない。イートインスペースのあちこちからは、有志の催しが終わる度に拍手が起こっていた。
しばらく、蒼がそれをじっと凝視するように見つめていたが──突如、紫の手を取り、宣言するように立ち上がった。
「……決めた! お姉ちゃん、ステージで一緒に歌わない!? むしろ歌いに行こうっ!」
「え……っ!?」
蒼が紫の手を引いて、あれよあれよという間に緑に囲まれたステージ袖まで連れて行く。驚いた紫の言葉が出たのは、ステージ袖の順番待ちとなってからだった。
「う、歌うだなんて、何を歌えばいいの?」
紫が珍しく動揺を隠しきれずに、蒼に問い掛ける。
「んー、最近のヒットJ-POPとかどうかな?」
「J-POPは、全く覚えが明るくないのだけれども」
「そうだよね……。
あ、お姉ちゃん! 中学校の時の、合唱課題曲とかはどうかな?」
蒼はそう言うと、紫にいくつかの曲名を提示した。
「……それなら」
その中ならば、紫にも知っている曲があった。うろ覚えだが、全く知らない曲に比べたらずっとましだと、紫は急ぎ曲を思い出して、蒼の合図と共にステージに立つ。
足元を、桃色に光る花灯りが照らし出す。紫と蒼が立ったステージの中央は、まるでその場全体が温かさに包まれているかのようだった。
「一曲歌いまーす!」
蒼のイートインスペースに向けられた開始の言葉に、あちこちから客の拍手が起こる。
「せーのっ」
蒼が、紫とタイミングを合わせる為に、小声で合図を送る。
そして、合図と共に僅かなブレスを入れて二人は音を合わせ、僅かなずれが発生することもなく、文字通り呼吸を合わせて歌い始めた。
会場の打ち上げ花火から、花びらが降り始める。その中で、響き始める二人が旋律は、純然さに寄り添い重なる歌声だった。
花の祭りに響く、蒼の伸びやかで明るいソプラノに、丁寧にそれを支える紫の物静かなアルト。
──そうして、二人が歌い終えると、その場は今までとは空気の異なる大きな拍手で迎えられた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年10月14日
参加申し込みの期限
2018年10月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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