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遥かなる『ねこだい文明』を求めて…… ~ネコトピア編~
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【工業区(2)】
「ど、どこ行っちゃったの、みんな?」
ぴょん! と段差を飛び越えて、
水上 桜
は周囲を見回しますけれど。
「わっ、また来た!」
頭上を走るラインに吊り下げられた部品が高速で走り抜け、桜は危機一髪。なんとか身をかわしました。
工場内には、こんな仕掛けがわんさと盛り込まれているのです。目まぐるしく跳んだりハネたり走ったり、避けたり伏せたりしているうちに、みんなとはぐれてしまったようです。
「もうっ。これだからフツウは……!」
いつものボヤキも交えつつ、それでも前に進みます。タイミングを見計らって、ベルトコンベアを流れる部品たちの隙間へ、際どくジャンプ!
「とにかく、奥へ行かないと」
桜は、ひとつの予測を立てました。
すなわち、ここで作られている部品の数々は、最終的にひとつの製品として組み上げられるのではなかろーか? ということは、各ラインの奥へ奥へと進んでいけば、どれもやがては最終工程へと合流するのでは?
仲間たちと再び出会えるとするなら、きっとそこでしょう。
そして終着点では、この工場でなにが作られているのか、その答えもまた見つかるのかもしれません。
「工場見学ツアー、なんていうにはちょっと危なすぎるわよね……まったく」
毎度よくこんな不思議現象やら危険やらに付き合っているものだと、自分でちょっぴり呆れながらも、桜は軽やかに工業アスレチックコースを突破していくのでした。
「ま、やるしかないわね!」
縦横に走るコンベア。
「わーーーっ」
ひと際に速いその流れに乗って、
「わーーーっ」
あっちへ行ったりこっちへ行ったり、
「わわわーーーっ」
流されまくっておりますのは、
トワ・E・ライトフェロゥ
です。
「なるほど、分かったデス! トワがこの道をとおるのは三回目なのデス。う~ん、I got lost!」
気づくとおんなじところをぐるぐるぐるぐる……すっかり迷子でありました。なにもこんなところでまで得意の(?)方向音痴を発揮しなくてもいいのに!
とはいえぐるぐる回っているだけで、このラインにはさしたる危険はないようです。
「hmmm~」
せっかくなので、トワはどっかと座り込み、考えます。たまには考えるのです、トワだって。
「このコージョーでは、なにを作ってどこに運んでるんデス?」
もっともな疑問ながら、まだその答えを見い出せてはいません。
流れる部品を見ても、大きさや形もまちまちだし、一見なんだかよく分かりません。コンベアと部品の進む先だって、どこへ続いているものやら。
ちなみにトワなりの予想は、
「『にゃんぷち』工場か、『巨大ねこロボ・グレートテオ』の生産を推すマス! 名前は今テキトーに考えたデス」
不愛想な灰白猫が顔をしかめる様子が目に浮かぶようです。
「シカシ、ずっとぐるぐるしてるワケにはいかないデス」
巨大ロボ工場説の真偽を確かめるため、トワは循環コンベアからふたたび奥へと向かうラインへ飛び移り、運ばれていきました。
ぎゅいんぎゅいんぎゅいんぎゅいん。
妙な音は、
恵御納 夏朝
の回す手回し式充電器です。
「この先も、なにがあるか分からないし……充電しておかないと」
わりかし唐突な出発ではありましたけれど、それでも夏朝の準備は万全でした。日頃の備えが役に立ったと言えましょう。
Nyaphoneに充電器、ビスケットなどの非常食に飲料水。メモ帳にスケッチブック、ペンだってちゃんと持ってます。ロープだってありますし、折り畳み傘だってカバンには入っています。傘は先ほどがっつり塗料を噴霧されてしまいましたけれど、ともかくこれがあれば突然の雨でも大丈夫!
「……そういえば、ネコトピアにも雨は降るのかな」
左手のねこパペット、ハルくんと顔を見合わせてこてんと首を傾げたり。ずんどこベルトコンベアで流れながらも、どこかマイペースは崩さない夏朝でありました。
と、そんな時。
「あ、またラインが合流してる。あの部品はなんだろ……って!」
「うニャーーー」
ごろごろごろ。ころりん!
