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遥かなる『ねこだい文明』を求めて…… ~ネコトピア編~
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【居住区(2)】
「「「おおーっ!?」」」
居住区を探索中の四名。
椿 美咲紀
に
御剣 刀
、
桜庭 円
に
ブリジット・アーチャー
は一斉に声を上げました。
区画のほぼ中央にででんと鎮座するひと際に大きな建物へ、みんなの目はくぎ付けです。もちろんにゃーくんとコーネリアだって、ご主人さまの興奮に反応するように、うにゃあ! ふにゃあ!
「これって、どう見ても……」
「スーパーマーケット。だよな?」
美咲紀と刀の言うとおり。その外観はどう見ても、大きなスーパーマーケットでありました。
おそるおそるに近づくと、ねこ用の低い自動ドアがぱかっと開きます。彼らはちょっぴり腰をかがめつつ、中へ足を踏み入れました。
瞬間、二度目のおおーっ! が口からは飛び出し……はせずに。代わりに円とブリジットは、ちょっぴり落胆の声を漏らします。
「やっぱり、食べ物とかはないかー」
「そりゃあ、買いに来る客もいないのだものね」
広いフロアにずらと並ぶ陳列棚には、残念ながら商品はありません。かつてはここにも、野菜や果物、それにお魚なんかがところせましと並んでいたのでしょうけれど、今はカラッポ。スッカラカンです。
「ま、そうだよな。古代文明の食べ物があったとして、食べるのはちょっとな」
と刀が言えば、円がうなずいて、
「まーね、でも興味あるなー。ねこたち、なに食べてたんだろーね」
「今となっては闇の中、だな」
食品売り場には見るべきものもなく、がっかり。とはいえマーケットの売り物は、それだけではありません。
四人は一階をぐるりと回った後に、エスカレーターに乗って二階へ。もちろんこれも、お魚が動力です。久しぶりのお客のために張り切っているのでしょうか、エスカレーターはぎゅんぎゅん昇りました。
ねこ用の小さな家具を微笑ましく眺め、お魚を使った各種家電製品を流し見ていたところ、
「あっ! あっちになにかあるのです!」
美咲紀がフロアの一角に目ざとくなにかを見つけ、駆けだしました。
少し奥まった空間にはねこ用ベンチが置かれていて、どうやら休憩スペースのようです。
そしてそこには、初めて見るのになんとなーく用途は伝わってくる、人の背丈くらいの機械がずらりと並んでおりました。
「これ! きっと自動販売機なのですよー!」
「大きな水槽の中に、カプセルに入った商品が……お金を入れると、あの魚が品物を持ってきてくれるってわけね」
なんとも奇抜な発想に、ブリジットは呆れたように肩をすくめます。
全体は丸っこいフォルムであるものの、構造としては寝子島にも良くあるような自動販売機とそれほど変わりなさそうです。
ただし商品が入っているのは、ぽっかりこぽこぽ、大きな水槽の中。お金を入れて番号のボタンを押すと、中で待機している鯉くらいの大きさの綺麗な魚が、商品をくわえて取り出し口へ届けてくれるといった仕組みであるようです。
自動販売機はいくつもずらりと並んでおりますけれど、中でも彼らが真っ先に目を留めたのは、
「あっ、これオモチャが入ってる! ねこじゃらしとか、ボールとか……にゃーくん、ほしい?」
にゃあにゃあ、うにゃあ! にゃーくん大興奮。コーネリアも釣られてふにゃんふにゃん!
「しかし、金が無いぞ」
ともっともなことを述べる刀に、円はちっちっちっ! と人差し指を振りました。
「大丈夫。必勝法があるのだよー」
「ひっしょーほー? なのです?」
首を傾げた美咲紀へ、円はそれを実践してみせました。
「自動販売機の下には小銭が落ちてるものなのだ。覗いてみたら……ほーら! はっけーん!」
躊躇なく販売機の下へ腕を突っ込む円の姿に、ほかの面々は若干さもしいものを感じてしまいましたものの、まあこれも調査の一環ではありましょう。背に腹は代えられないのです。
「ねこだい文明の自動販売機の下を探すなんて、こんな貴重なシーンはなかなかないよね。ぶりちゃん、撮って撮って!」
「その姿を? まあ、円がそれでいいなら撮るけれど」
ブリジットがスマホを構えて、ぱしゃり! 円は満足げです。
ちなみに奥まったところへ手は届かず、結局にゃーくんに取ってきてもらいました。
お金はやっぱり、
あの島
で彼らが発見した、ねこの顔をモチーフにしたガラス玉です。価値は分からないものの、とにかく投入口へころんと入れてみることにします。
「お金を入れて……ボタンを押すんだよね」
販売機の水槽脇へ並ぶボタンを押してみますと……とたんにお魚が身をくねらせて、どこか嬉しそうに品物の入ったカプセルをくわえ、取り出し口へ運んでくれました。ころころころん!
