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寝子島高校
芸術科:演劇の授業の場合
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「さて、これだけ演者が多ければあなたたちもできるかもしれないわね」
いつも通りの無表情なおネェに戻ったフジコ先生は迷子の二人に視線を送る。
「え、と。じゃあロミオやります」
違和感の正体を突き止めようとぼんやりしていた邪衣は一瞬反応に遅れた。
逆巻が全力でロミオを取りに行ったため、気がついたときには音海のワンピースとウィッグを借りることに。
ウィッグはともかく、ワンピースはぴちぴち。
どこからか漏れる笑い声。
「天野ちゃん、士ちゃんガンバレなのだー。でも士ちゃんの服はひどいのだー」
いつの間に。
後木が体育座りをして、二人に向かい手を振っている。
「相変わらず、マイペースな奴だな……」
ため息をつきながらではあるが、邪衣は少し肩が軽くなったようだ。
逆巻はこくんと頷いてから、メガネを外し、髪をおろし、ジャケットやらシャツやら自分に合うものを借りて身につける。
「ちょっと待てどうして俺がジュリエットでしかもなんでこんな格好を! なんかお前はいい感じだし」
「邪衣に付き合ったらこんな目に遭ってるんだから」
「ええー……」
「とりあえず全力で口説けばいいんだよな」
「さ、始めるわよ」
言い合う二人を待たずに柏手が響く。
慌てて舞台中央に走るジュリエットが声を張り上げた。
「ロミオ、ロミオ。どうしてあなたはロミオなの?」
意外なことによく通る良い声。
「家名をお捨てになっててくれたなら、私も家名を捨てるつもりでいますのに……」
……ジュリエットに合っているかは別の話だが。
「その言葉、確かに頂戴いたします。可憐で普段
熊臭い
君が僕のことを恋人と言ってくれた」
ロミオはさわやかな笑顔を浮かべ、全身を使い感情を表現する。
「それだけで新しい洗礼となる。僕はどんな人間にでも変わろう。君からの思いが全てなのだから」
その感情に込められたものは……毒要素が最も多く。
そのためあちらこちらで吹き出している。
「これはひどい」
漏れ出る感想。
ジュリエットは嬉しくない意味ではちきれそうな胸元に手を重ねて添える。
「ロミオ様。どうしてここへいらしたの?
あの
無駄
に高い塀をわざわざ超えてこられるなんて……
それに貴方の身分を考えたなら、死も同然のこの場所へ。まさか、自殺志願?」
「塀……? ああ、この剣で全てを
ぶった切ってきたよ
」
「私の身内に見つかったら秘剣の使い手であるあ貴方でも殺されてしまいます、私ですらてこずった熊を皆、
片手でひねりつぶす化け物ばかり
ですし……あ、いけない隠れてください!」
二人共即席とは思えないほど演技に熱が入っている。
ただ言葉の立て方が……なんというか、コントだ。
(おいおいなんでそんなに熊を押すんだよ)
思わず追分は心の中で突っ込む。
下手側に消えるロミオが悲しそうに独白する。
「荒くれた剣より、君の瞳の方が怖い。ほら、こんなに見つめているのに
あの表情
。
隠れゴツイ
君が優しくなってくれたら――僕は不死身をも超えるのに」
(隠れっていうか、だいぶゴツイよな、ジュリエット)
もはや追分に限らず誰もが同じような思いを抱く。
誰か出てきたという体でジュリエットは会話をする。
「え、誰と話していたかですって? 庭にいた熊達とです、餌になりたくないなら立ち去りなさい……」
(庭に熊いるのってそんなに日常な設定でいいのか?)
悲劇など跡形もない。
漏れ聞こえるのはツッコミと笑い声。
兵士が去ったのかほっとした様にロミオが再びジュリエットに近づいていく。
「残念で名残惜しいがそろそろいた方が君の為か……
“富士山先生”
も睨んでいるからね」
「行ってしまわれるのですか。やはり名残惜しいですわ。ああ! ロミオ!!」
今までの空気が一瞬で壊れる。
(あれ、今、なんて言ったんだろう?)
普堂はどうやら聞こえていなかったようだが、空気の変化は感じ取っている。
フジコ先生はゆらりと幻影のように立ち上がる。逆巻は全力で扉まで走る。
扉にその長い手が届いた。
その勢いに任せてスライドして、廊下に飛び出す。
イメージは完全に出来上がっていた。
「どこに行くのかしら?」
扉に届いたはずの手はフジコ先生に握り締められ。
廊下の先を映していたはずの瞳は天井とフジコ先生を映している。
疑問を抱く前に、現状がいかに危ないものかに逆巻は気がついた。
(あれ、押し倒されてる?)
骨ばった髭面のアップ。
表情は無。
逃れようにも両腕は先生に押さえつけられ、体もしっかり固めこまれている。
鼻をつく、甘ったるいコロンの香り。
怒りのためか妙に荒い息。
(て、貞操の危機?)
フジコ先生は逆巻の顔を凝視する。
逆巻は覚悟を……できるわけがないっ!
「それでも富士山呼びは譲らない!」
自分でもなんで言っちゃったのか分からない。
後の逆巻はこう語る。
もうダメだろうな。諦めた観客。
のそりのそりと近づいてくる顔。
もうダメなのかも。諦めかける逆巻。
(きゃー!)
内心テンションを上げる響。
あと、少しでマウストゥーマウスは達成されるという距離に達した。
「毒舌ロミオ、わ、悪くはなかったわよ!」
しかし、それよりフジコ先生は彼に近づかなかった。
変わりに顔を真っ赤にして、声を上ずらせて……デレた。
無音。
無言。
無視。
心の叫び。
(
ツンデレっ!!
)
実はマゾなのだろうか。そんな憶測も飛び交うが、正確な原因はわからない。
ただ、とにかく、怒るのではなく『デレた』という現実が生徒を、逆巻を襲う。
怒られたのとデレを受けるのどちらが幸せか……。
それは
逆巻 天野
のみぞ知る。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月16日
参加申し込みの期限
2013年07月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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