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遥かなる『ねこだい文明』を求めて…… ~ネコトピア編~
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【王宮(2)】
「この、バカ竜世ー!!」
ぴしゃり!
タイラ・トラントゥール
のカミナリが落ちました。
「どうしてお前はそう考えナシなんだ! 監視されているようだと言っただろう!?」
「えーっ? だってこの街って、ホロビタブンメーなんだろ? ねこも誰もいねえじゃんか」
タイラは眉を吊り上げてすごいケンマクですけれど、
源 竜世
はどこ吹く風。けらけらと笑って言うのです。
「それより見ろよタイラ、すっげー広いぞここ! どこまで続いてるんだろうなー」
「お、おい……! ねこだい文明が滅びたと言っても、街の機能はまだ生きてるんだぞ。この宮殿にだって一体なにがあるか……」
「おっ、こいつだろー? 監視カメラって。すっげーでかい目の魚だなー。やっほー! 元気ー?」
「ば、バカー!?」
こともあろうに竜世は、ギョロ目魚の入った水槽の真ん前まで歩み寄り、親しげにご挨拶。いえーい! てなものです。
まーもちろん、竜世にも悪気があったわけではありません。ちょっぴり好奇心がありすぎてしまっただけのこと。タイラもきっとそれは分かっていたことでしょう。
「……? なんだ!?」
ギョロリ! 監視カメラフィッシュのでっかい瞳がふたりを覗き込んだ、その瞬間。
ヴィーーーン! ヴィーーーン! ヴィーーーン!
「うわっうるせー!? なんだこれ、サイレン!?」
「ホラ見ろーーー!!」
やかましい音があたりへ鳴り響き、なんだかDANGER!! とかCAUTION!! みたいなカンジです。おまけに照明用の水槽では、白い光を灯していたお魚が引っ込み、代わりに警戒ランプのような赤い光を発するお魚が現れて、周囲は真っ赤に染まっております。
ヴィーーーン! ヴィーーーン! ヴィーーーン!
「くっ、なんだ、なにが起こるんだ……!?」
「落ち着けってタイラ、別になにも起こらねーって……」
「ねえ。ちょっと」
ぽつりと口を挟んだのは、
朝鳥 さゆる
です。
ちなみに彼女も竜世同様、カメラ魚の視界を気にすることなくずんずんずんと踏み込んでおりましたけれど。年上のお姉さんだからか、その大人びた雰囲気に気圧されてしまったのか、タイラはなにも言いませんでした。
さゆるは冷静に、廊下の向こうを指差して言いました。
「なにか来るみたいだけど」
「なにか……?」
言われて見れば、音が聞こえてきます。重苦しく響く、ずしん。ずしん。ずしんという、足音のような……。
廊下は真っ赤な光に染まり、ヴィーーーン! ヴィーーーン! ヴィーーーン! 廊下の奥からはずしん! ずしん! ずしずしずしずしん!!
「「……!?」」
やがて赤い光へ浮かび上がるのは、巨大な影!
「ロ……ロボットだーーー!?」
「か、かっけーーー!!」
そう。ロボット! 丸っこいボディに無骨な手足がくっついた、昔のアニメにでも出てきそうなレトロなデザインの、それはロボットでありました!
「! お腹に水槽があるわね」
クールに目を細めたさゆるの言うとおり、ロボットの腹部と思しき丸いボディには、水槽が内蔵されています。
中に入っているのは、
「イルカ……かしら?」
「ほんとだ、イルカだ! イルカがロボット操縦してる、すっげーーー」
地球上でもっとも知能の高い生き物として挙げられるほど、イルカは頭の良い動物です。水槽のコクピットに収まったイルカはくるりと身をひねり、時おりきゅいっと鳴き声を上げながら、具体的な方法は分からないまでも、ロボットを操っているようです。
ずしん、ずしん、ずしん。がしゃん、がしゃん、がしゃん!
