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4.来客の多い故売屋
九龍城砦中心部中層。T字路になった箇所。
人通りは少ないが鈍感な人間以外は気づくであろうくらいには退廃と剣呑が混ざり合った雰囲気が場を支配している。
仄暗く明滅する裸電球の下、男が3人集まっている。
1人は腕時計で時刻を確認するディープグリーンのコートを着た男子、
草薙 龍八
。
「ジニー」
と、龍八は自分のスマートフォンを煙草を咥えた悪趣味な柄シャツの男に放る。
「おう」
スマートフォンを受け取った男、
ジニー・劉
は自分の胸元から煙草のケースも取り出し、かろうじてネオン灯が付いている店舗へと気だるそうに向かう。
「ヨハン」
続いて龍八は無口なもう1人の仲間に合図する。
ヨハン・プレンストンは黙って頷くと、ジニーの入った店舗の裏口へと静かに回る。その動きは一切の無駄もなく、どこか機械じみていた。
それを確認した龍八は表口側の廃材や生ゴミ、段ボールなどが入り混じったゴミ捨て場なのかただのガラクタ置き場なのか分からない場所に身を潜め、周囲の監視を始める。
彼ら『ワースト』の3人は脱出の為には手段を選ばない。
それが合法か非合法であるかに関わらず、それが人としての道を踏み外していたとしても。
ジニーが向かった店、それは『わけあり』の品を取り扱う故売屋と言われる類のものだ。平たく言えば、盗品や禁制品などの非合法の品も取り扱っている店のことである。
店内は路地よりは明るく、ろうそくやランプなどが揺らめき、けれど一部の棚や一部の区画は意図的に照明の灯りが届かないようにしてあるようだった。
入って正面のテーブルでは先客が好々爺の店主と交渉をしているようだった。
「買い取って欲しいもんがあるんだけどさ」
と、ジニーは先客を気にもせずに店主に話しかけながら、頑丈そうな木製のテーブルに先ほど龍八から受け取ったスマートフォンと自分の煙草を置く。
「ほう。今日は似たようなものを売りに来る人がいるもんだの」
店主はにやりと口元を歪める。
「あん?」
どういうことだ、と言わんばかりにジニーは先客を確認する。
「はっはっはっ。にーちゃんも迷い子か」
そう言って破顔して笑うのはウルフカットに眼鏡の老人。下手すると店主よりも年上かもしれないその老人は矍鑠とした雰囲気を帯びている。
その老人の名前は
長門 正義
。齢90とは思えない若々しさが溢れている。余談だが大学生でもある。
「あー……」
思わずジニーはぼやく様な声を上げる。正義の前にもスマートフォンが置いてあり、ジニーと目的は一緒のようだった。
「そいで、お前さんは何が欲しいんかね」
2つのスマートフォンとジニーの煙草を確認しながら店主は尋ねる。
「銃と城砦の地図だ。それくらいの価値はその爺さんからもう聞いてるんだろう?」
同一の物を売り込むときは交渉のアドバンテージは間違いなく先行している人物にある。その人物がどういった対価を求めているか分からない以上、ジニーは慎重にならざるを得なかった。
「一応な。日本の技術にはいつも驚かされてばかりじゃ。こうも短時間で同じ物が来る、ということはそんなに貴重ではないのかのう?」
老獪な店主はそう言って買い叩こうとする気配を見せる。
携帯電話という概念が無いにせよ、『小型化されたカラーのビデオカメラ』というスマートフォンの機能の一部ですらこの時代においてはオーパーツと言ってもおかしくない代物である。
「ワシは粗悪品でよいので銃1丁、弾も1発だけで十分じゃ」
ジニーが口を開くよりも先に正義が機先を制する。これによってジニーの持ちうる交渉のアドバンテージは煙草だけになってしまう。
「ひっひっひっ。話が早いのう。そこまで買い叩くつもりはなかったがの」
店主はそう言って、引き出しの底から黒い星の印がついた拳銃を2丁取り出す。無骨なデザインのそれは一部マフィアなどがよく用いたロシア製拳銃のコピー品である。頑丈さやメンテナンスのしやすさが特徴であるが、安全装置が省略されている物も多い。
「おっと、俺の煙草を1本吸ってみなって。きっともう少し話を聞いてみたくなるぜ?」
何とか交渉を続けようとジニーは予定していた会話の軌道修正を頭の中で行いつつ、煙草を1本抜き出して店主に手渡す。
「火ぃ」
と、店主は交渉を続けたいならばと言わんばかりにジニーに目配せする。
「もちろん」
内心では面倒くさいなと思いつつもワーストの仲間の為にジニーは黙って店主が咥えた煙草に火を付ける。
紙煙草の先端が燻される独特の匂い。
「ほう……美味いな」
目を細めながら店主が煙草の味をじっくりと味わう。味わいながらも煙草のパッケージを見つめている。
「でしょでしょ。日本の高級煙草なんだぜ? これ。どうかなぁ、サービスしてくれねーかな?」
ジニーはおどけた口調で店主に笑みを向ける。ジニーの顔は笑ってはいるが目は笑ってはいなかった。
「うーん、どうするかのう……」
店主は悩んでいる素振りをしながら先の交渉相手である正義の様子を伺う。
「……こうするといい。ワシは銃と弾薬1発。差額はそのにーちゃんに付けてくれて構わんよ」
正義はそう言うとジニーを威嚇するような瞳で見つめる。
(あー……そういうことっすか)
頭を掻きながらジニーは正義に返答する。
「俺らはあんたの邪魔をしない。あんたも俺らの邪魔はしない。不可侵条約ってことで」
ため息をつくようにして店主から拳銃と数発の弾薬、そして手書きの地図を受け取るジニー。
「いい返答だぜ。にーちゃん」
そう言うと正義はにんまりと笑った。彼の老木のような手にがっしりとした拳銃が握られていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
深城和哉
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月14日
参加申し込みの期限
2013年07月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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