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月夜に届く笑い声
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浅葱 あやめ
は白い長袖のワイシャツに黒のベストの仕事着で夜の寝子ヶ浜海浜公園に訪れた。徹夜明けなのだろうか。灰色の髪は乱れ、眼鏡の奥の目が異様に鋭い。猫背で公園内を歩いていた。
夜だというのに子供の姿がちらほらと見受けられた。あやめはどこか不審に思いながらも近くの子供に声を掛けてみた。
「……君達、こんな夜に、どうし……あっ」
薄気味悪い物体を見たかのような一瞥で子供達は駆け出した。
あやめの伸ばした手は瞬く間に萎れた。一層、背中は丸くなり、消え入りそうな声を出す。
「……話し掛けようとした、だけなのに……そんなに目つきが悪いかな」
悪いよね、と自嘲気味に口にした。
あやめは目にしたベンチに腰を下ろした。虚ろな表情でベストのポケットに手を入れる。取り出したのは折り紙であった。
「……眼鏡士という職業柄、なのかな。手先を使う折り紙は、好きかも……」
手元の折り紙に目を落とす。その表情に明るさの兆しが見え始めた。
「……折り紙で、子供の心を、掴めるかな……?」
声の自信の無さを手先が補う。正確な折り目で鶴を作り、最後に魂を吹き込むかのように胴体を膨らませた。
「俺も混ぜて貰っていいですか」
男の子を肩車した好青年、
高城 隆弥
が爽やかな笑顔で現れた。
こんばんは、とあやめは軽く頭を下げた。
「そう、ですね。一人よりもいいかも、しれませんね。あの……どうして肩車なのですか?」
「あ、これですか。子供の低い視線が、ずっとは嫌かなと思って。どうだ、見晴らしがいいだろ」
その場で隆弥が回ると、子供は喜びの声を上げた。
「次は折り紙だ」
隆弥は子供の両脇に手を入れて軽々と持ち上げた。十分な間を持たせたあと、一気に降ろした。
「最後はジェットコースターみたいだっただろ?」
「うん、すっとした。ぼく、向こうで鬼ごっこしてくる」
時間を惜しむかのように男の子は走り出した。転ぶなよ、と隆弥は大きく手を振って送り出した。
あやめは戸惑うような視線を隆弥に向ける。
「一緒に行かなくても……良かったのかな?」
「他にも子供達はたくさんいますから」
「そう、それなら、僕はいいのだけれど……」
「さあ、折り紙をやりますか。こう見えても俺、レパートリーは豊富なんですよ」
隣に座った隆弥は柄物のシャツの袖を捲り上げた。逞しい二の腕のせいで持参した折り紙は小さく見えた。
「僕は、女の子のために、指輪を作ります」
「俺は兜にしようかな。あと、動物で犬とか」
二人は作る物が被らないようにして次々と折っていった。
ベンチの空いたところに完成した物が並べられていく。さながら小さな動物園であった。
ワンピースを着た女の子が遠慮がちに近づいてきた。進んでは立ち止まる。背伸びをする格好で覗き見た。
「……こっちに、おいで?」
あやめは弱々しい口調で呼んでみた。女の子の反応は鈍かった。試しに自作の指輪を掲げると、急に表情が和らいで小走りになった。
「この指輪、気に入ってくれた?」
女の子が頷くのを目の当たりにして、あやめは口元を緩めた。
「指に、嵌めてあげよう」
あやめは女の子の左手を持ち、恭しく薬指に指輪を嵌めた。喜んだ表情は束の間、重さに耐えられないかのように落ちていった。
ささやかな風に転がる指輪を隆弥が素早く拾い上げた。
「まだ君には早かったな。この指輪には魔法が掛けられていて、大人の女性にしか嵌められないように出来ているんだ」
「……そうなの?」
「ああ、そうだ。いつかは君も指輪を嵌められるようになる」
見る者を安心させる表情で隆弥は力強く言った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月15日
参加申し込みの期限
2013年07月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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