「こ、こっちに来るぞ!?」
イルカの操縦するロボットはごっつい手をこちらへ伸ばし、手のひらを広げながらずしずしと迫ってきます。
残念ながらどー見たって、友好的な様子ではありません。侵入者め、捕まえてやるぞ! といった風情です。
「……逃げるぞ!」
ぱ、とタイラの手を取った竜世。こんな時の彼の行動力ときたら、さすがです。ロボットにくるりと踵を返し、ダッシュ! タイラを引っ張って駆け出しました。
「ちょ、待て、またこのパターンか!? 転ぶー!」
「こっちだ! ねーちゃんも早く早く!」
「大丈夫よ。あたしのことは心配しないで」
マイペースなさゆるもしなやかな足で跳ぶように走り出し、一目散。
サイレンが響き渡る中、彼らは王宮のあちこちを巡り、イルカロボットとの追いかけっこを演じることとなったのでした。
どがしゃどがしゃどがしゃ。
「ずいぶんと乱暴ね?」
ぎょいんと伸びてきたロボットアームを、さゆるはひらり! ろっこんによって強化された反応速度によって、追いかけるイルカロボットからひょいひょいと身をかわしつつ、王宮の廊下を逃げ続けます。
「まあ、不法侵入だものね。無理もないわね」
その間にも監視カメラ役のギョロ目魚に次々見つかるものだから、いつの間にやらロボットは二体、三体と増えてしまいました。
ロボットの腹部、水槽状のコクピットの中で、イルカがきゅきゅい! 鳴きますと、
「!」
ロボットアームが三倍くらいの長さにぎゅーんっと伸びて、さゆるの背中へ追いすがります。ほかの二体は側面へ回り込みつつ、足の裏のローラーで加速! どうやらロボットには、いろんな機能が搭載されているようです。
ひらり、ひらひらと避けまくるさゆる。
竜世、タイラとはすっかりはぐれてしまったようです。
さて、とさゆるはアクションシーンのさなかにも物憂げに、瞳を細めます。
くるりと宙返りをキメつつ懐から取り出したのは、護身用のバタフライナイフ。神魂現象は時に恐ろしい怪物や敵対者との戦いも強要してくるわけでして、さゆるもまた有事のためそんなものを持ち歩いておりましたけれど。
「……まあ、やめておこうかしら」
一度はぱちりと取り出した刃をしまい、さゆるはナイフを収めました。
もとより、おそらくはあの寝子島の遺物と同じくらいにカタい物質でできているのでしょうロボットに、そんなものが通用するとは思えません。
それに、
「そんな目で見ないでちょうだい」
きゅるる? と水の中で首を傾げるようなそぶりのイルカたち。そのつぶらな瞳には、どうにも毒気を抜かれてしまうのでした。
今はともかく、逃げるのみ!
ずしんずしんと、大きな音が近づいてきます。
「せ、狭い……」
「シッ!」
むぎゅ~っ
王宮の中、小部屋へ飛び込んだ竜世とタイラ。明らかにねこ用サイズのタンスへ、きゅうきゅうになりながら身を潜めておりました。
小学生ならではの小柄さ、身軽さでイルカロボットの目を逃れたはいいものの、ロボットはまだ諦めず、そのへんをうろうろとしてふたりを探しているようです。
ばくばくばく。声を潜めていると、お互いの心臓の音までも聞こえてくるかのようです。タンスの中でぴったりとくっついているもので、じっとりと汗をかいた肌がふれあい、高い体温を直に感じます。
ずしん。ずしん。ずしん……。
「……行ったか?」
「行ったんじゃね? 暑っちー、出ようぜ!」
言うが早いか、ばーん! と竜世はタンスを飛び出してしまいました。まだロボットが近くにいるかもしれないのに……タイラは額を押さえてふるふると首を振りました。
竜世はくひひっと笑って、
「ひゃー、びっくりしたなー! イルカがロボットに乗ってた! すっげー! でも、なんで追いかけられたんだろーなー? 俺、あの目がでっかい魚に、元気かー? って聞いただけなのに痛ひゃひゃひゃひゃ!?」
「こぉぉぉぉの、鳥頭がぁぁぁあああっ!!」
むぎゅー! タイラは竜世のほっぺたをぎゅむぎゅむつねりながら、眉毛を逆八の字にひん曲げました。さすがにお怒りです。
「な、なにすんだよータイラ!」
「そ・の・魚だ! 言っただろう、監視カメラみたいなものだと! 見つかったらなにが起こるか分からないと、聞いてなかったのか!?」
「聞いてなかっあひゃひゃひゃひゃひゃー!?」
むぎゅぎゅー!
タイラ怒りのツネツネから解放されたとき、竜世のほっぺは真っ赤になっておりました。
「んもー、痛ってーなー」
「そのくらいで済んだと思うんだな。そのうち本当に痛い目にあうぞ、お前は……」
「けどさー。楽しかったじゃん?」
ぴくり。タイラの眉毛が跳ね上がります。この期に及んでまだ言うか……という彼の非難の目を浴びながら、それでも竜世は言うのです。
「だってこういうのもさ、ボウケン! ってカンジすんじゃん? それにタイラがいたら、ぜってーなんとかなるもんな!」
キラッキラな瞳で、悪びれずそんなことを言うのです。タイラの眉毛はいよいよぴくぴくと跳ねました。
けれど。
「……はあ」
向こう見ずで前向きな彼のバイタリティやらパワーやらにぐいぐいと引っ張られるのも、一度や二度じゃあありません。竜世のそんなところには、なんだかもう慣れっこではあるのでした。
「わかった。だが竜世、冒険を最後まで続けるなら、迷宮のルールには従うべきだろう? 監視カメラに見つからないよう、慎重に進もう。いいな?」
「おー! 盗ぞくごっこだな、まかせろー!」
まばゆいばかりの笑顔に、はあ、ともひとつため息。けれどタイラの口元に小さな笑みが浮かんでいたことには、彼自身も気づいてはいなかったかもしれません。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
前回シナリオ
遥かなる『ねこだい文明』を求めて……
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年10月13日
参加申し込みの期限
2018年10月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月20日 11時00分
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