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遥かなる『ねこだい文明』を求めて…… ~ネコトピア編~
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【探検、ネコトピア!】
ぷくぷく、こぽこぽ。ざばばばば!
「ほえほえ! すっごい街なのです……!」
「こいつは驚いたニャァ!」
とは、ひとりと一匹の談。
椿 美咲紀
とレオ・オブリーオはスマホを構えてぱしゃぱしゃぱしゃと、窓の向こうに見える景色を撮りまくっております。
巨大なアワの中に築かれた、これまた巨大な都市。そう、ここはネコトピア!
不思議な質感の家並みは、寝子島で探したあのカケラたちと同じ材質で形作られているようにも見えます。小さな家や大きな家……そのどれもがおそらくは『ねこ』サイズで、扉も窓もちっちゃくて可愛らしく、美咲紀は思わずにんまりしてしまいます。
街並みのあちこちには、きらきらとした街灯の明かりがきらめいています。先ほどに見た、あの発光するお魚の入った水槽が、そこかしこに設置されているのでしょう。
街の一角には工場のようなものも立ち並んでいて、驚いたことに、それらはいまだに動いているようです。がしゃん、がしゃんと重厚な音が遠く響き、突き出た煙突からはもくもくと煙を吐き出しています。
「本当にこれ全部、魚が動かしてるのかしら? 驚きね」
お嬢様めい探偵こと
ブリジット・アーチャー
も、印象的な絵をぱしゃり。片手にスマホ、片手には愛猫のコーネリアを抱っこしておりました。
「確かに信じがたいけどニャ。まー実際、オレたち今、サメに乗ってるわけだからニャァ」
「そうなのよね……」
ぶくぶくごぼごぼと進むのは、この街ではサメトラムと呼ばれる乗り物、てゆーかぶっちゃけサメそのものです。でっかいホホジロザメ、グレイト・ホワイト・シャークであります。その背中に取り付けられたバスの車体のような客席に、ブリジットたちは乗り込んでいるのでした。
街には直径数メートルはあろうかというチューブが縦横に張り巡らされていて、サメトラムはその中を優雅に泳ぎ、街中を繋いでいます。泡の外ではクジラバス、内側ではこのサメたちが主な交通手段であるようです。
「街もすっごいですけど、あの真ん中の建物! きれーなのです!」
美咲紀の瞳もきらきら、輝きます。
中央にはひときわにぴかぴかとまばゆい、大きな建物がででんとそびえておりました。レオなどはそれを王宮と表現したほどで、なんともゴージャスで美しい、まさしく王さまの住まう宮殿といった趣です。
「ねこの王さまかニャ。きっと絶世の美猫を集めたハーレムで、優雅にゼータク三昧してたんニャぜ。いーよニャァ、オスのロマンってヤツよニャァ!」
「けっこう俗っぽいわよね、あなたって」
なんて、ブリジットとコーネリアが揃ってはふんと呆れたように息を吐いた、そのお隣では。
「う~ん。う~ん……」
「ちょっと、円。さっきからどうしたの?」
桜庭 円
が腕組み、むつかしー顔でなにやらうなりを入れております。
「どぉーも、分かんないんだよねぇ。ぶりちゃん」
「だから、なにが?」
「これって本当に、現実なのかなー」
唐突なお言葉に、ブリジットも、美咲紀とレオも目をぱちくり。円はそんな彼女らのスマホを指差して、
「ここでは普通にカメラも使えてるんだよねぇ。すでにここが現実ではないとか、寝子島の時点でそうだったから、その時から……うぅん。遺物だっけ、その影響? もしくは、元々あったものだから、自然現象ってこと? う~ん……」