カプセルは濡れていましたけれど、かぱんと開いてみると、そこにはフサフサのねこじゃらしが! ねこたちもこれで遊んでいたのでしょうか?
「ほーれ、ほれほれほれ♪」
さっそく円がぱたぱたと振ってみると、にゃーくんとコーネリアはぴょんぴょん飛び跳ね、ねこパンチ! ねこパンチ! なんとも大喜びでありました。
スピーカーから流れ出すどこか南国トロピカルなBGMが、あたりを満たしています。演奏しているのはなんと、水槽の中のエンゼルフィッシュのようなお魚です。
スーパーマーケットの見学を堪能した美咲紀たちが、居住区の端っこに横たわるその施設……おそらくスパリゾート的な建物へと足を踏み入れた時。そこでは、ひとりと一匹が優雅にのんびり、ゆらゆらと人工の波に揺られておりました。
「いやぁ。こりゃあたまらんニャァ」
「きもちいいのですー」
あちこちふらふらしているレオと、いつの間にやってきたやら、
ゼロ・シーアールシー
でした。ふたりは水着姿で、クジラ型の大きな浮き輪の上にごろんと寝そべっています。レオにいたっては、どこから持ってきたのかサングラスまでかけておりました。
レオをナデモフしながらプールを満喫するゼロの姿に、
「こ、これは楽しそーなのです!」
「プールにウォータースライダーに……すごい施設じゃないか」
美咲紀と刀は目を輝かせます。
ふつうのプール、流れるプール、でっかい滑り台にこぽこぽジャグジーのお風呂などなど、広くて清潔な施設には楽しいアトラクションがいっぱいです。
確かに楽しそうで、すぐにも水の中へ飛び込んでしまいたいところなのですけれど。彼らとしては、先に目を向けるものがありそうです。
ブリジットがプールの向こうを指差しました。
「ねこだわ! またあの映像みたいね」
「おー、いってみよー!」
円が真っ先に飛び出して、駆け寄ります。
『ふはぁ~。いきかえ~るニャァ~』
またしても、ねこのまぼろしです。ちょっぴり太り気味のデブねこは、プールサイドのチェアにぐで~んと寝そべりながら、ほわ~っと気の抜けた息を吐きました。
『遊んで、食べて寝て、ときどき働いて、また遊んで。いやぁ、これだからネコトピアはたまらんよニャ』
「まさにネコトピアってわけニャね。うらやましいことだニャァ」
「あ。レオ」
ねこ映像に見入る四人のところへ、レオはぽてぽてとやってきて、彼らに並びます。ゼロもいっしょに、ねこさんかわいいのですーと映像を覗き込みました。
「そういや……レオ。聞きたいと思ってたんだが」
「ンニャ?」
ふとそう切り出したのは、刀でした。彼は神妙な顔をして、レオへと尋ねます。
「ちょっと聞きたいと思ってたことがあるんだ。レオは、どこでねこだい文明のことを知ったんだ?」
「? どこでとニャ?」
「いや、だって……古代文明なら、歴史の表舞台から消え去って久しいわけだろ? レオはどこで、どんなきっかけでねこだい文明のことを知ったんだ?」
刀にとっては、なんでもない問いでした。彼はまだこの街に対する警戒を解いておらず、情報収集を怠るつもりはありませんけれど、そんな中でふと湧いてきた、ちょっとした疑問でした。
「今まで探してきた場所に、ここと同じようなものがあったとか? いや、大した意味はないんだ。いちおう、危険があるかもしれないから、できるだけ情報は仕入れておくべきだと思って」
「……どこで……どうやって?」
レオの反応がちょっぴり変わったように見えたのは、その時です。美咲紀や円、ブリジットも気づいたかもしれません。
「レオ? どーしたのです?」
「どこで……だったかニャ? どうやってオレは、ねこだい文明を知ったんだったかニャァ……?」
そのままひん曲がってしまいそうなくらいに、レオは首を傾けて、前足を組んで考え込んでいます。
どうも忘れっぽいところがあるらしい、彼。きっかけや理由までも、忘れてしまったのでしょうか?
彼があんまりにも真剣に考え込んでいるので、ちょっぴり心配になってしまったみんなを尻目に、デブねこのまぼろしが言いました。
『食べ物ニャァ困らニャいし。遊ぶところもいっぱいあるし。便利ニャし。快適ニャし。ネコトピアは、本当に良いところだ、ニャ……でも』
「……? でも?」
その続きが語られる前に、まぼろしはふいっと消えてしまいました。
はたして彼は、なにを言おうとしたのでしょうか?
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遥かなる『ねこだい文明』を求めて…… ~ネコトピア編~
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
前回シナリオ
遥かなる『ねこだい文明』を求めて……
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年10月13日
参加申し込みの期限
2018年10月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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