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夜の女帝号、洋上の宴
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そこまで語ると、圭花は仄を見た。このあとのことは、仄の方が詳しそうだ。
しかし仄はもったいぶって、
「パーティの様子を先に聞きたいな」とノエルに話を促した。
あまり口数が多い方ではないノエルだったが、それまでの流れもあったので、ぽつりぽつりと見たこと、聞いたことを語り始めた。
「――俺は、皆と同じようにリンコに声を掛けられ、給仕のバイトとして乗船してた。まだ、シーノを信頼したわけじゃないってことは言っておく。ただ、金持ちと宝には興味あって。あの指輪を直接盗むことは無理そうやけど、盗むサポートはできそうや、と思ってな」
ノエルはそこまで話すと、関西弁をすこしだけ恥じたかのように「ん……」と咳払いをして、「出来るだけ標準語使ってみる」と言った。
●パーティ会場:
空ノ音 ノエル
の視点1
まず俺がしたことは、船内の見取り図を予め頭に入れることだった。それから、客の名前もできるだけ覚えた。誰が味方で誰が敵か、この時点でははっきりわかっていなかったから見極めたかったというのもある。
事が起こるまでは、と給仕に徹して仕事をしていると、女性3人組のこんな話し声が耳に入ってきた。
「シーノという組織が宝石を狙ってるらしいって噂、聞いた? 新作ドレスの発表会も楽しみだけど、そっちも気になるわね」
ブリジット・アーチャー
という名のその子は、隣にいた
弘明寺 能美子
に同意を求めていた。
「そうかしら」
あまり興味なさげに能美子が言うと、一緒にいた
桜 月
がくすくす笑った。
「たしか、ブリジットさんはミステリ研に所属しているんだったか……気になるのはそれでかい?」
「そうね。それは私だけじゃないみたい。知り合いの刀や、ミステリ研の部員の庚もウェイターの中に混じっているもの。きっと私と同じ考えよ」
言いながらブリジットは、遠くにいる給仕たちに手を振った。相手の給仕――
御剣 刀
と
如月 庚
も軽く手を振りかえしている。
「それにしてもシーノなんて組織、本当にあるのかしら。宝石を盗むだなんて、小説みたいだもの」
「こういうとき推理小説だとどうなるの?」月が訊ねる。
「そうねえ、事前にすり替えられていたり、公開時間に会場の照明を落として、パニックが起きた隙に盗み出したりするのよね。予告状が出てる話は聞かないけれど……やっぱり気になるわ」
探偵めいた目つきであたりを観察するブリジッド。能美子は苦笑いを浮かべる。
「私はドレスの方が気になるけれどね」
すると、それを聞きとがめたのだろう。
年上の男が唐突に、
「俺もさ!」
と彼女たちの輪に加わった。
男は
典町 託志
という名だった。
「ご一緒させてもらっていい? 知ってるかな、
カラオケボックス『シャンテ』
って。そこの店長やってるの、俺。ほんとは典町(のりまち)って苗字なんだけど、『テンチョー』ってあだ名で呼んでやって?」
無精ひげだが、雰囲気は爽やかそうだ。
「こんなところに呼ばれるくらいだから星ヶ丘あたりに住んでるのかな? カラオケなんかしない? ……なーんて営業はまあいいか。ええと、君は――ブリジッド! 青いドレス、似合うねー。色はお友だちと揃えたのかい?」
託志は、名札を確認しながらそう言うと、ブリジッドに握手を求めた。
褒められたブリジッドはちょっぴり胸を張って、
「たまたまね。青は私のラッキーカラーなのよ」と答える。
託志は次に月に握手を求めた。
「えっと、月? その薄青のドレスもいいね。背中がまた大人っぽくって! ……っと変な目でみてないぜ? 素直に、いいなって。自分で選んだの?」
「いや……お祖母様が贈ってくれて……でも、このオフショルダーのパーティドレス、背中が開き過ぎじゃないか? 私にこのドレスはまだ早いだろう……」
