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遥かなる『ねこだい文明』を求めて…… ~ネコトピア編~
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【出会い】
「エート……」
トワ・E・ライトフェロゥ
はちょっぴり困ったように、こりこりと頬をかきました。
「トワは確かに、巨大ねこロボのfactoryデス! とはゆったカモデスケドー」
がたがた、がたたん。がきん、がしゃん、がきん。がしん、がしん!
絡み合うコンベアのライン。組み上げられてゆく部品たち。
ここは工場の地下、おそらくは最深部。
「ホントに作られても困るとユーカ」
ごおん、ごおん……最終工程が作り上げるそれらが、まるで遠く金属の産声を上げているかのよう。
「なんか……ヤバそうですね、これ。先輩」
「うん……」
水上 桜
と
恵御納 夏朝
も思わず、そう言葉を漏らします。
「なんのために、こんなものを作ってるんだろう……」
巨大、とまでは言えないかもしれません。それでも、人間の大人の背丈を優に超える大きさはあります。
整然と並び立ち、あるいはフックで吊り下げられているそれらは、ねこにとってはきっと紛れもなく、巨大なロボットたちでした。
頭に当たる部分には、まだ水の注入されていない、大きな丸い水槽が埋め込まれています。
三人が王宮であのイルカロボットたちを目にしていたなら、その違いに気づいたかもしれません。あちらは大きな手を伸ばし、侵入者を捕まえようとするだけでしたけれど、目の前のロボットたちはどうでしょう。左腕には大きな盾がくっついていて、右手にはごっつい斧を持っています。肩には見るからに銃とか砲とか、どちらにせよ今にも弾をぶっぱなしそうな筒がどーんと生えています。
そんな、いかにも戦闘用といった佇まいのロボットたちが、見る間に組み上げられてゆくのです。
「あの武器で、ねこさんたちを……? そんな……」
「うわ、想像してたのとちょっと違うかも!」
「ネコトピアは意外とハードディストピアだったデス……?」
真相はもちろん、分かりません。このロボットが実際に動き出し、ねこたちをみんなやっつけるか追い出してしまったのか。それとも、住人がいなくなってしまったことには、別の理由があったのでしょうか?
分かるのは、ここに大規模な『戦力』が眠っていることだけ。
「……写真、撮っておこう。ほかのみんなにも知らせないと」
夏朝はスマートフォンを取り出して、ぱしゃりと目の前の光景を撮影します。
なんだか嫌な予感が、首の後ろをちりちりと這い上り始めていました。
にゃーくんとコーネリアが、ふにゃあ……? と、黙り込んでしまったご主人たちを見上げます。
「いやー。なーんか、しんみりしちゃうねぇ」
「そうね……ネコトピアにこんな致命的な欠陥があったなんて」
桜庭 円
と
ブリジット・アーチャー
は、どこか痛ましい目でそれを見つめます。
居住区のあちこちを巡り巡って、何匹ものねこたちのまぼろしを見つけ、観察した結果。彼女たちは、ひとつの結論を導き出しました。
その証が今、目の前で天を見上げてさめざめと泣く、このねこの言葉です。
『……おひさまが恋しいニャァ……』
海底に築かれたねこたちの新天地、ネコトピア。
けれどそこに暮らした当のねこたちは、そんな楽園を出たいと思っていたようなのです。
『ネコトピアは、どこもかしこも明るいニャけど。でもその明かりは、うそっこの光ニャ。ほんとの太陽さんじゃあニャいのニャ……。おさかニャさんたちはがんばってくれてるニャけど、やっぱり寂しいニャ。街も、おウチの中もあったかくて、心地良くて……ニャのにニャんだか冷たくて、寒いのニャ……』
しくしくと、ねこは鼻を鳴らして泣き続けます。
後ろに見えるベッドには、きっと家族なのでしょう、何匹かのねこたちがすやすやと寝息を立てています。暮らしぶりは幸せそうに見えました。
それでもねこは、瞳に溜めたいっぱいの涙をぽろぽろとこぼしながら、泣き濡れるのです。
『本当のおひさまが恋しいニャ。ぬくぬく、ぽかぽか、おひさまの下でお昼寝したいニャ。海の底は、寒いニャ……冷たいニャ。息苦しいニャァ……』
まぼろしはそう言って、ぷつりと消えました。
「考えてみれば、そりゃそうかもな」
御剣 刀
はどこかつまらなさそうに、重いため息を吐いて言います。
