this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【海開き】賑やかな夏のはじまり
<< もどる
1
…
40
41
42
43
44
…
57
つぎへ >>
ぬるぬるパン食い競争
新田 亮
は腕を組んで作業を見詰めていた。
大きなマットが砂浜に次々と運び込まれた。縦横に隙間なく並べていった。
巨大な長方形の舞台が完成した。その上に青いシートが掛けられた。食み出た部分はマットの下に押し込む。
まだ作業は終わらない。重そうにしながら各スタッフがバケツを持ってきた。広々としたシートに思い切ってぶちまける。透明な液体が全体に行き渡った。
拡声器を持った小太りの店主が周囲に呼び掛ける。
「皆々様、『ぬるぬるパン食い競争』が間もなく始まります。参加者はスタート地点にお集まりください!」
既に亮はスタート地点の最前列に立っていた。舞台の外に立てられた二本のポールは一本の紐で繋がっていた。水平の紐には間隔を空けて長さが一定ではない糸が下げられていた。先端に取り付けられた洗濯バサミが透明な袋に入ったパンを挟んでいる。
――身長差によるハンデはないってことだな。
亮は自分に適したパンに目を注ぐ。
「あれれー、亮くん!」
スクール水着姿で
野々 ののこ
が走ってきた。
「パン食い競争に出るんだね!」
「そのつもりだ。野々も出るのか?」
「ないないー。大変なのは、もういいよ。ジュース当てで口があまあまになっちゃったからね」
ののこは笑って舌を出した。奇妙な色を目の当たりにして、そうか、と亮は納得した声を出した。
「俺が一番になれば賞品でパンの詰め合わせが貰える。口直しに野々も食べるか?」
「もちろん、喜んで! がんばってね」
「最善を尽くすつもりだ」
「じゃあ、待ってるね!」
ののこは笑顔でゴール地点に向かった。
何かを思い付いたのか。亮は近くにいた店主に質問した。
「あの、パンを口で取るのはわかるのですが、歩き方は自由でいいのでしょうか」
「どんな格好でもいいですよ。パンを咥えて一番でゴールした参加者が勝利者となります」
「そうですか。わかりました。丁寧な説明、ありがとうございます」
亮は吊り下げられた一個のパンを睨み据える。
――俺は絶対に勝つ。
目に強い意志を宿らせて、その時を待った。
ついにパン食い競争が始まる。多くの観客がぬめりを伴った青い舞台を取り囲んでいた。
参加者はスタート地点に横一列に並んでいた。何もしないで立っているだけで身体が不自然に揺れる。踏ん張るような姿で耐えている者もいた。
「スタートです!」
拡声器の声が響く。その大きさに驚いたかのように若い男性が派手に転んだ。小刻みに歩く女性も身体が前後に揺さぶられ、転倒の危機に直面していた。
亮は両手をシートに置いた。腰を上げて雑巾掛けのような姿勢を取った。両脚の指がシートに食い込む。力強い前進を始めた。
目は周囲の状況を窺う。転倒の巻き添えを警戒しているようだった。
至るところで短い悲鳴が上がる。亮は黙々と前進を続けた。目的のパンの前に到着した。素早く左右に目を走らせる。対抗する者はいなかった。
立ち上がる時、少し手間取った。両手を離すタイミングを計る。目が右を向いた。一人の男性がパンを咥えた。
――迷っている暇はない!
亮は斜め上に跳んでパンを咥えた。最後は腹這いで滑って頭からゴールラインに突っ込んだ。
結果は僅差。亮が勝利した。
賞品のパンの詰め合わせを受け取った。
ののこが弾ける笑顔で駆け付けた。
「亮くん、おめでとうー!」
「ありがとう。少し預かってくれないか」
「別にいいけど」
ののこは不思議そうな顔で賞品を受け取る。
亮は海に駆け込んだ。全身のぬめりを洗い流し、さっぱりとした顔で戻ってきた。
「約束だ。野々、好きなパンを選んでいいよ」
「ありがとう! じゃあ、この貝のようなグルグルにするね!」
ののこはチョココロネを手にした。大きな口で齧ると、幸せそうな顔をした。
「ふんわり甘くて美味しいー」
「俺はバゲットにするか」
亮は横手に顔を向けた。
華やかな着物柄のワンピース水着の少女、メリーさんが立っていた。黒目がちな目でじっとパンを見ている。
「
あの時
に会った、メリーさん。一緒にパンを食べるか?」
「いただくの」
小走りとなってアンパンを掴んだ。
「足腰の鍛錬になったな」
亮は勝利の美酒としてバゲットを味わった。
<< もどる
1
…
40
41
42
43
44
…
57
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【海開き】賑やかな夏のはじまり
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
スポーツ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
35人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年10月21日
参加申し込みの期限
2018年10月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!