どうも展開が唐突すぎたからか、円の頭は大いに混乱中であるようです。肩の上ではにゃーくんが、ふにゃあと鳴いて心配そうにその頬を舐めました。
「あの遺物は長く寝子島にあったはずなのに、それが起動したのは……やっぱり始まりは、レオ? でも、レオも純粋に楽しんでるみたいだし」
「ンニャ? オレ? そりゃあもう、探し求めたねこだい文明の都にたどりついたんニャ。テンションアゲアゲニャぜ!」
などとお気楽なねこを尻目に、まだいまひとつ素直にノリ切れていない方が、もうひとり。思慮深いとも言えますけれど。
「確かにどうも、現実味が薄いな」
御剣 刀
です。彼の目は興味深く景色を眺めつつも、警戒を解いてはいません。
「例えば、あの欠片。遺物だ。一切汚れず、傷つかず壊れもせず、銃弾すら弾く代物だ」
さ、と刀が示したのは、眼下に広がる家並みです。その建材はおそらく、寝子島で探し回ったあの遺物と同じか、あるいは似た材質で作られているように見えました。
難しい顔のまま、刀は続けます。
「今、この都市に住人の姿は見当たらない。砕かれたあの遺物は遥か昔から寝子島にあったというし、ねこだい文明が大昔に滅びたってのは本当だろう。そんなものを作り出せる技術を持ちながら、なぜ滅びたんだ? 気にならないか?」
「ふむにゃん。確かにニャァ……」
今も生きているかのようなこのネコトピアにあっては、ついつい忘れがちです。ここはとっくに、滅んでしまった都なのです。住人であったはずのねこたちの姿は、少なくとも今のところ見られません。街だけがひとりでに動いているとはいえ、そこに暮らす誰かがいないのなら、それはなんとも空虚な営みです。
円や刀の疑問に、美咲紀とブリジットも、ううむと考え込んでしまいます。にゃーくんとコーネリアの猫コンビが、不思議そうに首を傾げました。
「……まっ! それを解き明かすのも、オレたちの目的ってわけニャ」
そんなちょっぴり沈んだ空気を吹き飛ばすかのように、レオは明るく言いました。
「ポジティブ思考でいこうニャ! オレたちは今、誰もがたどりつけなかったまぼろしのねこだい文明を目にしてるんニャぜ? こんニャ機会は一生に一度ニャ、楽しまニャきゃソンってもんニャァ」
あっけらかん。
単に物事を深く考えない、多分に『ねこ』的気質のタマモノかもしれませんけれど、ともかく彼らはそんなお気楽なレオのふんにゃり顔に、思わずくすり。笑ってしまったのでした。
ぷくぷくぷく。チューブを泳ぐサメトラムはやがて、居住区の一角に佇む駅へと到着します。
こちらもたった今サメトラム駅へと降り立った、
恵御納 夏朝
、
トワ・E・ライトフェロゥ
、
水上 桜
の三人。
がしょんがしょんとけたたましい音を立てる工業区を、彼女たちはふわーっと大口を開けて見上げます。
「本当に、まだ動いてるんだね……」
「いかにも、面白そうな気配はするマス。しないデス? トワはするマス!」
「まあ、確かに。ねこだい文明だなんて言って、来てみたらSFか未来都市だものね」
三者三様の感想を述べつつ、周囲をぐるりと見回します。
夏朝は天に向かってそびえる煙突と、そこからもくもく立ち昇る黒煙を眺めて、
「こんな煙がずっと上がってるのに、泡の中では普通に呼吸もできる……空気清浄するなにかがあるのかな? それとも……」
ふむん、と考えにふけります。
ちょっと街の中を移動してみただけでも、不思議がいっぱいです。空気はどこから来てるの? 街を動かしている魚たちは、どうして働いているの? ごはんは? この工場で、一体なんの作業をしているの?