「魚を使っていろんなものを動かすってのは、大したアイディアだったのかもしれないけどさ。いくら空気もあって食べ物にも困らないったって、ずっと海の底ってのは、やっぱり息が詰まるよな」
「人間だって、動物だって。植物だってそーなのです」
椿 美咲紀
もこくりとうなずいて、へにゃりと眉を下ろしました。
「ねこたちのお庭もよく手入れされてて、綺麗でしたけど。でもやっぱり、地上でおひさまの光をたっぷり浴びて育ったお花とは、元気の良さが違うのです」
「つまり、住人のねこたちは、ネコトピアを出ていきたがっていた。そういうことね」
ブリジットの導き出した答えに、仲間たちの異論はありません。
「ただただいいトコに見えたけど、ねこたちも苦労してたんだねぇ」
肩の上のにゃーくんの喉をくりくりとやりながら、円は泡の向こうの深海を泳ぐ大きな魚影を眺めて、ふうとひとつ息を吐きました。
「あったー! 見ろ見ろタイラ、ほんとにあった!」
真っ先に駆け出した
源 竜世
を、
タイラ・トラントゥール
ももはや止めようとはしませんでした。
目の前に、見えていたからです。
「これが……玉座か?」
低い段差の階段が斜面となって続き、ビロードのような赤い絨毯が足元を彩ります。
斜面の一番上には数メートル四方の平らな空間があり、その中央に、ねこサイズの椅子が据えられています。赤い布地を金ぴかの刺繍が飾り、いかにも王さまが座っていそうな、まさしく玉座といったところです。
その背もたれから突き出た針のような装飾には、光り輝く環のようなものが引っかかっています。よくよく見るとそれは、王冠なのでした。
「へへー」
竜世は迷いもなく王冠へ手を伸ばし、頭へちょこんと乗っけて見せました。
「なー、似合う? 似合う?」
「だからお前は、そういうものを不用意にかぶるな!」
タイラがまたひとつ眉を吊り上げたところへ、
朝鳥 さゆる
もやってきて、王宮の一番奥と思われるその空間を眺めます。
「からっぽの王宮。からっぽの玉座の間……」
彼女は、ふ、と口角を歪めました。自分の境遇と重ねて、なにか思うところがあったのでしょう。
住人の姿もなく静かな王宮へ、にわかに話し声が響きます。竜世が気付き、おーい! と手を振りました。
「ここが一番奥でしょうか……あっ」
「みんな、無事だったんだ!」
やってきたのは、
綾辻 綾花
に
水戸 健吾
。それに、
白 真白
と
八神 修
の姿もありました。
「うわぁ、綺麗な椅子だね!」
「当然のことながら、王は不在か」
笑顔で駆け寄り、互いの無事を確認します。なにしろあのイルカロボットには散々追いかけ回されたもので、仲間たちのことが気になっていたのです。
幸いこの周囲には、ギョロ目の魚の水槽もなく、巡回中のロボットの姿も見当たりません。
「で……なにか分かったのかしら」
あくまでそっけなく、さゆるが尋ねます。どちらもあちこちで資料や書籍、またねこのまぼろしも目にしているはずです。
まずは情報交換をしようと、修が口を開きかけた……その時。
『……ようこそ、おいで下さいました。我がネコトピアへ』
不思議な声が聞こえました。
仲間たちのものではない、聞き覚えのない声。みんなははっとして、玉座の向こうへ視線を注ぎます。
からからからから。軽やかな音を響かせながら姿を現したのは、なんとも奇妙な物体でした。
溝が刻まれた細長い円錐形の台座に、ボール状の車輪がいくつもくっついています。床を滑るように進んできた台座の上には、大きな大きな、アンバランスなまでに大きな真球状の水槽が、どっしりと乗っています。
丸い水槽の中でくるりと身をくねらせ、ぱくぱくと口を開いたのは、
『歓迎しますよ。人類の皆さま』
「「「しゃ……しゃべるイルカだーーー!?」」」
つぶらな瞳をした、一頭のイルカさんでありました!
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遥かなる『ねこだい文明』を求めて…… ~ネコトピア編~
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
前回シナリオ
遥かなる『ねこだい文明』を求めて……
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年10月13日
参加申し込みの期限
2018年10月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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