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せんせいといっしょ:樋口先生のろっこんお悩み相談室
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【
邪衣 士
の場合】
「樋口先生は、もれいびについて知っていると聞きましたが。
と言う事は、どの先生がもれいびなのかも知っているんでしょうか?」
邪衣 士
としてはごく気軽に聞いたつもりだったのだろう、しかしこの質問には、樋口先生の返答は慎重なものだった。
「知っているけど、でも……どの先生がそうなのかまでは答えられないわ。
邪衣くんがどの程度知っているのかが、まず分からないから」
「えっ……」
「私は、ろっこんのことで相談しに来てくれた生徒の秘密は、必ず守るって約束してるの。
中には、自分がもれいびであることや、ろっこんの内容を知られたくないって子もいたわ」
「いや、でも……」
邪衣が聞きたいのは、白沢先生や五十嵐先生のことなのだろう。しかし樋口先生は、
「言いたいことは、分かるわ。
でも生徒じゃなくて先生だから、秘密を触れ回っていいということにはならないでしょう?
考えてみて。例えば邪衣くんが、自分がもれいびだという自覚がまだ無いとしましょう。
でも、そのろっこんの内容が、邪衣くんが知らないうちに、
寝子高の生徒全員に、いつの間にか知れ渡っていたとしたら?
後でその事実を知ったら、邪衣くんはいやな気分にならないかしら?
秘密にしておきたかった、って思ったかもしれないのに」
ろっこんの内容もまた、個人のプライバシーであり、緊急時や重大事でもなければ、気軽には答えられないし、また言うべきではないという考えなのだろう。
「分かりました、じゃあ質問を変えましょう。
もし天気を自由に操れたら先生ならどうしますか?」
「天気? ……そうねえ」
片頬に手を当て、考え込んでしまう先生。
「う〜ん……クリスマスに雪を降らせる、とか?」
すごく普通の答えに、ガックリする邪衣。
「あっ、七夕の夜は晴れるといいわね」
「先生……意外とロマンティックなんですね」
「でもそれぐらいかしら……分からないわ、
天気を自由に操りたいなんて考えたことがないもの」
どうやら樋口先生の発想では、これぐらいが限度のようである。邪衣としては、自分のろっこんをもっと人のために使えたら、能力の応用のヒントになればと思っていたのだったが、はかばかしい返事は得られなかった。
(仕方ない、自分で考えるか……これは使い方を間違えたら大変な事になる能力だしな……)
こうして邪衣の相談は、あまり収穫の無いまま終わってしまったのだった。
【
大天使 天吏
の場合】
いつものように
大天使 天吏
が屋上で野鳥の観察をしていると、着物姿の女性がふと視界の隅に留まった。
「……先生?」
音楽担当の、樋口弥生先生だ。「鳥>他の生き物>人」な価値観を持つ天吏にとって、きちんと人だと認識している先生は、珍しい。
何をしているのかと近づけば、中庭を挟んだ反対側、北校舎の屋上にいる男子生徒を苦笑しながら眺めているのだった。
「鷹……さん?」
「あら、大天使さん。こんにちは」
振り向いた樋口先生が気が付き、声をかけてくるが、天吏の方はあっという間に先生の存在を忘れて、向こうで1羽の鷹につつかれているその生徒を見ている(正確には、鷹だけを見ている)。
「しばらく我慢なさいって、あれほど言ったのにねえ……」
先生の方も、天吏に無視されたことはとくに気にもせず、苦笑まじりにそんなことをつぶやいているのだった。返事は求めていないのだろう。向こうの屋上から、切れ切れの悲鳴が風に運ばれてくる、初夏の微風が天吏の、そして先生の髪をやわらかく撫でていく。
どれぐらい、そうしていただろうか。
「先生、お仕事ごくろうさまです」
「はい、こんにちは大天使さん。昼休みだから仕事じゃないのよ」
唐突にコンパスのように身を折り、危なっかしいお辞儀をする天吏に笑って返事をし、それから先生と天吏の雑談が、途切れとぎれに始まった。話題は、ふだん天吏が見ている鳥のことなど。いつも屋上にいるこの不思議な2年生のことは、それなりに樋口先生も気にしていたようだ。
(……先生にも私の力、使えるかな?)
会話の途中ふと思い立ち、小首をかしげてろっこん【せっかちな鸚鵡】を発動させてみる天吏。
「先生は……神様の力のかけらを貰った生徒を、どう思う?」
「神様の……?」
しかし、これは上手くいかなかった。成功すれば、次に樋口先生が言うはずの言葉が、天吏の口から先に発せられるはずだったが、彼女の唇は動かなかった。
「大天使さん。もしかして──あなたももれいびなのかしら?」
自分が今、ろっこんを掛けられそうになったことはまるで知らずに、不思議そうに問う先生。
「私の力は、人の言葉を返すだけ……手品みたい。
鸚鵡の様に、反射的に言葉を返すだけ」
どこか寂しげにぽつりと、それだけを言う天吏。ろっこんが発動しなかったため、先生には天吏が何を言っているのか、曖昧にしか分からない。
(楽しい力ねって、思ってくれたらよかったのにな)
鸚鵡は人間と喋りたいから口を開くわけでない。所詮、音声としての認識。
天吏は──自分は、自分の力を楽しいと思っているのだろうか。
「神様は……人に、与える力を決めてから火をまいたのでしょうか?」
その問いは、虚空に吸われ。口を開きかけた先生も、やがて答える必要はなさそうだと判断したのだろう、ただ黙って天吏の言うことに耳を傾ける。
「鳥と話したり、鳥になれたらいいのになあ……」
向こうの屋上で、まだ鳥につつかれている生徒に届かない手をさしのべ、天吏は珍しく感情を露わにして、そうつぶやくのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月01日
参加申し込みの期限
2013年08月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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