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夜の女帝号、洋上の宴
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●リンコとカワイイ少年たち
さて。夜の女帝号での事件から数日後のこと。
星ヶ丘のヨットハーバーに停泊する大型クルーザー≪Inferno≫に、久々に黒髪の美女が現れた。
しかし、この日は誰に声を掛けることもしない。
物憂げにカウンターでワインを傾ける彼女に、一人の少年が声を掛けた。
「情報通りの美人さんですね、初めましてリンコ・ヘミングウェイさん」
少年、と言ったが、ここに入るために大人びた装いはしている。
「どちら様かしら。どこかでお会いしてる?」
「いいえ、初めてお会いしますよ。僕は
添木 千唐
と言います。すこしお話がありまして」
「……今日は人と話す気分じゃないんだけれど」
「そう言わず。そうだなあ……リンコさんって新聞読みます? <巨大な月の指輪>盗難事件の記事、あまり大きくならなかったでしょう。それにジガント・ルアの『本物を所有している』っていうコメントのあと鳴りをひそめてしまった。あれってどう思います?」
「知らないわ。本当に本物を持ってるんでしょ」
「……のわりに、シーノさん、事件の前、派手に動いてましたよねぇ」
それを聞くと、リンコはワインを一気に流し込み、へなへな、とテーブルに突っ伏した。
「どちらの添木さんか存じませんが、もういろいろとしっかり上の者から叱られ済みですから。ちょっと派手に動き過ぎたことも含めて、ね……」
「おやおや。上司に叱られて傷心というわけですか? どうやら、素の貴女は噂と違うようですね」
くす、と千唐は笑い、ウェイターからワインを一杯貰うとリンコに差し出す。
「これは俺のおごりですよ」
「……未成年のくせに」リンコはぼそりとつぶやく。
「いらないですか?」
「む……いただくわ」
リンコがワインに口をつけようとしたとき、ぬるうりと背後からリンコの肩に手を掛けた者がいた。
「あんたがリンコはん? ようやく見つけたよぃ」
骨削 瓢
だった。瓢は、リンコを挟んで千唐の反対側に掛けると、おいおい泣きだした。
「リンコはん、あんたひどい女だよぃ」
千唐がリンコに疑いの眼差しを向ける。
「まさか……彼となにかよからぬ関係が……?」
「ちょっとまってよ、さっき明らかに初対面風だったでしょう!」
リンコが慌てる。瓢はなおも、よよよと泣いた。
「手助けになろうかと、夜の女帝号にプレゼントまで贈ったってのに……どうしてこいつはニセモノなんだよぉぉい!」
最後の方は声をひそめて。カウンターの下からぬっと差し出した手に握られていたのは、<巨大な月の指輪>のレプリカ。リンコにはその場では見えなかったが、三日月の刻印入りだ。
「プレゼント……ニセモノ……あら、もしかして?」
リンコはピンと来たようだ。
モデル控室に、煙の出るぬいぐるみのプレゼントを贈ったのも。
仄たちを≪Inferno≫クルーザーの外で待ち伏せしていた顔を隠した奇妙な人物というのも。
この瓢だったわけだ。
本当は、彼の所属する『
地下帝国
』のために、指輪を盾に銭交渉をしようと考えていた瓢だったが。
結局、仄たちチーム三日月に、してやられた形になってしまったのだった。
「あら、そうだったの。あなたの企みにあたしは全然関与していないけれど、まあ、残念だったわねえ」
リンコはくすくす笑うと瓢の頭を撫でた。
「あなたみたいに面白い事考えるコ、嫌いじゃないわ。そちらの添木さんも……もっともあなたすでに、どちらかのお偉いさんみたいだけれど」
「リンコさん、余裕出てきたじゃないですか」
千唐がニヤリと口元に笑みを浮かべると、リンコもまた、んっふふ、と笑う。
「あなたたちみたいなカワイイ少年たちが、シーノに入ってくれたら面白いんだけどなあ」
「伝説の宝の島を探しているとかいうシーノにですかぃ?」
「よく知ってるわね」
加瀬はんとのやり取り盗み聞かせてもらったよぃ、などと瓢は言わない。
「伝説の宝の島を探す組織・シーノ。
――決して正義の組織じゃない。
構成員はじめいろいろ秘密も多いけれど、でもロマンを追いかける組織よ」
「それは話してもいいんですかぃ?」
と瓢が聞けば。リンコはウィンク。
「まあね。ここまではOKなの。謎の多い噂って言うのは、いい隠れ蓑になるからね」
「リンコさんのことは秘密じゃないんですね」
千唐が揶揄した。
「あら……あたしの顔が。リンコ・ヘミングウェイって名前が。――本物だなんて、誰が言ったの?」
リンコはくすくすっと笑って。
今宵は両手に花、とばかりに千唐と瓢を抱きしめた。
<了>
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あとがき
担当マスター:
笈地 行
ファンレターはマスターページから!
ゲームマスターを務めさせていただきました笈地です。
此度は、夜の女帝号にご乗船(した方もしてない方も)ありがとうございました!!
プレイヤーのみなさんは、現実世界でこんな誘いに乗っちゃダメですよー?
でもゲーム内では、ちょっと肩の力を抜いて、
物語や、他のキャラクターとのやりとりや、化かし合いや、クエスト的なところなんかを
楽しんでいただけたらなーなんて思ってます。お手柔らかにどうぞ、です。
さて、みなさまの知恵比べの結果は、リアクションの通りです。
それぞれお知恵を絞っていただいたり、相談していただいたりしたようですね。
楽しく、力のこもったアクションを頂けるのが、マスターとしては喜びなので、
わたしとしても、ちょっと危険なゲームを仕掛けた甲斐がありました。
また、今回構成をひねってみたり、
一人称のパートを入れたりという実験的なこともしてみました。
たぶん今後なかなかこういう語り口にする機会はないとは思うのですが、
受け入れていただけるのか、いただけないのか、気になるところではあります。
それでは、みなさんどうぞよい夏休みを!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月17日
参加申し込みの期限
2013年07月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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