ギネスに挑戦！　ワンアワー・猫パンチ！｜リアクション

ギネスに挑戦！　ワンアワー・猫パンチ！

　開会式が終わると、参加者は一斉に会場を散り散りになって猫を探しに向かう。
　落合まゆらは作戦通り、猫缶餌付けを決行。
　まずは会場近くにいた猫を誘い出す。
「マグロとチキンだよー、おいしいよー」
　すぐに反応示した茶トラと三毛猫の２匹。
　黙々と猫缶に夢中になる猫たちに罪悪感を覚えながら、落合はすっと猫缶の中身が盛られた皿を引き寄せる。
　猫たちは慌てて皿の方へ移動。
　だが落合はまたしても皿を引き寄せ……、と、これを繰り返し、無事に会場へ２匹を連れ込むことに成功。
「このやり方だと、そう多くは連れてこれないかな……」
　しかし、彼女は他の方法が思いつかなかった。
　やむなく、もう一度、付近を捜して猫缶トラップを仕掛ける落合。
「あと多分１～２回ぐらいが限度かな。って、来た来た。よしよし、いい子だね」
　落合は白黒ぶち子猫の兄弟３匹の頭を優しく撫でてやるのだった。

　真境名アリサは猫じゃらし二刀流で、会場付近の猫たちを誘い出していた。
「おいで～、おいで～！　うりうりうりうり～！」
　猫じゃらしのモフモフが揺らめけば、子猫たちが踊るように跳び付いてきた！
「おおっ、これは思ってた以上の好感触ね！」
　子猫たちは簡単についてゆくが、大人の猫になると反応が鈍い。
　真境名はここで第２フェーズへ移行する。
「よしよし、キミは毛並みがすべすべね～」
　猫じゃらしで気を引きながら、ナデナデモフモフする作戦だ。
　気持ちがいいのか、うっとりとした大人の猫は、真境名が抱っこしても全く暴れない。
　そのまま会場へ連れてゆき、肉球スタンプと健康検診などを受けさせた。
「よし、まだいけるわね。もう１匹！」
　この後も真境名は会場付近をくまなく巡回。
　タイムアップまで猫探しに尽力した。
「あー、タイムアップだわ。ごめんね、また今度ね」
　もっと遊んで、とせがむ猫たちに後ろ髪を引かれながら、彼女はなくなく会場へ戻っていった。