「そー、ここには謎がイッパイあるマス。誰も見たことがないのなら! とーわーがー、見るマス! イザとつげきー!」
「あっ、ちょっと!?」
桜が手を伸ばして止める間もなく、トワがすたたたたーっと目の前にぽっかり開いた入り口へ飛び込んでいってしまったもので、夏朝と桜は慌てて後を追いかけます。工場だなんて、シロートには危険なイメージがつきものでして、放っておくわけにもいきません。
もちろん夏朝も桜もそうするつもりではありました。だって、ねこだい文明の秘密を解き明かそう! だなんて、二人もわくわくしてしまうことに変わりはありませんから。この先になにがあるのか、確かめたいと思っていたのですから。
「……これって!」
だからこそ、工業区の中へと一歩足を踏み入れて、目を見張る桜が上げた声には、純粋な驚嘆の色がにじんでおりました。
「すごい、これ……本当に全部、魚が動かしてるの……?」
夏朝の左手の猫パペットハルくんが、ぽかーんと大きな口を開けました。
どこまでも続く、長大なベルトコンベア。部品らしきものを運ぶロボットアーム。金属板を成型しているプレス機。
そんなものの全てが、水槽の中に入った魚たちがレバーや歯車を動かすことで稼働していたのです。ベルトコンベアは、小さな魚の群れが水槽の中の歯車に集まり、力を合わせて回しています。アームを操作しているのは、八本の腕を持つタコ。プレス機を押し上げ、重力とともにがしゃこんと落としているのは、力自慢なマグロっぽい巨大魚です。
「恵御納さん、あれ見て!」
桜が指差したほうを見ると、そこには大きめの丸い水槽がいくつか設置されていて、中ではウナギのような細長い魚がバリバリバリとまばゆい電弧を放ち、絶賛発電中。その熱が湧きたつ溶鉱炉となり、金属をぐつぐつと溶かしています。
「そうか……ひとつ、謎が解けたね」
「えっ?」
なにかに気づいたようで、今度は夏朝が水槽のひとつを指差しました。桜がそれをまじまじと見つめてみると、
「あ……この水槽、どこかに繋がってる?」
「うん。お魚は、ここに閉じ込められて働かされてるわけじゃなくて……いつでも出入りができるみたいだね」
どうやらこの都市では、多くの魚をその動力として利用しています。けれどそれは決して一方的な搾取ではなく、いわばウィンウィンの関係であるようなのです。
魚たちはいずれも、チューブ状の通り道を使って、いつでもネコトピアを出入りすることができるのでしょう。思えば先ほど乗ってきたサメトラムのチューブにしても、よく見れば終端は泡の外の深海へと繋がっていました。
そうして出入りするお魚たちは、ふらりとネコトピアの各所へやってきては、ひと働き。その対価として、
「あっ、ほらあそこ! なにか食べてるよ」
「そっか、餌をもらえるから、魚たちもわざわざ働きに来るってわけ。賢いのね」
帰り際、チューブの一角からぴょこんと飛び出す練り餌のようなごはんを受け取り、ぱくり!
そんなサイクルが連綿と続いて、今もこうして街を動かし続けているのでしょう。なんとも壮大なスケールに、二人はちょっぴりあっけにとられてしまいました。
ぽかんとしていたら、どこまで行ってしまったものかと思っていたトワがてててと駆け戻ってきて、二人の袖をくいと引きました。
「まるでAthletic leisure! ではないデスけど、むこーになにかありそうなのデス」
「アスレチック……?」
がしゃこん、がしゃん。トワが見つけたのは、入り口です。
ベルトコンベアが作る道のさなかには、がこんがこんと落ちるプレス機に、溶鉱炉の落とし穴。コース外へ排除しようとするロボットアーム。なるほど、ちょっとアブないアスレチックコースだと思えば、確かにそのとおりかもしれません。
そして機械たちが形作る道の向こうに、
「あ……っ!」
「ねこなのデス!」
そう、ねこ! といっても本物ではなくて、寝子島で見たまぼろしと同じく、ホログラム映像のようなもののようですけれど。
そんなまぼろしのねこが、ちょいちょい。まるでこちらを誘うかのように、前足でまねきまねきしているではありませんか。
三人は、顔を見合わせます。
「これは、やっぱり……」
「行くしかないのデス!」
「ということに、なるわよね?」
虎穴に入らずんば虎子を得ず! この場合は猫穴、猫子かもですけれど。
ともかく三人は意を決して、ベルトコンベアの作るコースへと足を踏み入れるのでした。いざ、探検開始!
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墨谷幽
前回シナリオ
遥かなる『ねこだい文明』を求めて……
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年10月13日
参加申し込みの期限
2018年10月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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