「そんなことないさー。いいじゃないか! そして……能美子。よろしく! 君が着ているのはジガント・ルアのドレスかい?」
「そうよ」
能美子は愛想笑いぎみに託志の握手に応えた。
「うん、おじょーちゃんくらいの年で、そのワインレッドのイブニングドレスを着こなすなんてなかなか出来ないんじゃないか? その月をモチーフにしたコサージュやアクセサリーは、ジガント・ルアに掛けてたりするのかい? やるなあー」
断っておくが、能美子が身に付けていた「月」のモチーフは、「三日月」ではない。
「お世辞は結構よ」
「お世辞なんかじゃないさ! スタイルもいいし、まるでモデルみたいじゃないか! そういえば、パーティ客の中から急遽モデルに抜擢された人もいるみたいだけど、そういうのは興味ないのか?」
能美子はわずかに表情を歪めた。
「モデルって……ウエディングドレス? そんな綺麗なもの今の私には……」
似合わない、と言いたかったのだろうか。しかし、能美子は何か思いついたかのようにハッと表情を変えた。
「そうだ、ねえ桜さん。貴方の透明さ、美しさには、白いドレスとあのムーンストーンがきっと似合うわ。推薦するわよ?」
月は突然話を振られ、動揺したように首を振る。
「いや、『透明さ』、『美しさ』って……」
「そういえば……月って服のデザインの勉強をしているとか前に言ってたわよね。いい機会だし、やってみなさいよ」
ブリジッドまで月を小突く。
「そんな……確かに勉強はしているけれど、モデルとは関係ないし、私の姿はホラ、これだから」
月は恥ずかしそうに髪をつまみ肌を強調した。ひとよりも、色素の薄い肌がそこにはあった。彼女はそれを気にしているのだろう。
「それも素敵だと思うんだけれどな」
そんなふうに楽しげに話していた能美子が次の瞬間、ちいさな悲鳴を上げた。
「俺好みの女発見」
能美子の腰を、突如背後から現れた
神無月 文貴
が引き寄せていた。
「なにあなた。お酒臭いわ。やめてよ」
能美子が身をよじる。それでも文貴は彼女の腰に回す手を緩めない。能美子がきつく睨みつける。
「いいねえ。気の強ェ女は好みだぜ?」
アルマーニのスーツ。インテリそうな銀縁眼鏡の奥の鋭い眼光。女の腰を抱きなれている手付き。
まずいかもしれない。
彼女たちは『敵』でも『味方』でもなさそうだし、給仕としてここは止めに入ろうかと俺が一歩踏み出したそのとき。
「いや~! ダチから譲ってもらった豪華客船のチケットで、あんたみたいな強そうな人と出会えるなんてなあ! 友情ってやっぱ良いモンだな!」
うんうん、と頷きながら託志は文貴の肩に手をかけた。そして、彼を咎める色など微塵も入れず、明るい口調でこんなことを言った。
「ビリヤード。できるだろ? 俺も好きなのよ。あっちにビリヤード台があったからさ、一緒にひと突き、どうよ。きっとあんたなら、彼女たちにもいいとこ見せてくれるだろ? 勝負しようぜ」
きっと酔っていたのだろう。文貴はいとも簡単に託志の誘いに乗ってきた。
「ふっ、ビリヤードだと? いいだろう、やろうじゃないか」
託志は文貴の肩を抱いて歩き出した。
そして振り向きざま、女性3人にウィンクを送った。
3人はその意味に気づいたのだろう。一瞬、託志に感謝の眼差しを向けると、静かにその場を離れていった。
それを見て俺も、その場から去った。
どうみても堅気じゃない文貴、そして、妙に正義感のある託志……事が起こったら、この二人は要注意かもしれない、と思いながら。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月17日
参加申し込みの期限
2013年07月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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