「れ、レオ君!?」
どこからかびゅーんと飛んできて、夏朝の胸にスポン! と収まったのは、旅ねこレオでありました。
「いやー、あぶニャかったニャ。はて? ここはどこだニャ?」
「工場の中だよ。どこから入ってきたの?」
あちこち奔放に見学中な彼は、気の向くままに歩き回っているうち、ここへ迷い込んでしまったようです。某迷子系お嬢さま(とゆーかトワ)にも迫るイキオイの放浪っぷりです。
レオはあたりの景色を見るなり目を輝かせて、
「ほう、工場! ニャにを作ってるんニャ?」
「まだ分からないんだ。奥まで行けば分かるかも……」
「そりゃあいいニャ、ぜひとも見たいもんニャ!」
話を聞くなりすっかりやる気で、レオは進むコンベアの上を自ら歩き始めました。
「さーて、ニャにが出るかニャ」
「うん……ちょっと楽しみ、だね」
ニャッはッは! と笑うレオを腕の中に収めたまま、夏朝は工場の奥にあるだろうまだ見ぬなにかへ、期待に胸を膨らませます。
三本のラインがひとつに合流したのは、しばらく後のこと。
「あっ。ふたりとも、無事で良かった……!」
「トワは元気デスー。ちなみにこの道をとおるのは二回目デス!」
「あっ、レオもいるじゃない。どうやってここまで来たの?」
「よくわかんニャい」
夏朝にトワ、桜を運ぶコンベアが交わり合い、大きな一本のラインとなりました。ここからは厄介な障害もなく、最奥へ向かって一直線のようです。3人+1匹は、コンベアを流れる部品たちの合間に身体を押し込んで、流れるまま。
あちこちそこら中に見える水槽の中では、種類も形もいろいろなお魚たちが、一生懸命働いておりました。
ごうん、ごうん、ごうん……工場の奥からは、やけに大きな音が届いています。いったいこの部品たちが行きつく先には、何が待ち受けているのでしょうか?
「……あ!」
桜がふと指を差したのは、ぐらぐらと赤熱した巨大な溶鉱炉の真上を進んでいた時でした。
「どうしたの?」
「あそこ、見て」
夏朝も並んで、横から覗き込みます。
確かに、併走するコンベアの上に、ねこが二匹。一匹は作業着姿、もう一匹はやけにきっちりとした身なりをしています。
「王宮の関係者、というところかニャァ」
「シッ、なにかしゃべってるデス!」
『本当に、これを作るんですかニャ?』
『うむっニャ』
二匹は図面のようなものを持ち、移動しがてらになにかを相談中であるようです。
「……ねこさん、かわいいな」
会話の内容はさておき、ついつい眺めてうっとりしてしまう夏朝です。ちなみにその間も夏朝はレオをむぎゅーっしていて、トワと桜もなんとはなしになでころなでころしていたりします。レオもまんざらではないようです。
ねこたちは、しゃべり続けています。
『そりゃあ、ウチのラインをフル稼働すれば、作れニャいものはニャいですがね。この工場は、王さまの<おさかなサイエンス>の集大成みたいニャものニャ』
『それニャら、迷うこともニャかろう?』
『けどニャァ。ニャんのために、こんニャものを? こりゃあ、王さまの命令ニャんですかニャ?』
『いんニャ、宰相ルフィさまニャ。けど、王さまもご存じのことと聞いているニャ』
『宰相の? ほんとですかニャァ……ははあ、こんニャものをねえ……』
「王さまに加えて、また新しい名前が出てきたわね」
聞き覚えのない響きに、桜は思案げに眉をひそめます。
どうやら『宰相ルフィ』なる何者かが、この巨大な工場を丸ごと使って、なにかを作っていたようです。
「宰相は、あまり信用されてないのかな? 疑われてるみたい」
「マンガや映画じゃ、宰相は悪だくみをするもんニャと決まってるからニャァ」
夏朝の疑問へ、やけに俗っぽい意見を返すレオ。そういうものにも明るいようです。
『まあ、作れというニャら作りますけどニャ。どうニャっても、責任は取れませんニャぜ?』
『かまわんニャ』
『はあ。まったく、こんニャものニャにに使うんだか』
総じて、なんとなーく予想できることは、
「ここで作ってたモノは、あんまりいーモノじゃなかったデス?」
「そうみたいね……」
あんまりにも広いこの工場の大きさに比例して、不安が募ってしまう情報です。
「まっ、こうニャったら、確かめてみるしかニャいぜ!」
それでも変わらないレオの元気な声に、夏朝も、トワも桜も、うなずきます。
「……うん。行ってみよう!」
この奥に、いったいなにがあるのでしょうか……?
じりじりと一定のスピードを保ちながら、ベルトコンベアは進んでいきました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
前回シナリオ
遥かなる『ねこだい文明』を求めて……
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年10月13日
参加申し込みの期限
2018年10月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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